2017年5月7日、GW最後の小川山、力The大岩RP

「魔法のフリクションの日、エピソード1」

 5/2(火)-4(木)と小川山で登ったのですが、パートナーさまは仕事の都合でGW中に1日は家に戻りたいとのことでした。そして、5/6(土)の天気予報がよくありませんが雨が降るなら夜のようです。だから、5/5(金)はレストして、5/6(土)にトライして帰着する案と、一旦帰着し、5/7(日)に日帰りで再度小川山の案がありました。土曜日のコンディションの予想と指皮の具合と相談して後者を選択しました。5/5(金)の朝に一旦廻り目平を引き上げました。そして、中2日のレストをして、5/7(日)に再度小川山へ向かったのでした。

(1) ヤッホー元気(10b)、MS、再登
・今シーズン初めて登るが、相変わらず登りずらい!
(2) 力The大岩(12c)、ヌンチャク掛
・午前中は、このルート陽が当たっている。いつもは、ムーブをほとんど起こさずにヌンチャク掛けに徹するのだが、今日は各ピン間のムーブをこなしながら、ヌンチャク掛けしてみた。
・あれっ! フリクションがいい。いつも苦戦する2-3p間も楽にトラバースできた。これは今シーズン最初で最後のチャンスかもしれない。
(3) 力The大岩(12c)、×
・いつもなら、日陰になって、太陽が視線に入らなくなる午後1時ぐらいからトライしていた。まだ薄日が当たっているが、フリクションがよいのでトライすることにした。
・気負い過ぎて手に力が入る。手で引きすぎて足の負荷がなくなって、足がはずれてしまった。1-2p間で落ちてしまった。
(4) 力The大岩(12c)、×
・午後から曇り出して、湿気っぽくなるような気がした。早くトライしないとと気持ちが焦っていた。
・10分後に再スタートした。
・今度は1-2p間はうまくこなせた。そして、2-3p間へ入るが、やはり上半身に力が入っているせいか? またまた足が滑って落ちてしまった。
(5) 力The大岩(12c)、RP
・今度は30分後に再スタートした。まだ、フリクションは良かった。
・2-3p間、今日思い出したアンダースローパー2手目の持ち方、左手は親指を奥の窪みまで当てて持つこと。しっかり持てて、思い切って右足上げて足に乗り込んだ。左足決めてから、一手づつ声を出しながら、アンダートラバース。そして、問題の3p目クリップは、しばらくヌンチャクとにらめっこした。唇をかみながら素早く! 成功した。よしっ!
・そこからは、このチャンスを逃すまいと、もう、ただただ必死だった。しかし、前腕が張り出して、時間の進みが遅くなったように全てがスローな動きになっていた。とにかく必死だった。
・しかし、何度もやってきた手順通りでギリギリで終了点クリップホールドを捉えた! よっしゃー! 叫びながらクリップした。
(6) ローリングストーンの岩場・睦月誕生(12b)、TR掛
・屋根岩1峰から近い宿題ルートを思い出してみると、これでした。パートナーさまも宿題です。
(7) ローリングストーンの岩場・睦月誕生(12b)、TR
・うーん。強引なムーブだけど、ワンテンまで詰めていたはずが…

 このルートを初めて触ったは3年前です。初めて触った時に強引ながらも全ムーブを解析できてしまい好印象でした。しかし、甘くありませんでした。スタートから全ムーブが難しく、全てのムーブの確率が悪いのです。どこで失敗してもおかしくない。そんなルートでした。そして、フリクション勝負のルートでもありました。昨シーズンは終に終了点ホールド取りまで到達して、掴み損ねて落ちました。シーズン中にいけるだろうと思っていたのですが、そこから急激にコンディションが悪くなり、到達地点はトライごとに下がっていき、またまた持ち越しとなってしまいました。そして4年目の今シーズンは、二子での「振り返るな」のトライですっかり自信を無くしてしまった状態からのスタートでした。最初は積極的な気持ちでムーブを起こせませんでした。気持ちが消極的なので難しいムーブが全然できないのです。しかし、何度か触っていくなかで、少しづつ、慣れていきました。そして、難しいムーブをこなせる自分を見つけることができたのです。だけど、自分の可能性だけでは登れないルートでした。運が必要でした。このルートを登るには、良いコンディション、良いフリクションが必要なのです。そして、その運が今日めぐってきたのです。このチャンスを逃すまいと焦って、空回りしてしまいましたが、この日の3度目の正直のトライでRPすることができました。よかった~。これで、ようやく次の課題へ移れます。

〇 力The大岩(12c)
 持久力のない私でも逃げ切れる長さで、所謂みじかしい系に入るのかもしれません。トラバースしていくので、ルートの高さに比べて手数は意外と多いです。最初から全力ムーブで、レストする場所は殆どありません。2p目クリップと4p目クリップで一瞬のチョークアップができるぐらいです。ストレニ系です。ある程度リーチがないと最初のムーブ(1-2p間)で苦労するかもしれませんが、それ以外はリーチに応じていろいろなムーブができるルートです。と言っても、ハンドホールドは限定されていて、選べるのはフットホールドだけです。パワールートとされていますが、それに加え非常にテクニカル性も高い難しいルートです。同じようなルートはと聞かれると、カサメリ沢のナイト・ディジィ・ダンス(12c)かもしれません。どっちが難しいと聞かれると、ナイト・ディジィ・ダンス(NDD)を登ったのは随分前なので、はっきりとは言えないのですが、失敗しやすいムーブが連続する分だけ、「力The」の方が難しいような気もします。NDDを登って、またNDDみたいなルートを登りたいという方はぜひ、力THeにチャレンジしてください。トライ日数で体感グレードを決めるのは適切ではないかもしれませんが、それから推定すると、体感グレード12dぐらいです。

〇 「力The大岩」正面から
・正面写真では、被っていないように見えます。
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〇 「力The大岩」サイドから
・実は、数少ない花崗岩前傾ルートです。
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きん

by Climber-Kin | 2017-05-07 22:25 | 小川山2017 | Comments(11)
Commented by H山 at 2017-05-08 00:34 x
やりましたね!珠玉の一本。おめでとうございます!
Commented by こーたろー at 2017-05-08 06:11 x
きんのアニキ めでてぇ。やったぜ!
次はお題はなんだい?ブログ楽しみにしてるぜ。
おいらも兄岩劇場頑張るぜ。
じゃ、またな。
Commented by Climber-Kin at 2017-05-08 07:08
H山さん、ありがとうございます。頑張りました。
降りて来たら、大日広場にH山号らしき車が。兄岩マミにスズメ嬢らしきシルエットが。来てました?
Commented by Climber-Kin at 2017-05-08 07:10
こーたろーの兄弟、ついにやったぜ!
次は課題探しからスタートだぜ。兄弟も、めおと頑張だぜ。
Commented by JILL@ at 2017-05-08 21:26 x
こんばんは。チャンスを逃がさすものにしましたね。羨ましいなー 私はまだ任侠から離れられません。
次の課題が楽しみですね。
Commented by Climber-Kin at 2017-05-08 21:59
JILL師匠、ありがとうございます。デブでヘボな私でも、3年に1度ぐらいは登らせてください。
二子はまだ登れるのですか?びっくり。
頑張れば登れるルートに出会うのが核心ですね。そんなルートに出会いたいですね。
Commented by HR岩ダンナ at 2017-05-08 22:27 x
素晴しい~!真面目に課題に向き合ってると必ずチャンスが来ますね。そしてそれを逃がさなかったのはさすがです。今年はご一緒させてもらって、将来のためにムーブを盗み見させてもらおうと思っていたのに、脆くも計画が崩れました(笑)。おめでとうございます!
Commented by Climber-Kin at 2017-05-08 23:04
ありがとうございます。任侠おめでとうございます。フィジカル強いですね。
花崗岩は、力Theの前に、NDD、シルク、エクセレント登ってくださいませ。他に誰もいない岩場でルートと対峙し、自分のムーブを自分で見つける。花崗岩では、そんなクライミングの楽しみを感じてください。また、お会いしましょう。
Commented by Climber-Kin at 2017-05-09 08:32
狼おじさま、あっ、上から目線でした? 石灰岩だけでなく、花崗岩も楽しんでねってことです。ヨロピコ。
Commented by さち at 2017-05-13 17:48 x
おめでとうございます!
また、小川山でお会いしたいです。
Commented by Climber-Kin at 2017-05-13 21:03
さちさん、ご無沙汰しております。ありがとうございます。また、廻り目平で、ビール片手にお会いしましょう。
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