2004年10月2日、黒山聖人岩、黒山賛歌RP

10/02、黒山聖人岩

「FJさんと黒山聖人岩へ」

昨年の9月から右肩が痛い。四十肩か。痛み出してもう一年も経つが、なぜか、登るときは気にならない。たしか、きっかけはプールでの泳ぎすぎだった。
6:30にFJさんと新小平で待ち合わせ、新青梅街道から岩鞍街道、岩鞍温泉、天覧山のそばを経由するいつもの道順で、東吾野駅でトイレを拝借。顔振峠へ向かう。奥多摩、奥武蔵方面なら、もう少し遅い出発でもよいかもしれないが、FJさんとは早起きクライミングで気があっている。8:30ごろ、岩場に到着。最近、携帯で時間がわかるので、時計を持ち歩かず。また、このエリアはVoda foneのサービス外なので、車に残置する。最近、岩場での時計は人だよりである。

FJさんがウォーミングアップに「風の子カンテ(10a)」を登る。動きがすこし硬い。私も一本目はこれを登るつもりだったが、朝一番の10aで力を入れるのはさけ、となりの「辛い霜焼け(5.7)」からはじめる。

(1) 辛い霜焼(5.7) RP
ウォーミングアップには、このぐらいがよい。

(2) 風の子カンテ(5.10a) RP
10aといえど、石灰岩では傾斜が強いので、いきなり力が入る。私としては、ウォーミングアップは、もっと傾斜の緩いルートで筋肉を温めたいところだ。

(3) 梅ごのみ(10b) 1テン
以前、同じところで、はまった気がする。やはり、今回も前回の記憶がなく、同じところではまってしまう。アンダーをとりにいくところで、足を上げる前に、手を出すと動けなくなってしまう。こうなると、手はパンプし、足元のホールドがますます見えなくなってしまう。2本目の10bで、持久力の残高を大幅に減らすのも悔やまれるので、自らテンション。右手をアンダーへ出す前に、右足を一つ上げておくこと。しっかり記憶する。

FJさんも、「梅ごのみ」で、ホールドに迷い1テンいれてしまう。彼は、以前、このルートをオンサイトしている。傾斜があるルートでは、ムーブに迷いが出ると10bと言えど、傾斜の強い石灰岩ではRPできない。FJさんは、今日目標の黒山賛歌をトライする。前の二つのルートと同様、体の切れがめちゃくちゃ悪い。先週の小川山の花崗岩とのギャップに戸惑っているようだ。

(4) 梅ごのみ(10b) RP
一回目の失敗を取り入れ、問題なくRP。同じルートをトライしていた、B-PUMPでたまに見かけるかわいい顔をした女性から、「きれいに登りましたね」とほめられる。10bのルートではまって、2回目でRPして、ほめられるというのも、複雑な気分である。推測するに彼女のリーチでは、2つぐらいグレードが難しいのではないだろうか。

(5) まぜご飯たべようよ(11a) X
黒山賛歌をトライするか迷ったが、11aなので少しは簡単だろうと、また、このルートなぜか、気になっていて、トライしてみる。 出だしの核心部分、悪いすぎる。これにこだわると本日終了となってしまう。早々に切り上げ。

(6) スノービート(10d) X
FJさんが黒山賛歌をトライしようとルートに行くが、別の人が黒山賛歌をトライしていたので、待ち時間の間、私が隣のルート、ラッシュ(10b)をトライしてみようと取り付く。行く途中で、さらにとなりのスノービートの方が取り付きやすいので、そちらへ変更。核心は左手で横向きのカチホールドに耐え、右手をクラックのかなり上まで飛ばす一手。うーん、ヘビークライマーには厳しい。気持ちの入れ方の問題かもしれないが。早々にあきらめ、上まで抜けて、ヌンチャク回収。

FJさん、先ほどまでの登りがうそだったかのように、流れるような登り、いとも簡単に黒山賛歌をみごとRP、おめでとうございます。そのままヌンチャクは残してもらい、昼飯後にトライすることにする。昼飯中は、直射日光を受け、汗をかきながらラーメンを食べる。お稲荷さんと少し食べすぎた。昼飯後、FJさんがモモンガキットにトライする。下部のクラックを流血しながら、ジャミングで登る。どうしてもジャミングを使いたいようだ。ちょっと、違うような気がするが。

(7) 黒山賛歌(11b) X
このルートは、前々回と言っても去年の9月だが、ここへ来た時に、一度触っている。時のたつのは早い。下から、ムーブを一つづつ確かめ、記憶する。やはり、3本目のクリップは、被った壁に入ってからするより、最初のムーブをこなしたあと、右手サイドでカチを引いた状態で、クリップした方が楽である。最後の核心は、右手2本指を小さな穴にねじ込み、左足を思い切ってあげて、クラックに左手を出す(右側のガバへ行かない限定があるとの噂がある。)。朝一に到着していた熟年クライマーのムーブをパクル。

(8) 黒山賛歌(11b) X
最後のクリップを終えて、あとは最後の核心のみだったが、右手で穴ホールドに指を1.5本入れて、左手でアンダー気味のサイドをとりに行くところで体が上がらずフォール。右足を一段あげてから、左足を上げることを忘れていた。周囲から惜しいとの声があがるが、ムーブを間違えているのだから、登れない。

(9) 黒山賛歌(11b) RP
落とすには、もう一箇所改良したいところである。エナジーでたまに見かける方が、フレークのガバで4本目クリップの際に、体を傾けず、ホールド真下の方向にあるフットホールドで正対している動きを参考にする。この対策の効果あって、さらに力をセーブでき、最後の核心も余裕でクリアし、RPできた。トータル4便、本日3便目。出だしも右側の岩は使わないという限定の噂があるが、下は右岩あり、上は右側なしで登った。まあ細かいことは気にしない。

FJさんがモモンガキットをRP。その前の登りとは、全く異なり、スムーズに問題なくRP。そのままヌンチャクをのこしてもらい、私もトライする。

(10) モモンガキット(11b) X
帰りだすパーティがいくつか。明日登るわけでもないので、日が沈むまでトライあるのみ。前回(今年の7月)触っているのが、今回はムーブを確認することと記憶することに徹する。

(11) モモンガキット(11b)X
出だしから問題なく、3本目のクリップまで行き、クラック奥で左手ジャミングして、4本目クリップ。もう、もらったも同然と思う。さらに2ムーブ、左手でガバをつかみ、5本目クリップ。終了点ガバに手を出す。思わず笑みがこぼれる。しかし、足が低い。もとに戻り、もう一度手を出す。やはり、体が伸びきった状態となり身動きができなくなる。本日11本目の両手のパンプ具合では、足ブラは厳しい。テンション。フットホールドが見えていなかった。右足を一つ上げてから、最後のホールドへ手を出していれば、RPだった。これは悔しかった。

今日は、同じミスを3度犯している。
(1) 梅ごのみでの1本目
(2) 黒山賛歌の2本目
(3) モモンガキットの2本目
全て、足をあげずに、次のホールドへ手を出して、身動きができなくなるミスである。このパターンで完登を逃すことが多い。未熟の一言である。

2004.10.03 Climber-kin
Commented by fujifuji7777 at 2004-10-06 00:34
面白く読ませていただきました。いや~モモンガキットは本当に惜しかったですね~。完全にR.P.かと思いましたが・・・
もう一度、年内に聖人岩行きましょ~。
by Climber-Kin | 2004-10-03 20:45 | 黒山聖人岩 | Comments(1)

 弱いわりには頑張っている、還暦を迎えた初老クライマー。体力と気力の衰えを感じながらも、13を10本!を登りたいなぁ。12以上100本も達成したいな。を目標にがんばっている日々を綴るクライミング日記。でも、最近はハイキングと沢登りばかりです。


by ヘビークライマーきん