2007年 05月 27日
2007年5月26-27日、小川山、苦渋の選択、パンキンプンクンRP
「苦渋の選択1p目(11c)、パンキンプンクン(12b)をRP」
今週は、月に一度ペースのお泊りクライミング。この季節、泊まりがけとなると、やはり小川山。土曜日は、M代っちとミポリンをピックアップし、中央道へ。途中韮崎駅でたいちくんをピックアップ。順調に小川山に到着。塚小屋は本日満員御礼らしいので、テント泊まりのつもりだったところ、FJさんたちが、日曜朝到着に変更になったので、朝、塚さんにお願いして、またまたお世話になることにした。土曜日は、たいくんとミポリンは先週からの宿題のカブトムシ(12a)。塚さん巻き込んで2峰へ向かった。私の方は、指を痛めていた昨年4月に、1便だけマスターで触り、ぼろぼろだった苦渋の選択が頭に浮かび、雪辱戦に5峰へ向かったのだった。花崗岩慣れしていないM代っちに、登り易い10台をたくさん登ってもらう考えもあった。ついでに、1年半前、塚さんのビレイをした時から、気になっていたパンキンプンクンも触ってみたいと考えていた。
○ 5/26
(1) 5峰コミネッチフェースKBさんのルート、真ん中(9)、再登
何度登っても、結構難しい。
(2) 皆さまの春(10b)、再登
これも、何度登っても、3p目あたりがいやらしい。
(3) 苦渋の選択1p(11c)、××
昨年は、テラスでピッチを一度切ったのだが、今回は取り付きでビレイをしてもらい、下から1p目をトライする。下部でキャメロット#3とリンクカム#2を使う。昨年はたしか、ボルト3p目から、左へ廻りこんだ。今回も一旦廻りこんでみたのだが、ボロボロでラインらしくない。やはり、ここは正面右側に立ちこんでから、カンテを使いながら、直上していくのだろう。ムーブを確認しながら、トップアウトする。
(4) 苦渋の選択1p(11c)、RP
ポイントは3ヶ所。2p目クリップしてから、右上の大穴を取りに行く狭っ苦しい部分。そして、大穴から右上のフレークへの立ちこみ。ここが一番苦しかった。そこから、左カンテへ戻り、右手で穴ホールドを取るところのバランスが悪い。さらに、足を上げてカンテに左足ヒールフックして、カンテ左側のカチホールドを取って、バランスとってクリップ。そして、きわどい右足へ立ちこみ、ガバがとれれば、後は傾斜の緩いカンテ登り。登れたー。1年前の雪辱果たすことができた。
(5) パンキンプンクン(12b)、初トライ、××
このルート、小川山では数少ない薄被りフェースだ。岩の色は白く明るく。とてもテクニカルな印象をもっている難しそうな課題だ。1年半前、塚さんトライのビレイをしたのだが、登る対象として見ていなかったので、どうやって登るのか全然わかっていない。今日の5峰は空いていて、ラッキーなことに、ヌンチャクがかかっていなかった。マスターでトライできた。3p目までは以外とすんなりいけるが、そこから、いきなり厳しくなる。持ち辛い左手に耐えて、右足ハイステップで、右手アンダーカチへ。そこから左手デッドのようだ。そこからさらに右手穴の中のガストンへダイナミックにとり、そこで残置ヌンチャクにクリップのようだ。散々トライして、とりあえず残置つかんでクリップ。細かいことは後にして、上まで抜けたい。そこからが核心。右手ガストンから穴エッジのアンダーへデッド気味に持ち替え。右足上げて、左手デッド。この一手が一番難しい。ここからも手順が難しい。何とか、ガバアンダーまでたどり着き、ヌンチャクをかけ、掴んでクリップ。ほっとする。そこからは、豪快なムーブで終了点まで到着することができた。うーん。悪いムーブが多いが、デッド気味のムーブが多くて、おもしろい。
(5) パンキンプンクン(12b)、××
もう一便、ムーブ解析便。指汁が出てきて、ホールドが止まらなくなってきた。4p目残置ヌンチャクへのクリップを解決し、ポイント3ヶ所に絞り込む。右手アンダーからのデッド二つの確率が悪そうだ。それと最後の5p目クリップをどうするかだ。
○ 5/27
(6) 5峰コミネッチフェースKBさんのルート、左側(10a)、再登
これも、何度登っても、登りずらい。
(7) 柴犬みね(10b)、再登
これも、何度登っても、バランスが悪くて難しい。
(8) パンキンプンクン(12b)、ヌンチャクがけ
昨日、絞り込んだ3つのポイントを改良しながら、ヌンチャクがけ。最初のデッドは、フットホールドを変え、殆どスタティックにとれるようにした。二つ目のデッドはやはりデッド以外ないようだ。確率が悪そうだ。5p目クリップは左手アンダーガバとって、右足も結構上げて、キョン気味にしてクリップすることにする。フリクションはいい。チャンスあるかも。
(9) パンキンプンクン(12b)、1テン
昨日から4便目、本気トライ。改良した通りに順調に4p目をクリップ。さぁ、ポイントの左手デッドだ。が、なんてこったい、残置ヌンチャクに思いっきり左手をぶつけて、取り損ねる。一瞬止まったが持ち直そうとした瞬間はがれて落ちた。いい感じだったのに。「ついてない男。」、M代っちに笑われる。気を取り直して、トップアウト。1テンとなる。次便のために、残置ヌンチャクに引っかからないよう、巻き上げておいた。
(10) パンキンプンクン(12b)、RP
2日連荘。そして、本日3便目。朝から指先が痛かったのだが、さらに指皮が薄くなってきた。岩を触るのが、とても不快だ。だが、ここは小川山。しかも5峰。今度はいつ来られるか、わからない。このルート夏は陽があたって、条件が悪いと聞く。何とか登っておきたい。そして、そのチャンスがあることは、感じていた。岩の条件はよい。全ては自分次第だ。ポイントを頭の中で確認しながら、集中して、静かにトライ開始する。今度も4p目まで順調。動きはかなりこなれてきた。だが、逆に指はかなりよれてきている。穴エッジのアンダーへの持ち替え。ちょっと苦しい。そして、核心、タメをつくって、ふーっと、デッド。スイートスポットを取れた。落ち着いて、足上げて右カチ、右手右足でバランスを取り、体傾けて、左手穴ガバ。ちょっとシェークできる。いけるかも。右手高いアンダーさして、足上げて左手をガバアンダーへ。体をキョン気味にして畳み込んで、5p目を右手でクリップ。そのまま、右手ハング上のホールドへ。左手マッチ。右足をかけ損ねるが、まだ大丈夫。まだ大丈夫、余裕があると自分を言い聞かせ。落ち着いて置き直して、右手をサイドガバへ。保持できる力が十分に残っている。登れることを確信する。足ブラで体持ち上げて、右足を小ハングの上に上げて乗り込めば、一挙に楽になる。あとはおちついて、ガバを経由して終了点へ。クリップ。よっしゃー。
(11) ザラメ(11b)、回収便
2年ぶりに登る。かっこよく、再登と行きたかったが、核心で右手止めてから、さらに右手送るところで、右足決めずに雑に右手飛ばしたら落ちた。1テンで、はまらずに無事回収。
パンキンプンクン(12b)、まさか、2日、5便で登れるとは、思わなかった。自分でヌンチャクかけて、ムーブ解析し、改良してRP。何だか、今回は、とても、うれしい。二子では、30便やら40便かけてRPできて、それはそれでとてもうれしかったのだが、どちらかと言うと、ほっとした気持ちというか、安堵感が強かったと思う。今回は、登れたぞーって。帰りは、ニヤニヤする自分を抑えるのが大変だった。最近、腕が張ってからも、しばらくがんばれるようになった。これもペト効果か。M代っちは、不慣れな花崗岩、ノイズイノ(10b)を長時間かけて、ランナウトに耐え、みごとにOS。日曜は、ザラメ(11b)の核心でムーブこなせず、落ち込んでいたが、最後に解決。ちょっと便数だせば、登れそう。よかったね。たいちくんとミポリンは、そつなくカブトムシをRP。さらに、ミポリンは日曜にノーモアレインもRP。人造人間は花崗岩モードに変身したようだ。FJさんもイエロークラッシュ、最終便でRPとのこと。こーたろーの兄弟もカブトムシ軽くRPだったようだ。みんなすごいね。
○ 今週のスコッチ
・Ballantine's 12年。
・ナナーズに売ってました。12年ものなら、結構飲めます。
・あれっ、もう半分ぐらいないぞ。
きん
RPおめでとうございます。1日目にムーブが固まったのが大きかったと思います。ムーブ解析能力と、ふたごで鍛えた根性と持久力の成果ですねー。
フットホールドへの足を乗せる方向?置き方ひとつで、その後のムーブというか、身体の持っていける範囲が大きく違っちゃうこと、制限されちゃうこと、今回ほんとにすごく勉強になりました。5峰を選んでくれて、ありがとうございました。またよろしくお願いします。
みぽりんさんの成果もびっくし!やっぱ 登れなくても冬は二子通ってた方が 結局効率いいのでしょうか?