2016年6月18日、滝川・豆焼沢

 真夏並みの暑さが続く、今年の梅雨シーズン。しかも雨が少ない。この日も梅雨時とは思えない晴天だった。今年は5月から例年以上に暑くなってしまった気がします。GWの終わりあたりから、気温が急激に上がって、既に、難しいクライミングルートには、シーズンアウトだったようです。それなのに、昨年以上に可能性のないトライを引っ張ってしまいました。そのために、沢登りのスタートが昨年よりも遅れてしまいました。さて、シーズン最初はどこへ行くか?なかなか、いいアイデアが思い浮かびません。本当は、釜ノ沢東俣(昨年は西俣へ行っている)でも、のんびり?登ろうかとも思っていたのですが、パートナーさまが日帰りがよいということで、随分以前(25年前)から気になっていた豆焼沢を日帰りで行ってみることにしました。
 しかし、この豆焼沢、日帰りで行くには、時間的にかなり厳しそうです。ヤマレコの記録を見ると、トウの滝までの仕事道を使って、ショートカットできるらしい。下山の登山道はトレランができるぐらい、歩きやすいらしい。と、これらの情報を信じて、日帰りで行ってみることにしたのでした。

〇 豆焼沢のハイライト、両門の滝
・美しい両門状の出合。
・スダレ状50m。最初が一番傾斜があって、緊張しますが、徐々に傾斜が緩くなっていきます。
・傾斜が緩くなっても、ヌルヌルの岩は、やはり緊張します。
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(1) 出会いの丘(7:00)~トウの滝(9:30)
・いきなりやってしまった。下調べ不足だった。
・仕事道を通り過ぎて、東京大学の演習林に入ってしまった。仕事道を見つけるのに、時間をロスしてしまった。時間のロスの上に、滑落しそうな斜面で疲労してしまいました。
〇 出会いの丘
・トイレがとても綺麗です。
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〇 仕事道は、そっちじゃな~い
・仕事道は、しっかりした踏み跡です。入り口を間違えて、思わぬ時間ロスと余計な疲労をもらう。
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(2) トウの滝~4段50m(12:00)
・大滝まで結構かかりました。沢山の小滝が続きます。
・奥秩父のヌルヌル岩は、足元に気を使って疲れます。

〇 続く滝
・大滝までガイドブックには記載がない滝が連続します。
・都度、直登するのか、巻くのか判断します。
・巻きは、比較的明瞭でしたが、2回ほど間違えて懸垂下降で沢底へ降りました。降りたら、対岸に踏み跡しっかりあったり(笑)。
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〇 大滝(4段50m)
・立派な滝です。迷うことなく、高巻きです。
・50mの滝は結構高いです。滝をのぞき込んでは、まだまだ、また滝を覗きこんでは、まだまだ。しかし、この手の滝が連続する場面では、降りどころがピンポイントなので、面倒でも慎重に降り口のようなところを一カ所づつ確認しながら巻きました。
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(3) 4段50m~両門の滝(14:00)
・標高差1100mの行程。やはり、ガイドブックに記載のない、簡単でない滝が続きます。
・登れそうな滝は、できる限り直登しましたが、岩がヌルヌルなので、うかつには直登できません。容易に巻けそうなら、迷わず巻きました。

〇 続く滝
・もう、高巻くような滝は出てこないのかと思ったら、小難しい滝が次から次へと現れました。

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・潅木が出ていてよかった。
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〇 両門の滝
・スダレ状滝が合流してます。
・右俣、右側を登りますが、思っていたより傾斜が強い! 岩も思っていたよりヌルヌルでちょっと心配。
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〇 両門の滝右俣
・真ん中沿いを登れそうにも見えますが、ここで滑ってはシャレにもならないので、一番安全そうなラインを選びます。
・50mぐらい続きます。長!
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(4) 両門の滝~雁坂小屋(15:40)
・もう、しんどい滝の直登はないだろうと思っていたら、最後の小滝の連続帯がしょっぱかったです。ここにきて、全身ずぶ濡れのシャワーになるとは。水が冷たいです。
・標高1930mのあたりから、左側から来てる、少しだけ水が流れているガレ沢を詰めて登山道へのショートカットをしてみました。最初は、その50mぐらい手前の踏み跡がある小尾根沿いっぽいところを上げっていきましたが、途中で踏み跡がなくなっていたので、戻りましたが、こちらの方が登り易かったのかもしれません。
・ガレ沢は10mぐらい、足元が崩壊してしまう登り辛い箇所がありましたが、そこを抜けると、灌木が生えていて、登山道まで這い上がることができました。
・30分ほどで雁坂小屋に到着しました。

〇 小滝の連続帯
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(6) 雁坂小屋(16:20)~出会いの丘(19:30)
・雁坂小屋の小屋番の方は、非常に気さくで、腰も低く、超好印象の方でした。山小屋ブログがあるのかしら?
・ここのテン場は段々畑みたいでおもしろいです。この日のテン場は凄く混んでいました。
・そして、なんと、ここで、荻パン元常連の883さんとばったりお会いしました。昨年は、釜ノ沢遡行の後、甲武信岳山頂でアヤちゃんと偶然出くわしたのですが、今回も知り合いと出会うとは。世の中意外と狭いです。
・豆焼橋まで、8.2kmの下山は、疲れ切った我々の足だと、予想通り3時間コースでした。靴下はくのに、足がつり、靴はくのに足がつりました。そして、途中で太腿がつってしまいました。

 豆焼沢を遡行してきました。大きくて、立派な滝が何個もある、所謂、名渓です。大滝、小滝、滝が多く、巻きも多かったです。
 気さくな雁坂小屋で管理人さんから、次は古礼沢だねってことです。それにしても、シーズン初の沢でのいきなりの12時間行動は疲れ切りました。やはり、沢の中で一泊して、ゆっくり登るのがよい沢のようです。
 気になったのが、沢の中に、3cm径ぐらいの鉄のワイヤーがいたるところに落ちていました。トンネルからはかなり離れてるし、大昔、何か大工事?鉱山?施設があったのかしら? 謎です。

きん

by Climber-Kin | 2016-06-19 10:01 | 沢登り | Comments(4)
Commented by JILL@ at 2016-06-19 22:22 x
沢登りシーズンインですね。雁坂トンネルができる前に遡行したことがあります。奥秩父らしくていい沢でした。かなり遠い記憶ですね。また、遡行記を楽しみにしています。
Commented by こーたろー at 2016-06-20 06:46 x
アニキ、いよいよシーズンインだな。おいらには馴染みのねぇ用語がならんでるけど、ヒーリングな写真を楽しみにしてるぜ。
Commented by Climber-Kin at 2016-06-20 10:22
 JILL師匠、コメントありがとうございます。本当、苔むしていて、そしてヌルヌルな(笑)、奥秩父っぽい沢でした。
 とにかく、体力が落ちていることを痛感します。でも、普通の登山だと物足りないし、あまり難しくない沢登りは楽しいですよ。師匠も今度、一緒に沢登り、どうですか。
Commented by Climber-Kin at 2016-06-20 10:32
 こーたろーの兄弟、そうだよな。沢っぽい用語、わかんねぇよな。まぁ、なんとなくわかるか? ちょっと、ややこしいのが、右岸、左岸ってのがあって、上から見た時の右側、左側なんだよ。右壁、左壁って言った時の逆側なんだぜ。だから、記事には、。あんまり使わないけどな。
 あー、あと、「巻く」ってのは、滝とかゴルジュを直接突破できない時に、回りこんで、それらを回避するって意味なんだが、これはこれで、ドロ壁とか草付きとかガレガレとか、迷ったり、高度あったり、そして、沢底へ降りられなくって、懸垂下降とか。結構やばいことも多いんだよ。大きく巻くのを高巻きとか大高巻きとか表現するんだが、そうなっちまうと、めちゃくちゃ時間がかかったりするんだぜ。
 まぁ、わかんなかったら聞いてくんな。また、癒し写真撮ってくるぜ。じゃぁな。
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