「指屈筋」


○ 浅指屈筋(せんしくっきん)
人間の上肢の筋肉で第2~5指PIP関節の屈曲、手関節の掌屈を行う。 上腕尺骨頭(上腕骨内側上顆、尺骨粗面の内側),橈骨頭(橈骨の上方前方)から起こり、第2~5指中節骨底で停止する。 なお,停止部は2つに分かれ中節骨底の掌面につく. 機能的には,ものを握る時に強く働く。(wikipediaより)
*補足:所謂カチ持ちの際に指の第2関節を保持する筋肉。深指屈筋より大きいので、多くのクライマーがカチ持ちを使う。

○ 深指屈筋(しんしくっきん)
人間の上肢の筋肉で第2~5指DIP関節の屈曲、手関節の掌屈を行う。尺骨前面、前腕骨間膜から起こり、第2~5指末節骨底で停止する。(wikipediaより)
*補足:第1関節から腱鞘を通って、手で握る動作を行う筋肉。オープンハンドはこの深指屈筋を使う。浅指屈筋より細いので、オープンハンドが苦手なクライマーが多い。

○ 虫様筋(ちゅうようきん)
人間の上肢の筋肉で第2~5指MP関節の屈曲、DIP関節、PIP関節の伸展を行う。(wikipediaより)
*補足:第3関節を曲げる筋肉。パーミングやガバホールドなど、第1関節を曲げて保持する時に使う。

殆どオープンハンドで登っているのだが、何故わざわざ細い深指屈筋をつかっているのか?それはおいといて、Y田氏のブログを見て思ったのだが、この三つの筋肉をうまく使いわけることは確かに効果的だと感じる。最初に思いついたのだが、ガバレスト時にパンプしているいずれかの筋肉を避けて、別の筋肉を使ってレストできたら効果的だろうと想像できる。例えば、深指屈筋を使う核心を越えてからのレストできるか否か微妙なレストポイントで、手のひらを伸ばして(第3関節を伸ばす)、第2関節をガバにかけて浅指屈筋だけ使ってレストするとか。ただ、実際のルートのホールドの形状は複雑でどれかの筋だけを使って登っているとは思えない。それと、自分で、どの筋がパンプしそうなのか認識できるのだろうか。ただ、これまで、ホールドの保持方法の違いは気にはしていたのだが、保持方法ごとの使う筋肉については、文献に書かれてはいるものの読み流していた。実際のルートで使い分けられるかどうかは、わからないが、少なくとも、トレーニング方法として、ホールドの保持方法を限定して、それぞれの筋を鍛えることはできそうだ。

きん
by Climber-Kin | 2009-02-06 18:30 | クライミングの研究 | Comments(0)

 弱いわりには頑張っている、還暦を迎えた初老クライマー。体力と気力の衰えを感じながらも、13を10本!を登りたいなぁ。12以上100本も達成したいな。を目標にがんばっている日々を綴るクライミング日記。でも、最近はハイキングと沢登りばかりです。


by ヘビークライマーきん