2009年 06月 14日
2009年6月13-14日、有笠山、海賊船RP
天気予報は冷たい寒気が入って、天候不安定という予報だった。有笠ならなんとかなるだろう。平日に梅雨入りしたのだが、本格的梅雨シーズン前の最後のチャンスかもしれないと土日で出かける。土曜日はお昼ゴロににわか雨。日曜日は、朝から、いきなり雷雨で、その後、時々薄日がさしながらも、やはり時々にわか雨だった。4時ごろは猛烈な雷雨となった。海賊船は、雨が降ると、カンテ沿いのホールドが湿っぽくなるのと、終了点テラスが濡れてしまう。どうなることやら。
(1) おいらの人生(10a)、再登
(2) ぼたもち(11a)、再登
(3) 海賊船(13a)、ヌン掛け
午後2時ごろから雨の予報。早め早めに行動して、10時半ごろには、ヌンチャク掛けを終了する。前回落とされた、海賊船オリジナル4p目からの遠い右ホールドのムーブを確認。平日にずっと考えていた通りだった。左手は変更しないで、あまり意識していなかった左足をカンテに当てて、上体を上げてから右手出しだ。これが最後の鍵だった。
(4) 海賊船(13a)、RP
午後2時ごろから降るはずだった雨が12時ごろから降り始めてしまった。少し様子を見る。しばらく降っていた雨はやんだので、予定時刻でスタートする。感謝の心パートが心なしか湿っぽい。結構ぎりぎりで終了点に到着する。感謝の心をこなせると、とりあえずホットする。このルートは何度やっても失敗しそうで辛い。なかなか息が整わない。しかも、終了点でレストしていると何やら雨の音が大きくなっている。とりあえず、海賊船核心手前のレストポイントまで進む。そして再び大レスト。すると、雨が激しくなってきてしまった。出るに出れない。終了点テラスは、雨で濡れると、ヌルヌルつるつるで絶対に越えられない。いつまでたっても雨はやまない。ここで何時間も待つわけにもいかないし、足も痛くなってきた。少し雨が弱くなるのを感じてスタート。ラインに戻って、一段上がって右足ヒールスメアで右手出し。左足掻き込みでガバへ左手出しと傾斜の強いカンテをこなして、オリジナル3p目をクリップ。右手アンダーサイド気味ガバへ戻して、左足高めのヒールスメアでぐぐっと固めて、左手サイドシカーで固めたホールド、上よりのよいところを握る。右足スメアで左足を所定のところにおいて、背筋測定ムーブ! 腰あたりの筋肉が毎回メリメリとなっているような気がする。うっ、苦しい! 右手チビ穴中継で浅い穴ホールド取って、左腰入れて、入れて、デッドで左手サイドアンダー気味ホールドへデッド。さらに右手を4p目クリップホールドへデッド。ここは、少し手前側の溝に指を当てた方が楽なようだ。左手クロスクリップ。ここからは先週落とされたところ。ヌン掛け便で確認した足位置へ。すると次のホールドが近い。右手止まった。こうなると、アドレナリン全開だ。決めたムーブで湿っぽいホールドに耐えながら5p目クリップ。遠い右手ガバも止まり、ヒールを決めなおして、終了点クリップホールドへ、うっ濡れている。だが、これは持ち易いガバだから大丈夫。そして、このルート、終了点テラスへ上がって終了することが明記されている。有笠は限定が多い。そして、右手をテラスリップへ。どひゃー、ビチョビチョ濡れ濡れのツルツルだー。あー、テラスに乗れずにここで落ちるのかー。そんな映像が頭をよぎった。そこからは、もうヤケクソだった。決めていた手順通り、ビチョビチョ濡れ濡れツルツルのホールドを右手で持って、左足フットホールド決めて、左手よせ。このホールドは乾いていても、いやらしいホールドだ。もう落ちるの覚悟で、右手をテラスリップの右端へ、左手フェイクで倒れこむように出した。落ちた!と思ったら、ずずっと右手ずれたけど、まだ落ちてなかった。そのまま左手テラス上のサイド引きへ。どひゃー! これもビショ濡れツルツルだ!。乾いていれば、左足ガバに上げて右手返して終わりなのだが、濡れ濡れツルツルで左手引けなくて左足が上がらないぞ! 反射的に上半身をテラスの上へかぶせた。後は死にものぐるい。左足は中に浮き。空中で平泳ぎ。手でテラス上の土をかきながら、10回ぐらい泳いだ。足蹴るごとに少しづつ体が前へ前進していった。左足が所定のガバに届いた。ウォー!雄叫びを上げて、テラスに立った。やったー!。下では、ルートに丁寧にお辞儀しながら登ってるとか、大笑いだったようだ。この状態で登れた自分を誉めたい。4日12便目。やったー! だけど、疲れました。
〇 14日(日)
夜は降っていなかった。地面が暖かく快適な夜だったのだが、朝、目を覚ますと、目の前にあるはずの有笠山がない。霧で見えないのだ。朝ごはんを食べているとゴロゴロと鳴り出した。そして、強烈な雷雨がいきなりやってきた。昨夜、西登山口へ入っていった車は早々に引き上げていった。我々は、感謝の心に残置ヌンチャクがあるので、迷うことなくアドベンチャーへ向かった。そう、土曜日はM代っちが、感謝の心を怒涛のトライ。それ止まれば終わりなのにーで終わってしまっていたのだった。アドベンチャーに到着すると、被っているルートは、まだ濡れていなかった。
(5) しお豆(10a)、再登
今度は正しいラインでのぼれたかも。
(6) 感謝の心(12a)、ルート整備
新しいはぶらしで作ったブラシで、ルート整備した。そして、M代っちは次の会心のトライでみごとにRP。おめでとう。このルートは苦労したね。
(6) ルンルンしんすけ(12b)、ヌン掛け
今日は昨日より天候不安定で雨が降りやすいという予報なので、アドベンチャーを後にして、ヘルケーブへ向かう。久々のルンルン。久々のヌン掛け。難しいじゃん。
(7) ルンルンしんすけ(12b)、左手マッチでフォール
久々に触ってみたのだが、チャンスはこの2便目だけだろうなぁと思いながらトライする。ヌン掛けに一生懸命でムーブを思い出すまでには至らなかった。最初から間違えながら、ぎこちなく、5p目には到着。6p目は昨年最後にわかった左足ホールドで決めて、いけるかもと思っていたのだが、核心左手マッチでやっぱり落ちてしまった。
(8) ルンルンしんすけ(12b)、核心フォール
ここで、思わぬアクシデント。強烈な歯痛に襲われた。M代っちからもらったせんべいに入っていた黒糖がスィートスポットにヒットしてしまったようだ。しあらく痛みに耐えて我慢。時間が来たのでトライ。集中力欠いて先便よりたくさん手順間違えてしまった。失敗多過ぎ。
(9) ルンルンしんすけ(12b)、核心フォール
動きはこなれて、スムーズになってきたのだが、またまた失敗の連続。それでも核心マッチまではこれたのだが。
(10) ルンルンしんすけ(12b)、核心フォール、ヌンチャク回収
再び歯痛が。そうこうしていると、大雨が降ってきてしまった。とりあえず核心までは到達するのだが、指がよれよれ。右手は指3本しかかかっていなかった。ここは4本かけないと、持ち方を確認してヌンチャクを回収した。明日は歯医者へ行こう。すぐにやみそうもない大雨の中を下山した。
海賊船、なんとか登れました。とても楽しいルートでした。梅雨でタイムアウトかなと思っていたのですが、こんなコンディションで登れた自分が一番びっくりしています。その後、ついでに「ルンルンしんすけ」のお持ち帰りをたくらんだのですが、このルートはやっぱり難しいです。片手間には登らせてくれませんでした。とりあえず、有笠山春の陣は終了です。成果が出て、一安心しました。
〇 土曜日のアドベンチャー
・松島パパと松島ママ。K原さんにともこさんがやってきた。
・写真は、海賊船の核心へ向かう松島パパ。
・海賊船の核心は、写真だとあまり被っていないように見えますが、120~130度ぐらい被ってます。
〇 探検隊(12a)を登るK原さん
・実は、この前にともこさんがマスターでRP。大プレッシャーの中でK原さんが登る。
・謎のルートだ。
〇 冒険大賞(12d)を初トライするともこさん
・ホールド欠けてグレード不明。探検隊途中から左へわかれて、オリジナル部分は3pだが、その分岐した1-2p間の岩がなくなって、一段上から入るのか?ラインがよくわからない。
〇 海賊船(13a)
・スタートは3-4級のランジ。(「感謝の心」の核心)
・2p目クリップしてから、3p目クリップを挟んでガバまでが3級。
・ガバから終了点まで、10d-11aぐらい。ここまでで、12a難しめか12a/bぐらいに感じる。
・感謝の心終了点で大レスト。
・いやらしい4級程度のムーブで海賊船オリジナルの2p目までクリップして、再び大レストポイントへ。
・ラインへ戻って、被ったカンテ3手目の左手ガバで3p目クリップ。
・ここから、4p目クリップまでが核心ムーブで、2級易しめか2-3級の4-5手フルパワームーブ(きん曰く、背筋測定ムーブ)。
・4p目から一手難しくて、パワームーブ5手で5p目クリップして、終了点テラスまでが11dぐらいのど根性セクション。
・終了点テラスへの乗り越しは乾いていれば問題ないが、雨が降っていると、平泳ぎになります。
・後半は、肩の力が必要。肩の強い私には向いていたのだと思う。
・ボルダー得意なクライマーにとっては、12a/b+12c/dぐらいで、登り易い13aではないでしょうか。
*ボルダーグレードはTW東村山
きん
うらやましですよ。
今まで蓄積されて来たものが、一気に成果として現れている感じですね。
最高に素晴らしいです。
週明けに,元気いっぱいのブログを読ませて頂き、
最後のドラマチックな部分など、その頑張りに私までワクワクしてしまいました。
あぁぁぁぁぁぁぁ~
オイラも早く外岩行きてェェェ~
です!
1週間くらいは余韻にひたり、また地道にコツコツ、頑張りましょー。
甲府の手前の方は秋ですかね。甲府の奥の方で一日だけ遊んでくるかも。