カテゴリ:クライミングの研究( 80 )

小川山からの帰り方、一考

GWの小川山、中津川林道から帰ってみました。そして、先日もう一度中津川林道から帰ってみました。

(1) 廻り目平キャンプ場(17:00)~三国峠(17:30)、30分
(2) 三国峠埼玉側ダート開始(17:30)~彩の国ふれあいの森(18:20)、50分
・ダートは16kmあります。
・有笠山とかカサメリ沢の林道ぐらいが、ずっと続くぐらいかなぁ。
・平均速度20kmぐらいで走るとなると、結構きついです。パンクが心配。それと、車が振動で壊れそう。
(3) 彩の国ふれあいの森(18:20)~道の駅大滝温泉(18:40)、20分
・ここまで、廻り目平キャンプ場から1時間40分です。
・ここから、所沢や東村山までは、渋滞なしの299号経由で1時間半から2時間です。

〇 まとめ
・約1時間40分で大滝温泉に到着します。ちなみに、大滝温泉は、2016年6月現在、19:30まで受付、20:00まで営業です。
・中津川林道は、17時から翌朝8時?まで通行止めとあります。しかし、ゲートらしいものは、中津川林道に入った直後(このゲートは錆さびで運用されているようには見えませんでした。)と「ふれあいの森」手前の初めて人家が出てくるキャンプ場のところにゲートというか、通行止め表示板が付いている、かつ移動可能動なゲートが横置きされていました。あまりの夜中に入るのはリスクを感じる道なのですが、18時ぐらいに入って、大滝まで来るとゲートが閉めてあるけど、どかして通過して、元に戻すことができるのではないでしょうか。19時ぐらいに林道を抜けるのは、大丈夫そうな感じです(責任は持てません。オウンリスクでお願いします)。
・埼玉、西東京あたりのクライマーなら、中央道の渋滞30km、通過に2時間とかだったら、時間も同じぐらいになりそうです。高速代かからないし、こちらの方がよいかもしれません。
・ただ、ダート運転は、ちょっと疲れます。

 どなたか、ご存じの方、林道夜間閉鎖のゲートに関する情報ください。宜しくお願いします。

〇 祝、15万キロ、MPV
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〇 よく走ってくれたMPV
・もう9年か。先日のGW、廻り目平にて。
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きん

by Climber-Kin | 2016-06-08 23:45 | クライミングの研究 | Comments(4)

指皮と岩質との関係

「フリクションの謎」

 小川山のクラシックルート「力The大岩」に苦しんでいます。冬の二子も、ツリツリのフリクションに苦しみました。そして、力Theは、昨年と同じく、5月の第2週あたりから、いきなりフリクションが悪くなりました。なんでかな~?
 岩のフリクションについて、ちょっと考察してみました。

以下の、いろいろな現象は、みな共通の認識だと思います。

① 冬は指皮が乾燥していて、石灰岩はツルツルでフリクションがない。
② 冬の石灰岩は、湿度が高い日の方がフリクションがある。
③ 花崗岩は10月あたりから、いきなりバリバリのフリクションになる。
④ 花崗岩は5月あたりから、フリクションがいきなり悪くなる。
⑤ 春夏秋の花崗岩で、気温が上がるが、湿度は下がる13時~15時で、何故かフリクションが悪くなる。
⑥ 夏の夕方は湿度が急激に上がって、フリクションが悪くなる。

 基本的に湿気っていれば、岩のフリクションは悪くなります。しかし、これだけでなく、別のファクターがあるような気がしていました。上記の現象から、次の仮説が成り立つのではないでしょうか。

(1) 花崗岩
・花崗岩は結晶が荒いので、指皮に食い込むことで、フリクションが高くなっている。
・よって、指皮が固くなっている冬、気温が低い方がフリクションがよい。
・指皮が柔らかくなっている夏は、結晶が皮膚にひっかからないので、フリクションが悪い。
・実は、ベストシーズンは、11月~4月。しかし、12月~3月は寒すぎて、指が凍えてしまうので、結局、11月、4月がベストシーズンになる。
・春秋夏は、湿度より気温の影響が大きい。気温による指皮の固さが起因している。
・春秋夏は、湿度は高いはずなのに、ナイトクライミングが意外とよい。これは湿度より温度の影響である。

(2) 石灰岩
・基本、岩はツルツルです。
・よって、指皮が固くなる冬は、岩ツルツルにツルツル皮でフリクションが最低です。
・湿度が高い日は、指皮も柔らかくなるので、岩に食い込んでフリクションがよくなる。
・実は、石灰岩に適した時期は、基本的には、4月~10月になる。
・しかし、岩は基本ツルツルなため、指汗によりフリクションが悪くなる、6月~9月はやはり厳しい。
・また、フリクションとは別に染み出しにより、NG期間がある。
・ベストシーズンは、4-5月、10-11月になる。

湿度は、摩擦への影響大なのは当然なのですが、岩質と指皮の関係を整理してみました。つじつまがあっているような気がします。夏に花崗岩登って、冬に石灰岩登ってますが、実は逆なのかも(笑)。

きん


by Climber-Kin | 2016-05-17 22:02 | クライミングの研究 | Comments(2)

クライミングにおける乾燥手対策の研究

 乾燥の季節がやってきました。冬の乾燥は、おじさんクライマーにとって最強の敵です。冬の石灰岩は、まるで鏡の板のようにツルツルです。若いクライマーさんには、この辛さはわかないでしょう。まぁ、そのうち、自然とわかるようになるのでしょうけど(笑)。冬の空気へ変わった先週ぐらいから、手皮が乾燥して、おじさんは、もう、とにかくホールドがツルンツルンです。今週から乾燥対策を始めました。

(1) ロープのゴボウ登り禁止
・これやると、手の油と水分がロープに吸い取られてしまって、手がツルツルになってしまいます。
・二段岩壁へのゴボウ登りは、手袋してユマールで上がります。
・フォールしてのロープ使ったゴボウでの登り返し。これも当然NGです。トライは、腰に手袋持参です。手袋つけて登り返します。
・ロープをたたむ時も当然グローブつけて作業です。

(2) 岩場で化粧水
・昨年、ロート製薬、肌研シリーズの「白潤」使っていました。結構よかったです。
・昨日、同シリーズの「極潤」を使ってみました。スーパーヒアルロン酸入りは、しっとり感は良いのだけれど、岩場やジムで使うには、さすがに、ちょっとヌルヌル過ぎました。
・そこで、次回は「極水」を試してみようと思います。
・信じられないかもしれませんが、登り出す前に手につけます。すると、皮がしっとりしてフリクションがよくなるのです。チョークのノリもよいです。

(3) 焼石
・多少、岩が温かくても焼石持っていきます。手が冷たいとツルツル感が増します。
・こんなに暖かいのに焼石持ってく変な奴と思わないでください。
・熱過ぎる焼石で、指先に多少汗をかくほうがよいのです。

 登り終われば、指皮は削りとられて、酷く荒れていますが、この状況でのオイル系ハンドクリームはNGのようです。ずっと、第一三共のロコベースリペアクリームを使っていいました。オイル系ハンドクリームの使用は角質層が残っている普通の状態が前提となっているようです。クライミングで痛めてしまった、異常にすり減った指皮に対しては、さらにダメージを与えてしまうようです。指皮がある程度回復してから塗れば、正しく保護してくれて効果が高いようです。ヒアルロン酸系の化粧水は、ヒアルロン酸が皮膚にしみこみ、その水分保持力で保湿してくれるようです。傷んでいる皮膚には、これがよいようです。しかし、登る時につけるには、やはりヒアルロン酸をあまり含んでいない化粧水の方がよいかもしれません。「白潤」もヒアルロン酸入っているのですが、気になりませんでしたが、スーパーヒアルロン酸が入っている「極潤」は、さすがにヌルヌル過ぎましたね。次回は、ヒアルロン酸なしで、オイルカットの「極水」を試してみます。

〇 ロート製薬、肌研シリーズ
・昨シーズンは、「白潤」使ってました。別に、白肌にするアルブチン成分はいらないんですけどね。
・「極潤」は指先は結構いい感じになるのですが、手の平部分にヌルヌルが残ってしまいます。先日、「振り返るな」のトライに使ってみましたが、やはり、手の平部分にヌルヌル感が残り、ちょっと滑りました。2p目クリップで鷲掴みホールドがすっぽ抜けそうでした(笑)。
・「極水」は薬局でサンプル使ってみましたが、岩場&ジムで登る時に使うには、3つの中では一番よさそうです。今シーズンは、「極水」に期待です。
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〇 おやすみ手袋
・一つ買ってみましたが、これいいです。
・その後、爆買いしちゃいました。「極潤」たっぷり塗っては、24時間はめています。
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きん

by Climber-Kin | 2015-12-06 12:59 | クライミングの研究 | Comments(0)

強いクライマーになるには(11)?

 過去に沢山の記事を書いてきている「クライミングの研究」シリーズですが、アクセス履歴による記事ランキングをみると過去の記事も、よく読まれているようです。この研究シリーズは最近ご無沙汰してます。今日はレスト日になったので、この時間を使って、最近うちわで話題になっていた筋肉の使い方について、書き下してみました。
 肘や肩に痛みを持つクライマーは多いです。私も昨年から右肩痛に悩まされていました。先月、ついに右肩にブロック注射を打ち、さらに整形外科でリハビリを続けています。そのリハビリの際に療法士さんに施術してもらってるのが、肩甲骨と肩の可動域を広げるリハビリです。肩の筋肉ではなく、広背筋を使って、肩の負担を下げてくださいと言われます。また、肩甲骨を使う動きをして、肩の負担を下げてくださいと言われます。私は、元々背筋で登るスタイルでしたが、言われてみれば、最近、あまり意識しなくなっていました。
 このシリーズで何度も書いている、体幹についている、大きな筋肉で登りましょうってことですね。そうすれば、故障も少ないし、大きなパワーも出るってことですね。

〇 背中の大きな筋肉を使った引き付け動作のイメージ
・腕、肩の可動域は、腕と肩甲骨の間と肩甲骨と背中の間で半分づつ動かしています。
・肩甲骨開いて、ホールドを保持して、肩甲骨を閉じながら、広背筋の筋肉で引き付けます。
・上腕二頭筋には力をいれません。三角筋の力もいりません。入れる必要がありません。(これ重要)
・上腕二頭筋を使わないので、パンプし辛いです。
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・所謂、プルダウンと同じ動きです。
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〇 上腕二頭筋で引き付ける間違ったイメージ
・上腕二頭筋を収縮させるのと同時に大胸筋で腕を体の前へ捻ろうとする力がかかります。
・広背筋は使いません。
・上腕二頭筋を使うので、肘に負担がかかります。
・上腕二頭筋に力が入ってると、何故か、パンプアップが早くなるんですよねぇ。
・上腕二頭筋の力は、レイバックやアンダーホールド用にとっておきましょう。
・実は、二頭筋とつながる筋が固いままで、右肩がまだ痛いのです。
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きん

by Climber-Kin | 2015-05-16 13:27 | クライミングの研究 | Comments(0)

「壁激突の原因」

 軽い捻挫?をした右足首ですが、日々良くなってきています。内側へ足首を捻るとまだ痛いですけど。自分で足首を捻ってみると、甲側だけでなくて、クルブシの下側も痛かったり。両方とも痛めたようです。今回の事故?の原因を絵にしてみました。
 地面に着地するボルダーは無理だけど、ロープなら、遊べそうです。

〇 骨には異常なし
・特に弱そうな部分はないそうです。
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〇 振り子で壁へ激突
・今回の事故?を図解しました。
・傾斜が変わる部分での危険性を示しました。
・傾斜が変わるハングでは、先にハング側のヌンチャクにクリップしてから突撃ですね。
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きん


by Climber-Kin | 2015-03-26 20:00 | クライミングの研究 | Comments(0)

クライミング二日連荘対策、肩痛対策

 先日、二子と柴崎ロックを連荘しました。被った壁の連荘では、二日目は疲労が残り、殆ど何もできないことが多いです。疲労回復と右肩痛緩和を目的に次の薬を買ってみました。コリホグス錠[2]は、成分のエテンザミドは、アルコール飲酒で副作用を起こしやすいようなので飲んでません。だから永久に飲めないのかも(笑)。ピュアレンEXエース(協和薬品工業)[1]を飲んでみました。いつもなら、二子の翌日だと朝起きた途端に、体中がバキバキで、もう今日は登りたくないなぁって気分になります。ところが、翌朝起きてみて、固い床で腰は少し痛くなったけど、あれっ?体が痛くないぞ。信じる者は救われる? 今回はたまたまなのかもしれません。前日は朝から疲れていたものの、あまりトライしていません。常習的に使うのは、あまり、よくないような気がします。また、次回連荘外岩クライミング時に試してみたいと思います。

 インターネットで成分の効果と副作用を調べてみました。特に、血流改善効果のあるニコチン酸アミドが疲労回復に効果があるような気がします。
 筋弛緩剤と言うと、とっても怖い薬のイメージです。打ち過ぎると、筋肉が収縮しなくなるとか。そんな直接注射でなくて、弱い市販薬なら、副作用が殆どない成分のようです。コリホグス錠の方は第二種だし、ちょっと強い成分がはいっています。

[1] ピュアレンEXエース、第三種医薬品、協和薬品工業株式会社

(1) パントテン酸カルシウム(おくすり110番より)
パントテン酸はビタミンの一種です(ビタミンB5)。糖分や脂質、たん白質などの代謝にかかわるほか、皮膚を正常にたもつ働きをします。
このお薬の有効成分は、パントテン酸です。栄養補給で用いるほか、パントテン酸の不足で生じるいろいろな症状に効果があります。たとえば、弛緩性便秘や湿疹などに用います
副作用はまずありません。あっても、軽い下痢くらいです。水溶性ビタミンなので、とりすぎてもすぐに排泄され、体にたまることもありません。
•軟便、下痢
•おなかが張る、吐き気

(2) ニコチン酸アミド(おくすり110番より)
ニコチン酸はビタミンの一種で、体の酸化還元反応にかかわっています。また、皮膚や粘膜を正常にたもつ働きや、血行をよくする作用もあります。欠乏症としてペラグラ(日光皮膚炎、吐き気、下痢、不眠)という病気があり、「抗ペラグラ因子ビタミン」とも呼ばれます。
このお薬の有効成分は、ニコチン酸です。したがって、ニコチン酸の不足によるペラグラをはじめ、皮膚炎や湿疹、口内炎などに用いると効果的です。そのほか、血流改善効果を狙って、しもやけや手足の冷え症状、耳鳴、肩こりなどに用いることがあります。

(3) ビタミンB1、B6、B12、E

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[2] コリホグス錠、第二種医薬品、小林製薬

(1) クロルゾキサゾン(おくすり110番より)
筋肉を緊張させている神経をしずめる作用があります。そして、筋肉のコリやこわばりがとれて、痛みがやわらぎます。ひどい肩こり、腰痛、手足のこわばりなどの治療に用いられています。
用 副作用は、少ないほうです。人によっては、眠気がしたり、めまいを起こすことがあります。
•眠気、めまい、ふらつき、吐き気

(2) エテンザミド(おくすり110番より)
炎症をしずめて、腫れや発赤、痛みなどの症状をおさえます。熱を下げる作用もあります。ただし、対症療法薬ですので、熱や痛みの原因そのものを治すことはできません。発熱時のほか、頭痛や歯痛、生理痛などに用います。

もっとも多い副作用は胃腸症状です。重症化することはまれですが、胃潰瘍など消化性潰瘍にも念のため注意が必要です。とくに高齢の人、あるいは服用が長期になるときは気をつけてください。

人によっては発疹ができたり、喘息発作を起こすおそれがあります。アレルギー体質の人や、もともと喘息のある人は注意してください。

【重い副作用】 ..めったにないですが、初期症状等に念のため注意ください •消化管潰瘍..胃痛、腹痛、下血(黒いタール状の血液便)、吐血(コーヒー色のものを吐く)。
•腎臓の重い症状..尿が少ない・出ない、尿の濁り・泡立ち、血尿、むくみ、だるい、吐き気、側腹部痛、腰痛、発熱、発疹。
•肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が茶褐色。
•喘息発作の誘発..咳き込む、ゼーゼー・ヒューヒュー息をする、息苦しい。

【その他】 •胃痛・腹痛、吐き気、吐く、食欲不振、口内炎。
•発疹、じんま疹。
•むくみ、肝臓や腎臓の働きが落ちる。
•飲酒は控えめにしてください。多量のアルコールは、胃や肝臓の副作用をでやすくします。


(3) カフェイン水和物(おくすり110番より)
脳の神経に興奮的に作用し、精神活動をよくします。眠気や疲労感をとったり、頭の重い感じをスッキリさせます。他の頭痛薬の鎮痛効果を助ける働きもします。
少量でしたら、副作用はほとんどありません。多めに服用すると、手のふるえ、動悸、頻脈などが出現します。

•手のふるえ、動悸、頻脈、不整脈、不眠、不安、瞳孔散大、吐き気

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きん


by Climber-Kin | 2014-10-13 13:17 | クライミングの研究 | Comments(0)

強いクライマーになるには(10)?

強いクライマーになるにはどうしたらよいか? 非常に興味深いテーマです。そのためにいろいろと考え、いろいろな試行もしてきました。しかし、フィジカルな強さは、どんなに鍛えても、人それぞれの限度があります。どこまで向上できるかは辛いトレーニングを継続するメンタルな強さも必要でしょう。とは言っても、やはり限界があります。もうこれ以上向上できない、所謂飽和状態のクライマーも多いのではないでしょうか。クライマーたる者、やたら強さに惹かれます。しかし、強さばかりを気にすると、やがて限界の壁にあたります。そして、面白くなくなって、クライミングをやめてしまう人も多勢いるのではないでしょうか。自分より強い人は沢山います。その人たちと比べても虚しく感じるだけでしょう。クライミングを始めたばかりの時はフィジカルな限界は全く感じませんが、やがてそのフィジカルな限界が近づいてきます。歳を取れば、当然フィジカルな力は落ちてきます。そう感じた時、どう振る舞うか、どんな方向に向かっていくのか? クライミングを楽しむには、いや、ある意味、本当の意味での「強くなるため」には? 我々は強さではなく、上手さにもっと気を付けるべきではないかと思うのです。いや上手くなることを目標に置くべきなのかもしれません。それによって、クライミングが、もっと楽しくなるような気がするのです。今の力のままでも、さらに難しい課題を登れるような気がします。上手さに限度はありません。上手さによって、強さを補填する。上手さによって、持久力を上げる。そう考えれば、よりクライミングを楽しめるような気がします。それが本当の「強いクライマーになるには?」なのかもしれません。

前置きは長くなりましたが、さて、いつもの「強いクライマーになるには?」へ戻ります(笑)。我々が課題をトライして、落ちる直接的な原因はなんでしょう? 前腕が力尽きて、保持できないとか引き付けられないとかではないでしょうか? 殆どが前腕がモヤモヤしてきて、時にはパンプ直前になってきて、ムーブを起こせずフォールするではないでしょうか。次に多いのが、体幹がヨレヨレになって、動けない。また、体幹がよれてきて重心が下がってしまってムーブに失敗。足が上がらないではないでしょうか。つまり、前腕と体幹の強化できれば、テクニカル(上手さ)な面はおいといて、クライミング力は直接的に向上できるのではないかと期待できます。この記事の前半と全く逆のことを言っているではないか? そうなんです。クライマーは、フィジカルなトレーニングが大好きなんです。技術志向ではなく、パワー志向なのです。技術よりパワーの方が話が簡単ですから(笑)。そして、完登できない第一の要因と推測される前腕の持久力なのですが、前腕の持久力に関する、こんな興味深い論文がありました。

「前腕の筋持久力トレーニングが作業中及び回復期血流量に及ぼす影響」

ダンベルリストルカールが実際の競技に有効か否かの議論はありますが、3週間で171.6%の向上と聞いては、やらないわけにはいきません。これ、やってみてください。報告お待ちしております。私は、この論文みてからも、なかなかできずにいます。

〇 5kgのダンベル
・20年前に買ったダンベル。1kg×2、2.5kg×2、5kg×2の重りを持っています。
・2.5kg×2で5kgのダンベルを作って、ダンベルリストカールしています。
・グリップにタオル巻いてやってます。その方が効果がありそうな?
・酒はいっちゃうと、めんどくさくなって、できません。
・確かに、パンプの仕方はそっくりなのですが、どうなんでしょうか。あまりにおもしろくないので、やはり、ジムで長手ものやった方がいいかも。
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きん
by Climber-Kin | 2014-01-16 08:31 | クライミングの研究 | Comments(0)

戦略(2)

「完登へのシナリオ」

今シーズンの二子は「ペトルーシュクァ(12c)」から触りだしました。昨シーズンは肉離れで一回お休みでした。一昨年シーズンは「穴のムジナ(12c)」から触りだし、完登してから「任侠道(12d)」を触り始めました。太刀岡山に登りたい、登れそうな課題があったので、この年は早々に二子を後にしました。こんなことを繰り返していると本命の「任侠道(12d)」は永久に登れないかもしれません。まー、任侠道は難しいので、ずっと任侠をトライしていても登れないかもしれないのですけれど。話は変わって、昨シーズン二子に殆ど来れなかったのですが、今年久々に二子に来て思いました。二子に来ている面子が随分かわりました。昨シーズン来ていないので、当たり前かもしれませんが。私なんかより強そうな、新しいみなさんの登りを見ていて、とても新鮮に感じました。そして、今シーズンは、ペトルーシュクァを触っているので、ペトルーシュカのトライがよく目に入ります。終了点近くで落ちてきては悔しがるクライマーをよく見ます。そうなんです! このルート、ペトルーシュカ(12b)は、みな、はまるんです。そして、落ちたクライマーさんは、終了点直下で落とされて、熱くなって、入念に最終ムーブを何度もリハーサルして降りてきます。だけど、違うんです。このルートの本能寺はそこにはないのです。本能寺は核心手前のレストポイント? それも違います。本能寺は、レストポイントまでの前半にあるんです。レストポイントまで、いかに楽に行くか。余裕を持ってレストポイントに到達して、どれだけ息を整えるのか? 楽にレストポイントに到達すればレストも成功するのです。前半が本当の核心なのです。終了点直下のムーブは散々リハーサルしているでしょう。そこだけやれば簡単にできます。では何故、下から繋げると落ちるのでしょうか? 簡単です。よれているからです。よれていない状態で最後の核心セクションへ突入するのが、「完登へのシナリオ」なんです。課題は、少ない時間、限られた時間の中でいかに早く登るためのシナリオを組み立てるか? それを実現するために、何を重点的に対策するかです。一度一度のトライやリハーサルには時間と体力を消耗します。その中で、最短の経路、そのシナリオを見つけて、組み立てる。本当の登れない要因は何なのか? それを解析し見つけ出す。それを対策するにはどうするかを考え、作戦を立てる。そして、それを実践していく。それが、完登への戦略になるはずです。

そして、これは自分への提言。任侠然り、クァー然りなのだ。そのルートの核心はそこなのだが、その核心まで楽に行くことが本当の核心なのだ。それが持久系ルート。あれっ? 7年前と同じこと言ってる。

◯ 二子山弓状エリア
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きん
by Climber-Kin | 2013-12-19 20:57 | クライミングの研究 | Comments(0)

骨盤の傾き

先日、久々に違う人達と登りました。GAIDAさんとフー人です。帰りの車でフー人から根堀歯堀、いろいろと難しいことを質問されました。GAIDAさんは終始、後ろのシートで気持ちよさそうに爆睡していました。その一番難しい質問が、どうすれば12台を登れるのか?でした。この「クライミングの研究シリーズ」、最近はあまり書いていません。クライミング理論に関しては最近フェースブックやブログで著名な方々が書いているし、私のようなヘボクライマーがクライミング理論を述べても説得力がないしと思って、あまり書かなくなっています。それに変わって、クライマーのブログとは思えない、「酒」や「食べログ」の記事ばっかり増えているのです(笑)。まー、12台は私でも何とか登れているので、フー人へのメッセージとして、彼女の登りを見て、少し思い出したことがあるので、書いてみようと思ったのでした。

12台と言っても、前半と後半では、それを登るのに必要な能力が違ってくるとは思います。12後半からの情け容赦ないルートはとっても難しいです。とりあえず11台と12前半との違いでまとめてみようと思います。おおざっぱに言って、12台を登るには、体幹や足とかの大きな筋肉の力を使って登れるかどうかだと思います。11台ぐらいをベースに登っているクライマーと12台を登っているクライマーとの違いは、登っている時の背骨の傾きが違います。11台の人は常に体は地面に対して垂直な位置でムーブを起こしていて、下半身の力はまっすぐ立つ方向にしか使われていません。だから、腕の力だけに頼っています。それでも登れるのが11台なのだと思います。12台からはそうはいきません。ホールドを効かせるために背骨が水平になるぐらいに足を上げたり。体幹が大きく傾くぐらいに足でかきこんだり。年頭に肉離れして下半身がかなり弱くなりました。それで、わかったことは、クライミングは下半身をとっても使っていると言うことです。最近は下半身がとっても疲れています。クライミングって下半身の力をとっても使うんだなぁと、つくづく思いました。そして、一番大きな力を持っているのが体幹でその体幹を使うには下半身にも軸を作ると言う意識と筋力が必要というわけです。さらに、下半身の力を上半身に伝えるには「骨盤の傾斜」が大切ということです。他のスポーツでは、骨盤の傾きが熱く議論されたりするのですが、クライミングではあまり聞かない言葉です。普通は無意識にできているからかもしれません。登る時に骨盤は立てます。これは、殆どのスポーツの基本です。骨盤を立てないと足の力が上半身、即ち体幹に伝わりません。骨盤が寝てるとどうなるか。それは、お尻が落ちていると、よく表現します。クライマーのシルエットで、お尻が落ちている時、それは骨盤が寝ている時です。スキーも昔はテールをずらしやすくするために、骨盤を寝かせて滑りました。カービングスキーになった今は雪面からの力をダイレクトに受けるため、骨盤を立てます。自転車もペダルを楽にこぐためには、骨盤を立てます。相撲のしこは、しっかりと骨盤を立てることです。殆どのスポーツで共通することが骨盤を立てることです。クライミングも同じです。骨盤を立てないと片足で立ち込めません。下半身の力が上半身へ伝わらないので腕登りになってしまいます。クライミングでは、たまに懐を深くして、ステップするために、たまにわざと骨盤を寝かせることがありますが、基本は骨盤を立てることです。キョンムーブやバックステップとかでうまく決まらない時も、殆どは骨盤の向きや傾きが適切でない時です。キョンムーブで骨盤が寝ていると、後ろ側の足に力が伝わらないので決まらないのです。あまりに基本的なことですが、たまに骨盤を寝かせて登っているクライマーを見かけるので、ちょっと書いてみました。クライミングしているけど、足が疲れないと思っている方は、気にしてみてください。骨盤を立てて、下半身の力を上半身に伝えることができれば、足も鍛えられ、体幹も鍛えられ、体全体の筋力で登れるようになり、それぞれの筋肉が刺激され、ますます強くなれると思います。骨盤を立てて、背骨はS字カーブ。肩は胸を張り広背筋を使う。いかに体幹を使うか。そのためにはどうすべきか、強くなるためのヒントだと思います。ボルダーメインにトレーニングしている人には当たり前の話なので、聞き流してください。

きん
by Climber-Kin | 2013-07-25 20:27 | クライミングの研究 | Comments(4)

強いクライマーになるには(9)?

「初動負荷理論、終動負荷と故障の関係」

怪我をして以来、ハムストリングの肉離れのリハビリに筋トレをやっています。下半身に負荷をかけられるようになったのは、つい最近で、最初のころは上半身ばかり筋トレしていました。このマシンを使った筋トレですが、所謂、終動負荷です。このブログでは、クライミングも初動負荷理論を重要だと、随分前から述べてきたのですが、筋トレを始めたことをきっかけに、再度考察してみようと思い、最近考えていました。

陸上の世界から初動負荷理論が提案され、いろいろなスポーツにも初動負荷理論が取り入れられてきている。野球では、イチロー選手とかが真っ先に取り入れているらしい。さらに、肩を壊すピッチャーに対して、推奨されている、インナーマッスルトレーニングは完全否定される傾向にあるようだ。これは、そもそも、ボールを投球するのに肩の筋肉を使うことが間違っている。肩の筋肉を酷使するから、故障するのだ。その肩に終道負荷をかけるインナーマッスルトレーニングを行うと、ますます肩の可動域は狭くなり、実際に動いてほしい動きから益々かい離し、さらに怪我をしやすくなるということらしい。そもそも、野球等の球技は、体幹を軸に、下半身や大きな筋肉で作られたエネルギーをボールやバットへ伝えること、即ち、初動負荷理論に従って、運動を行えば、肩が故障することなどないのだということです。怪我をしないピッチャーの腕はしなるムチのような動きをします。肩の力で投げていないです。城島選手曰く、腕は、デンデン太鼓のように、ぶん回す感じと言っているようです。そもそも、四足動物でも、駆動力は後ろ足で作っており、前足は補助的にしか使わないようです。弱い前足、即ち腕を使っていては、パフォーマンスは出ないし、故障を起こすだけと言うことのようです。(以上は、最近の初動負荷理論に関して議論されている情報です)

それでは、クライミングに、当てはめてみましょう。クライミングも初動負荷理論とうまく、マッチします。インポジション(バランスの取れている、もっとも力を出しやすい状態)で、大きな力を使い、動エネルギーを作ります。手が次のホールドドへ近づいていきます。初動で作られたスピードは徐々に落ちていきます。腕には力を入れません。コントロールするだけに使うことで、力をセーブできます。そして、ホールドに到達した時に速度0になるようにするのが理想的です。デッドポイント(無重力)状態なので、ホールドを正確にとらえることができます。究極の初動負荷運動はランジです。しかし、クライミングは初動負荷理論だけで登れるわけでわありません。次のホールドが悪かったり、今保持しているホールドが持ちづらかったり。そんな時、終動負荷的な動作が必要なのです。その他にも終動負荷的なムーブを結構使います。だから、筋トレもクライミングには有効ではないかと思います。それでは、肩を壊すピッチャーのように、やはり、クライミングに故障はつきものなのでしょうか。いや、ここで、よく考えましょう。この終動負荷的な動作で、やってはいけないことは、肩より指よりの筋肉を力を入れた状態で動かしてはいけないのです。肩から指はムーブの補助なのです。肩から指までの筋肉はなるべく、固定(ロックオフ)します。そして、足、体幹、腹筋、背筋を使って、次のホールドを取りに行けば、パフォーマンスも上がるし、故障も、しずらいはずです。引きつける場合は、肩をあくまで支点にして広背筋で引きつけます。体幹の力と足の力と連動させるのです。肩で引きつけてはいけないのです。肘で引きつけてはいけないのです。

指に力を入れた状態で、指を動かすと腱鞘炎になります。これは当たり前ですよね。 指に力が入って、腱が突っ張っている状態で、鞘の中をずりずり、動かしたら、すぐに炎症を起こします。TFC、手首もそうですよね。力を入れた状態で捻ったりすると痛める可能性が高いのです。アーケ持ちして、手のひらが動かない状態で手首の角度を変えていくようなケースとか。思い当りませんか? 肘も同じです。力が入っている状態で、肘につながっている筋肉が伸縮または伸張すれば、肘の負担が大きいです。そして、肩も同じです。肩に負荷がかかっている状態で肩を動かすと故障するのです。力を入れること自体が問題ではなくて、力を入れた状態で動かすことが問題なのだと思いました。

パフォーマンスを高くし、怪我をしない終動負荷的ムーブのイメージとは、肩より下の筋肉の初動負荷でエネルギーを作り、関節が動いている最中は、なるべく、肩肘指には力が入らないようにして、素早くロックオフ状態に入る。そして、足、腰、腹筋、背中の大きな筋肉を使って、次のホールドを取りにいくことではないでしょう。指、腕、肩は、とても複雑な精密機械です。これらの部位に力を入れている状態で、動かさないこと。それが、パフォーマンス向上や故障を防ぐ観点から非常に重要な気がします。

きん
by Climber-Kin | 2013-03-11 11:09 | クライミングの研究 | Comments(2)