カテゴリ:沢登り( 29 )

2015年6月20日、笛吹川水系東沢・鶏冠谷右俣

 肩と指の調子もよくないし、岩へ行ってもコンディションはよくない。パートナーさまも肘と指の調子がよくないと言うことで沢登りへ行くことにした。いろいろ調べて検討した結果、日帰りでいけそうな奥秩父の沢で、難しくなさそうな鶏冠谷右俣が候補に上がった。。
 この時期にしては、かなり冷たい寒気が上空に南下しつつあった。土曜日の夕方ぐらいから甲信地方も大気が不安定になると天気予報が言っている。沢に中で数十mmの雨に降られたらどうしようという不安もあったが、ウェザニュースの金曜日の勝沼の降水量を見たら、累積0.5mmしか降っていなかった。雨も夕方からだから、それまでには下山できるだろうと、若干の不安を持ちながらも入渓したのだった。結果としては、本降りになる前に下山できたのだが、リスクは高かったかなぁと後で思った。

(1) 西沢渓谷入口市営無料駐車場出発、7:10
・新しく導入した沢用新兵器の準備で出発が遅れた。

〇 入渓、07:50
・勝沼あたりから見た山はガスがかかっていて、今日はダメかもと思いながら、西沢渓谷まで到着すると、青空が見えていた。
b0037220_23483822.jpg
(2) 魚止ノ滝、08:22
・先行パーティが、直登できないか探っていた。結局、直登はあきらめて、右側から巻きだした。
・我々の方が先に巻道へ入ろうとしたが、我々の方が遅いので、道を先にゆずった。
・フットホールドがない! 残置ロープを頼りにトラバースするが、のけぞり状態になってしまって、とても登り辛かったです。

〇 魚止ノ滝10m、08:22
・写真は先行パーティさんです。
b0037220_23495300.jpg
(3) 逆さくの字滝、08:56
・写真で見ていたより、水量が多い。前日に勝沼で雨が降っていなくても、山は雨だったのかもしれない。
・出だし、ナッツを入れられた。水際よりひとつ上がって登り始める。
・アンダーレイバック気味に超えていくと、残地が3本あった。全てランナー通して、でっ、どっちへいくんだ?
・水際か?いやー滑りそう。でっ、A0して無理やり残置側を登った。足がヌルヌルでのツリツリ。

〇 魚止メの滝~逆さくの字滝
・その後、直登できる滝が殆どだった。
・がっ、またやってしまった。途中、手前の二俣でチェックせず、多分、飯盛沢へ入り込んでしまった。おかしい?と思ってからGPSで位置を確認すると、鶏冠谷のラインから完全にはずれていた。
・出会いでは、鶏冠谷側の方が沢底が高く、水が少なかったので、こちらに入ってしまった。
・結構上ってから気が付いた。30分ぐらいの時間をロスしてしまった。
b0037220_23520561.jpg

〇 逆さくの時滝10×20m
・まー、落ちてもウォータースライダーか? でも落ちたくない。
b0037220_23550665.jpg
〇 逆さくの字滝~二俣、11:00ごろ
・微妙なナメ滝が続く。
・結局、殆ど直登できるのだが、どれも高度があって緊張する。
・しかも、この沢、全てヌルヌルなんです。
b0037220_23574677.jpg
(4) 左俣との二俣
・ここは、右から巻いて、25m滝の落ち口へ懸垂することもできるらしい。
・我々は左側の高巻きを選んだ。
・しっかりした踏み跡というほどの踏み跡はなく、いたるところ薄い踏み跡だらけで、自分達で選びながら進んだ。と言うのは嘘で、パートナーさまは、もろい足場にビビってしまい、慣れないバイルを不器用そうに、斜面にひっかけながら言われるがまま登っていた。それでもバイルがあった方がよかたようだ。
・尾根っぽいところから向こう側は明瞭な踏み跡になった。
・沢へ降りるところは不安だったので、灌木から30mでロープを垂らして、確保器をロープに通しながら慎重に降りた。
・結局、探りながら下降するより、ロープで降りちゃった方が全然早いのかもしれない。
・今回導入した、ミゾーさんのミニバイルが早々に活躍した。

(5) 4m滝
・ガイドブックやブログにある、倒木があれば簡単に登れる滝は、ラッキー! 倒木があった。
・確かに、倒木なかったら、このヌルヌル滝は厳しそうだ。巻くのは、もっと大変そう。

(6) 30mの滝、12:25
・もう難しいところはないはずと安堵していたら、前方に、とっても急なナメ滝が現れる。傾斜があっても、ナメ滝はナメ滝と呼ぶのだろう。
・えっ!どこ登るんだ? トポには「右壁を巻き気味に登る」とある。でっ、水際の右側を登ろうとしてみた。あまりよろしくない一段を上がってみた。これ終われば、その後は簡単なんだろうと期待して。がっ、その上も難しそう!しかも、残置ピトンは見当たらないし、自分でランナー作れる気配もない。5mぐらい登って、見えない乗越し部分まで行けそうだが、その先が全然見えない。ランナーなしで踏み込める気はしなかった。
・さらに右から入るのでは? ここは一旦降りることにしたのだが、これはやばいかもと思いながら上がってきた、その一歩のクライムダウンはできるのか?
・リスを真剣に探した。泥を掃除したら入りそうなリスがあった。使うとは思っていなかったハーケンをリスにさして、導入したばかりのミニバイルで思いっきりハーケンを打った。いい音はしなかった。フルテンションかけると、抜けそう?アゴまで入らなかった。シュリンゲをタイオフし、ロープを通して、8環を通して、クライムダウンした。そのクライムダウンは思ったほど難しくなかった。よかった。
・さらに右側のガサガサの溝状を登って行った。この後どうなるんだ?と不安を覚えながら、一か所、細~い灌木にランナーを取れた。ガレ溝は行き詰って、もろうそうな壁を登らないといけない。でっぱった岩にテープをかけて、気持ちだけのランナーにした。かけてるだけで効かないだろうけど。そしたら、左側にハーケンを見つけた。
・がっ、そこからが核心だった。どっちから行くんだ?直登すると、その後下り気味の恐そうなトラバース待っているように見える。左へトラバースしてみた。最初のうちは、まだ足場があったのだが、段々心細い足場になってきた。恐ぇー。
・おもいっきり引いたら壊れそうなガバ。そこから手を離して左へ一歩足をだすのか? 心の準備をするために、随分時間がかかった。ここでスリップしたら? こんな場面で想像力が豊か過ぎるのも困ったものだ。
・既に30mロープで、残り長さが気になるぐらい上がってきてしまった。錆びたハーケンから5mはランナウトしている。落ちたら確実に死にそう。
・指先がかかる溝があった。渾身の力で保持しながら、ヌメヌメの少し傾斜のないところへ足を上げる。そこから、さらに3歩。よかった~。落ちなかった。
・寿命が縮まった。

〇 問題だった「ナメ滝帯手前の30mの滝」
・ここ、恐過ぎでした。
・ガイドブックには、「右壁を巻き気味に上がる」としか書いてありませんでした。
・下の写真のさらに右側のガレキ溝状を上がっていくのが「東京起点・沢登ルート120」ガイドブック書いてあるラインとしては正解のようですが、上部のランナウトと危険度から正解とも思えません。
・上から見ると、左側も、一段上がったところからシャワークライムでバンドっぽいところへ上がれば、そのまま登れそうではあるのですが。左側を登ったというブログもあるのですけど。?左側から巻けるらしい(当日同じく入渓していた3人パーティの方から)。
・ランナウトしながら、ラインを探すのは、もう精神的に大変で、これで疲れ切りました。
・クライミングで言うなら、30mの高さで、5.9ぐらいの3歩を初見でフリーソロするような感じでしょうか。
・前日の雨のせいか。フットホールドが濡れていて、効くかどうかわからない外傾してるヌルヌルっぽいフットホールドに、足を載せて、体重かけるのが、めちゃくちゃ恐かった~。
・ランナーは遥か下、そのランナーもいつ打たれたかわからない、錆び錆びのハーケンだし、ロープは落ちないの前提の8mmシングルだし、ホールドはいつくずれてもおかしくなくて、登ってる最中もホールドとれまくりだし、ここはちょっと、10回やったら1回ぐらいは落ちるんじゃないかぐらいのリスク高過ぎでした。
・調べてみると、古い沢ガイド「東京近郊の沢」では、ゴルジュ出口の30mの滝は左から巻くになってましたが、巻きもあまり簡単ではなさそうです。
・別のブログでも、やはり左からバンドを超えるという記事もありました。
・写真は、最初に間違えたラインの写真です。この後降りてきています。
b0037220_23585641.jpg
〇 30mの滝の正解は?(追記)
・帰ってきてから、ググってみた。こちらの記録だけが、はまったような表現がなかった。
http://nakayamayu.web.fc2.com/record/2011/11tosaka/
・どうも下の写真に入れた赤矢印の左バンドから小さく巻くのが正解っぽいが?
・他の記録では、左から巻いても、かなり苦戦するらしい記載が多いが、小さく巻くとよいのかも?
・最近の激しい台風で、昔とは変わってしまったのかもしれませんけど。
b0037220_13072848.jpg

〇 上部ナメ滝帯、14:45
・まだまだ、続くナメ滝。
b0037220_00001430.jpg
〇 まだまだ続くナメ滝
・ヌルヌル過ぎて、その上、意外と高度があったりで安堵できせん。
b0037220_00013807.jpg
(7) 大滝40m下、14:50
・ようやくたどりついた、大滝40m下。
・予定より2時間遅れ。
・手前の支沢を巻き気味に5m登って、その後すぐに右側の小尾根へ向かって登り、尾根沿いをあまり右側へ行きすぎないよう、踏み跡?獣道?を探しながら、40分で近丸新道へ出ました。

(8) 近丸新道出発、15:50
・腿の前と後ろが既に筋肉痛でした。
・途中、3回も休んでしまいました。

(9) 徳ちゃん新道経由で西沢山荘着、18:00
・駐車場へ到着する前に土砂降りになってしまいました。

〇 大滝40m
・ようやくつきました。遡行終了ポイント。
・手前の右から入っている支沢を一段上がり、すぐに右側の尾根へ取りついて上がりました。
・踏み跡多数で、結局自分の感で上がっていくしかないようですが、まぁ、尾根沿いに上がっていけば問題ないようです。
b0037220_00025051.jpg

 20年ぶりに沢登り再開して泳ぐ沢から入ったのですが、それは大丈夫でした。しかし、今回のような高度感ある登りには、全く慣れていないことを今回の遡行を終えてみて実感したのでした。とても恐い場面がありました。体力的にも、まだまだです。前回ほどの疲労ではなかったのですが、下山したその時から体中バキバキです。
 2級の沢の巻きって、こんなにやばかったかなぁ。やばかったのは「30mの滝」だけなのですけど。と過去の記憶と比べるのですが…
 花崗岩の沢なので、フリクションがばっちりあるのかと期待していたら、ヌルヌルなんですね。たまに、こういったヌルヌルの沢に出くわすのですが、岩質の問題なのでしょうか?沢の向きの問題なのでしょうか?
 前回までは、20m×8mmのロープを使っていたのですが、この沢は足りない気がして、30m×8mmを買っておきました。随分助かりました。ついでに5m×8mmの所謂補助ロープを持って行ったのですが、巻きから降りるところとか、巻きで、ちょっと、持つ木がないところとか、手軽に補助に使えて、これもとても便利でした。それと、新規に導入した新兵器とは、沢用ミニバイルとピンソールでした。昔はカジタのアイスバイルを使っていたのですが、やはり、ちょっと長過ぎて使い辛かったのを覚えています。思い切ってかったら、とても使いやすかったです。いきなりハーケンを打つことになっちゃったし。ピンソールの方は、現場では、なかなか出してつけるタイミングがありませんでした。今回は、そこまで酷い泥泥の巻き道ではありませんでした。泥と岩が混じっていて岩が多いとなると、どうなのかなぁといったところです。雪渓がでてくれば、迷わず使えそうです。その他、反省点として、持っていったカラビナが少なすぎました。

〇 鶏冠谷右俣の感想
・なんとなく、恐そうな名前で敬遠していた沢でした。昔、東のナメ沢を登って、鶏冠尾根を下った時に、鶏冠という名前が恐怖心として、すり込まれたのでしょう(笑)。
・そんな記憶も薄れ、2級日帰りというグレードで気楽に行ってみたのですが。そんなに簡単な沢ではなかったです。まだ、自分が沢慣れていないだけかもしれませんが。
・ゴルジュ帯から出る「30mの滝」が恐かったです。それ以外は楽しめました。
・終始、岩がヌルヌルでした。ちょっと高くなると、その一歩でとても緊張します。少しでも安定してそうなところへの強引な大股の一歩が、とにかく多くて疲れました。
・後半のナメの連続帯は、時間に余裕があって晴れてれば、とても気持ちよいと思いますが、今回のように、雨が迫ってきている中で時間遅れ気味で急いで登っていると、これでもかと連続するナメ滝にうんざりしてきてしまいました。
・いろいろな要素が凝縮された、よい沢だと思います。初級者だけだとかなり危険ですが、しっかりとしたリーダーに連れてきてもらえれば、充実できて楽しめること、間違えないでしょう。
・30mの滝の謎は解けたようですが、4mの滝の倒木がなくなったら、乗り越えられるのか?ちょっと心配ですね。
・帰りに、はやぶさ温泉に初めて行ったのですが、ここのお湯がまたヌルヌルで、最後の最後までヌルヌルでしたという、おちでおわりました。沢がヌルヌルだったと散々書いていますが、どのぐらいヌルヌルかと言うと、サラダオイルは言い過ぎで、ハンドクリームぐらいです。ちょうど、はやぶさ温泉に入って、自分の肌を触るのと同じぐらいとか(笑)。

きん

by Climber-Kin | 2015-06-20 23:50 | 沢登り | Comments(4)

2015年6月6日、湯檜曽川流域・東黒沢~ウツボギ沢~宝川・ナルミズ沢(撤退)

「あまりに早過ぎた沢登り」

 ここ数年、20数年ぶり?に日帰りの沢登りを再開してきている。今年の夏は大きな沢へ入ろうと計画している。その前に、泊まりの沢を経験しておきたい。そこで、我々はナルミズ沢を思いついた。パートナーさまは、20年前に、諸般の事情で登れなかったという思い入れがあるようだ。ちょっと早いかなぁとは感じていたのだが、小川山屋根岩から見える金峰山の雪はすっかり融けていた。5月から夏のような暑い日が続いていた。すっかり、夏の気分だった。
 どうせ登るなら、一度で二度楽しめる2本の沢をつないでみよう。白毛門沢・東黒沢から入り、武能岳コルを越え、ウツボギ沢を下り、ナルミズ沢へ入る予定としたのだった。泊まりの沢なんて、最後に奥利根本谷を25年ぐらい前に遡行した以来ではないだろうか。技術的には、あまり心配していないのだが、体力と沢での生活力が心配だった。やはり、北アルプスの大きな沢へ入る前に一度は行っておかなければ。幸いにも、梅雨前にチャンスは訪れた。土曜日は朝から雨がやみ、日曜日は晴れの予報になった。わくわくしながら、上越道を北上した。谷川岳が見えてきた。うっ、残雪が多いぞ。ちょっと嫌な予感をしながら、土合橋駐車場に到着した。

(1) 土合橋駐車場出発、7:10
・パッキングに手間取り、予定より10分遅れで出発した。

(2) ハナゲの滝手前
・いきなり、でかい雪渓が出てきた。雪渓の右側から巻こうとしたら、上にしっかりとした巻道があった。
・この雪渓は例年、夏まで残る雪渓なのだろうか?

〇 突然現れた雪渓
b0037220_20205029.jpg
(3) ハナゲの滝、8:00
・ブログや記録で見た写真より、水量が随分多い。
・途中から左へ入り、しっかりした巻道で巻く。
・沢へ戻ったところで、また、かなり大きな雪渓が現れる。
・少し考える。とりあえず、その先がどうなっているかを見て決めよう。
・雪渓はずっと続いていた。途中で左から右へ移らなければならないところがあった。「戻ろう!」そう思った。
・振り返ると、パートナーさまが「1時間足らずで、まさか敗退するんじゃないんだろなぁ」という表情でこっちを見ていた。
・もう少し先へ行ってみることにした。フェルトシューズで雪渓登りは辛い。バイルかピッケルでも持っていれば、心強いのだが。
・ストック変わりになる枝を探したが、なかなかよいのがなかった。
・一度雪渓が途切れたか、再び大きな雪渓が現れた。

〇 ハナゲの滝
・他の記録と比較すると、やっぱり水量はかなり多い(追記)。
b0037220_21223570.jpg

〇 再び雪渓が現れる
・バイル持ってきてないし、フェルトは滑るし。
・戻ろうよ~。有笠山でクライミングしようよ~。
・えっ、行くの?


b0037220_20240228.jpg
〇 雪渓が抜けそう!
・ここ越えたら、もう戻ってこれないような。
・あー、後でわかった。これは玉子岩だ(追記)。
b0037220_22505793.jpg
(4) 白毛門沢出合、8:30
・雪渓の上を恐る恐るも進みながら、白毛門沢出合に到着したようだ。
・白毛門沢側は完全に雪渓にうまっていた。
・一方、東黒沢側は雪渓がしばらくないようだった。
・ここからは、雪渓がなく順調だった。次から次と現れるナメ底、ナメ滝を越えていく。
・途中小さな雪渓に出くわすが、そこは、くぐって、通過できた。

〇 雪渓はなくなり快適になる
b0037220_21270049.jpg
〇 小さい雪渓
・下からくぐる。
・そのシルエットが見えます。黒い影は私です。
・ザック傾けて前進。腰痛い!
b0037220_20254570.jpg
〇 快適に遡行中
・雪がなければねぇ。
b0037220_20263271.jpg
(5) 金山沢出合、9:40
・雪渓がなくなり、快適だった。

〇 金山沢出合
・安堵が続きます。雪渓が消えました。
b0037220_20271998.jpg
〇 雪渓がなく快適な遡行が続く
・来てよかった~?
b0037220_20282169.jpg
〇 ナメ、ナメ、ナメ滝の連続
・幸せは、もうしばらく続きます。
b0037220_21301807.jpg
〇 まだまだ続くナメ
・陽が少しだけでてきて、心もなごみます。
・しかし、その後、また雨が強くなってきました。そして、この直後に試練が再び、待ち受けます。
b0037220_21320992.jpg
(6) 間違えやすい二俣
・雨が強くなってきた。
・ここで右へ入ると武能岳へ突き上げてしまうらしい。
・iPhoneの地図でGPSで確認して左へ入る。
・確かに右俣の方が沢底が低い気がする。

(7) 間違えたと思われる奥の二俣、10:50
・再び雪渓が現れた。
・左俣は雪渓に覆われ、傾斜がきつく見えた。
・右俣は雪渓が途絶えていた。
・迷わず、右俣へ入った。左俣の急な雪渓を登るなんでありえない気がした。
・結果的にここは左俣が正しかったようだ。間違って右へ入った。しかし、コルに到達してから見た、その正しかったであろう沢筋のべったりとはりついた雪渓具合から、アイゼン、ピッケルを持っていない我々が、その正しいラインを登れたかどうか?は疑問だった。もしかしたら、間違えたゆえにコルまで到達できたのかもしれない。
・傾斜が緩くなっていくはずが、どんどん傾斜が強くなっていった。武能岳へ向かっていくことがわかった。高度的にはもうコルより高い。
・藪漕ぎで、300m~400mぐらいトラバースしただろうか。ようやく、コルに到着できた。

〇 また現れた雪渓
・しかも、今度は融けて、やせ細ってる。
b0037220_20294541.jpg
〇 ドボン
・やっぱり、雪渓を踏み抜きました。
・幸いに、怪我はありませんでした。
・上の方に、踏み抜いた雪渓から出てくる私がぼんやり写ってます。
b0037220_21331236.jpg
(8) 武能岳コル、13:00
・コルには到着したのだが、当然嫌な予感がした。このまま宝川へ降りてよいのだろうか?しかし、東黒沢を戻るのも考え辛い。
・気持ちを決めて、宝川側へ下降しだした。だが、その心配はすぐに現れた。しばらく下ると、沢は雪渓に覆いつくされていた。
・やっかいなことに、たまに穴を開けながら。
・何か所か懸垂下降して、雪渓から沢底へ降りる。そして、また、雪渓に上がる。
・強くなりだした雨の中、凍りつきそうなロープで、手はかじかみ、ロープさばきが、うまくできない。ロープには雪が絡んでくる。膝下まで水にしたる。
・これが何時間も続いたら、もしかしたら、このまま体力が尽きて…。少し頭の中をよぎった。
・下るにつれて、少し傾斜が緩くなり、巻きやすくなってきた。助かった。
・左側からウツボギ沢が近づいてくるのが見えた。

〇 下り開始
・いつ滑落しても、おかしくないフェルトシューズ、腰が引けます。
・滑落始まったら、これで止められるとは思えない、あまり意味がないのでしょうけど、とりあえず、落ちていた枝をお守りに持っています。
・雪渓の上は、杖になるような立派な枝は落ちていませんでした。
・武能岳コル、丸山乗っ越しから、白毛門岳へ抜けるエスケープがあったのかも。2キロ。(追記)
b0037220_20302921.jpg
〇 懸垂で沢へ下降
・一番やりたくなかった場面。これで体が冷え切りました。
・ここから、全く余裕がなくなり、これ以降、写真を撮れていません。
x
b0037220_20320013.jpg
(9) ウツボギ沢
・回りは雪渓だらけだが、しっかり水が流れていた。
・膝ぐらいの水の中を宝川の出合まで下った。
・体が、冷え切った。

(10) 宝川・ウツボギ沢出合、広河原、14:30
・ナルミズ沢を見上げると、雪渓で埋め尽くされていた。
・大石沢出合まで登山道を進み、ビバーグして、翌日、朝日岳へ登り、下山するという案もあった。
・しかし、今からなら、宝川温泉に暗くなる前に到着できるだろうと、宝川温泉への登山道を下ることにした。

〇 下山する登山道から見下ろす宝川
・すごい迫力なんですけど。これ渡渉するの?
b0037220_21342502.jpg

(11) 渡渉点、15:00
・しばし、安堵しながら進んでいたのだが、宝川の状態をたまに目にしながら、嫌な予感がした。
・この登山道には渡渉点があるのだ。
・そして、渡渉点が目に入ると、パートナーさまは絶対に渡れないと叫んでいた。その下流にある、あの雪渓部分なら渡れると言い出した。ここまで来て、絶望的な渡渉を目の前にしてしまい、少しパニック気味だった。
・その雪渓を見た。トラバース中に傾斜のある雪渓を滑って行き、水流へ落ちていく。そのまま轟音の流水とともに、雪渓の中へ吸い込まれていく自分の姿を想像してしまった。やめてくれ~!
・ちょっと見てくると渡渉ポイントの水際でよく観察した。これなら行ける! 黒部川上の廊下とかに比べればかわいいものだ。今はちょっと体が冷えていて辛いだけ。
・ロープを出し、ビレイしてもらいながら、渡渉を始める。最初のうちは大丈夫だったが、向こう岸への最後2mが少し厳しかった。水流の中の大き目の石を手で押さえて、渡渉に成功した。
・上流側からビレイしながら、パートナーさまにも渡渉してもらった。バランスをくずして、首まで水につかる場面もあったが、上側からロープ引いているので絶対大丈夫だろう。実は、その前に、パートナーさまが真っ青になるハプニングが、もう一つあったのだが…。
・ところが、まだ安堵できなかった。登山道はところどころ崩れていて、疲れきった足にはとてもきつかった。

(12) 宝川温泉、18:50
・宝川温泉に到着したのは、水上行最終バスが出たところだった。
・お風呂も17:00には終了だった。水上タクシーに問い合わせてもらったが、今日はタクシーが一台しかなく、しかも、これから上毛まで連れて行く客がいるとにこと。あ~。
・見るにみかねた宝川山荘の管理人さんが、時間外に内風呂に入れてくれた上に、土合橋まで車で送ってくれた。本当に助かりました。

 上越方面のこの時期の沢の認識が甘かったです。確かに、昔沢登りしていたころでも、この時期に沢へ入ったことはありませんでした。5月まで山スキーしていたのに、6月から沢登り?は確かにありえませんでした。小川山から見ていた金峰山と一緒にしていました。小川山あたりは冬型が崩れると雪が降り、上越、北アルプス方面は冬型の時に雪が降る。今年は冬型の天気が多かったのですね。
 久々の大冒険でした。運もよかったのでしょう。途中危ない場面もなんとかこなせて無事下山できました。よかったよかった。でも反省点が多数でした。それにしても、久々の12時間行動で疲れ切りましたが、充実感を感じてしまいました。

〇 翌日(追記)
・ナルミズ沢自体は、遡行せずに土曜日に敗退してきてしまったので、日曜日は突如、暇になってしまいました。ところが天気は快晴です。
・しかし、体中バキバキで、クライミングする元気はありませんでした。
・思いついたのが、一の倉沢までハイキングでした。久々に見た一の倉沢はあいかわらずの迫力でした。
・ここを登っていたのも、20年以上前か。懐かしかったです。
b0037220_17172453.jpg

〇 今後の沢登りのために(追記)
(1) 服装
・Fine TrackのW1+W3の上下を持って行ったのだが、最初、上はW3を着ないで、よかれと思って着ていた化繊の半袖Tシャツは水を吸って、寒さを増していただけのような気がする。上は寒くなってから化繊Tシャツを脱いで、W3を着たのだが、これは温かった。早くきればよかった。
・今回ビバーグはしなかったが、下記のたき火ができれば、Fine Trackが乾いて快適になるのだろうけど、たき火できない場合、寝る時に寒い場合雨具下を履けばよいかと考えていたが、もっと確実に温かいものはないだろうか? 今回、本当に体が冷え切ってしまった。ちょっと心配になってしまった。
(2) 装備
・雪渓が残っている場合は、バイルと軽アイゼンを持っていくべきだった。今回もバイルだけでも持っていたら、かなり楽だったと思う。バイルは草付、泥壁でも有効なのは知っているし。
・今年の北アルプスも雪渓が沢山残っていそうだ。フェルトシューズに付けられる、まともなアイゼンはあるのだろうか?調べてみよう。(昔沢登りしていた時も、結局アイゼンを持って行ったことはなかったが)
・フェルトシューズは、購入してから8年ぐらい、それから3年は使っていなくて、使いだしてからも、もう5年ぐらい経過している。表面の生地がはがれてしまっている。そろそろ替え時かもしれない。
(3) その他
・結局、沢の中で泊まらなかったのだが、25年前に買ったシュラフではつらいかもしれない。最近では、もっと軽量で水に強くて、性能がよいシュラフがありそうだ。要調査。
・荷物が濡れていて、シュラフも濡らしやすい。テント型のツェルトを用意していたのだが、それでもシュラフカバーを持って行った方がよいかもしれない。
・今回のように雨が降った後とか、濡れきった時など、絶対にたき火したい。私はたき火の達人ではないので、着火剤等、お助けツールも持って行った方がよさそうだ。
・iPhoneのGPSと山と高原の地図の組み合わせは、非常に有効だった。しかし、ビニル袋で防水していたiPhoneを取りだしては確認するのは、面倒だった。さらに、徐々にiPhoneが濡れだして、キーパッドが鈍くなってきて、益々時間がかかった。iPhoneの防水ケースを調べようと思う。
・2万5千の地図とiPhoneのGPSでよいアプリはあるのだろうか? 今回使ってみて、GPSの位置表示は最大で50mぐらいの誤差があった。高度差も±30mぐらいは常にあるようだ。となると、山と高原地図ぐらいで丁度よいのかもしれない。
(4) その他2
・足が疲れたのは仕方がない。歩いて歩いて、鍛え直していくしかないのだが、背筋も疲れてしまった。ザックの背負い方が悪いような気がする。パッキングの仕方(背中側が膨らまないようにとか)、ベルト類の調整、歩き方も見直した方がよいかもしれない。
(5) その他3(追記の追記)
・エスケープルート。
・下山して2日後、地図を再度眺めていて気が付いた。武能岳鞍部、丸山乗越から、白毛門岳へ抜けられたのではないか?ググってみると、残雪期に、ここを登っている記録が複数あった。結果論的ではあるが、宝川側へ降りたのはリスクが高かった。もちろん東黒沢を降りるのもリスクが高かった。結果的には宝川温泉へ降りて、事なきを得ているのだが、白毛門岳へ抜けるアイデアに気づくチャンスと時間はあった。気づいていれば、日のあるうちに土合橋Pまで戻れるチャンスはあったようだ。事前にエスケープルートを検討していれば、選択できていたと思う。
・事前に、いろいろなケースを想定して、沢へ入る前にエスケープルートを想像しておくことが大切だと感じた。

きん

by Climber-Kin | 2015-06-07 19:27 | 沢登り | Comments(11)

昔の記録、1988年10月8日、仙ノ倉沢・西ゼン

多分? 沢登りを始めた年だと思う。一番最初の沢が真夏の巻機山・米子沢だったような記憶がある。いきなり米子沢とは、かなり、ませていました。米子沢の美しさに魅了され、上越の沢にとりつかれました。そして、何本目かに登ったのが、この沢だったと記憶しています。ビレイ点もなく、えっどうするの?と思いながら、結局最後まで、パートナーとロープも結ばず、フリーソロで数百mのスラブをスタスタと?登った記憶があります。まー、難しくは、なかったのでしょう。10月の紅葉の時期で、あまりの美しさに怖さも忘れたような?過去の話なので何とでも言える(笑)。いやっ、そうではなくて、まだ沢にも岩にも未熟でかなり怖かったと思います。雨が降った後だったか?濡れてて命からがら抜けたような。山頂へ抜けた後は、確か平標山ですよね。山頂に到着して、とっても安堵したような記憶があります。

〇 西ゼンを登る26年前の私
・いったい何歳だ?体力も気力もあふれんばかりのあのころが懐かしい。
・これもプリントのスキャンです。
・手元にあったプリント写真はここままで、これから大捜索しないと、次の写真は出てきません。
b0037220_23081408.jpg
きん

by Climber-Kin | 2014-08-27 23:24 | 沢登り | Comments(0)

昔の記録、1990年8月11-15日、黒部川上ノ廊下

「黒部川・上ノ廊下」、@1990年8月11-15日

このころ、沢登りと言えば、地下足袋+ワラジだった。カモシカでも、ワラジを売っていた。一方で、渓流シューズと言うのが売られだしていた。そして、この黒部上ノ廊下から渓流シューズに換えた。何故なら、この長い行程の沢へワラジを持って行ったら、ザックの中の半分ぐらいが替えと予備のワラジになってしまうから(笑)。この沢は水量によって、困難度が大きく変わる。増水した時は逃げ場なし。沢登りと言うよりも、川登りと言いたいぐらい水量が多い。そして、滝はない。渡渉の連続だった。パーティの中の誰かひとりが渡渉に成功すれば、あとはロープで引っ張ってもらうとかで。逆に、泳ぎにすぐれたリーダがいれば、楽できるというか、誰でも?行けるのかも(笑)。ラッキーなことに、この年は水量が少なかったので敗退せず、遡行できました。池塘の別天地、祖父平あたりの草原で最後にビバーグ(本当は幕営禁止だが、緊急事態と言う、言い訳にして)をして、黒部源流をついて、北アルプスの登山道へ抜ける。水晶小屋を経由して、東沢谷を途中一泊(もう1回ビバーグでした)しながら下降して、奥黒部ヒュッテへ降りました。確か。

〇 黒部川・上ノ廊下・上の黒ビンガ
・お決まりの撮影ポイント。逆相の両岸。
・水量少なければ、楽しい沢登りでしょうけど、水量多いと命掛けでしょう。
・最近は、異常気象で夏に雨が多いから、実は遡行したくても、なかなかできない沢になっているのかもしれません。
・両脇の岩壁は、アプローチが近いなら、沢山のクライミングルートができるでしょうけどねぇ。
b0037220_22491513.jpg
きん
by Climber-Kin | 2014-08-26 23:12 | 沢登り | Comments(2)

昔の記録、1990年10月20日、笛吹川東沢、東のナメ沢

「笛吹川東沢・東のナメ沢」、@1990年10月20日

過去の記録を掘り起こしました。1990年の10月って、24年前? 当時、小川山とかも、既に行っていたと記憶してます。確か、クライミングシューズを持っていきました。ワラジでは、このスラブを登れません。水際沿いの「ゼフィルス山の会ルート」を登りました。30mのランナウト(笑)。ランナーのボルトは全部、落石で吹っ飛んでいたような?最初からなかったのかも? でも30mぐらい登ると、リングボルトがあったような。多分、5.7ぐらいのスラブだったような気がします。5.7ぐらいのスラブをパートナーと交互にフリーソロするような感じだった記憶があります。まー、そんなに難しくなかったんでしょうね。24年前の私でも登れたのだから。いや、昔の方がスラブ、うまかったかも。

〇 東のナメ沢
・昔は、645のカメラを持って山に入っていました。これは、プリントした写真のスキャンです。
・ポジフィルムは捨ててないはずなので、探してみよう。多分、屋根裏の物置にあるのかもしれない。
・少しづつ、記録を電子化しておきたいです。
b0037220_18564184.jpg
きん
by Climber-Kin | 2014-08-24 19:10 | 沢登り | Comments(2)

2014年8月23日、川苔谷、逆川、遡行

肩の調子はかなりよくなってきたのだが、もう少しだ。そして、天気は?小川山は行ってしまえば、運がよければ大丈夫のような微妙な予報だった。甲信の方が降水確率が高く、奥多摩あたりは、終日大丈夫そうな予報だった。近場の岩場かなと考えていたのだが、でも暑そうだたなぁとも思っていた。平日の間、毎日悩むのはめんどくさくて、最近は金曜日の天気予報で、金曜日だけ、どこへ行くか悩むことにしている。そして、考え着いたのは、「沢だ!」。 行程が短くて、危なくなさそうで、泳げる沢。奥多摩・川苔谷・逆川へ行ってみることにした。

コースタイム
6:30 鳩ノ巣町営駐車場着
7:09 鳩ノ巣駅、奥多摩行乗車(青梅線)
7:27 奥多摩駅、東日原行乗車(バス)
7:45 川乗橋バス停、下車
8:30 川乗林道入渓ポイントより入渓
12:45 ウスバ林道、遡行打ち切り
13:30 下山開始
15:40 鳩ノ巣町営駐車場着

適度な緊張感を感じられました。ずっと曇り気味で寒かったです。もしかして、今日は涼しくて、クライミング日和だったのでしょうか?自分達で、毎回、初めて見る滝と出会い、どこから登るのかを考えるのが楽しかったです。だけど、岩がヌルヌルなのには、ちょっと閉口しました。足が滑って何度かすってんころりんしました。簡単な登りでも岩がヌルヌルで全力登攀でした(笑)。奥多摩上空は飛行機の通り道なのか、終始ジェット機音がして、もしや雷ではと何度もヒヤヒヤさせられました。水に浸る時間が長く、釜から這い上がるたびにハイステップとマントル気味ムーブで股関節と太ももがとっても疲れました。そして、下りで、膝がガクガクでした。こんな体力で、北アルプスの沢(来年計画中)に入れるのかしら?

〇 入渓ポイント
・川苔林道は通行止めです。
・「川乗の岩場」より少し手前のような気がしました。
・すぐ手前で、キャンプ場のようなところを作っていました。
b0037220_23332230.jpg
〇 最初の滝
・ちょっと、岩がもろくて、ビビりましたが、奥の滝は左側の壁を登りました。
b0037220_23333602.jpg
〇 小滝が続く
・釜をへつるか泳いで、小滝を登るの連続でした。
・どこも、巻こうと思えば、巻けちゃいます。
b0037220_23341745.jpg
b0037220_23344757.jpg
〇 かもしか君
・逃げてくれません。
・3m横を通って行きましたが、無視されました。
b0037220_23345994.jpg
〇 釜そして小滝の連続
b0037220_23352522.jpg
〇 迫力のない写真
・迫力がないので仕方ありませんね。
b0037220_23353886.jpg
〇 トイ状滝?
・ルート図集には、トイ状滝とか書いてあるのですが、全部トイ状なので、どのあたり登っているのか、最初から最後まで、さっぱりわかりませんでした。
b0037220_23361392.jpg
〇 ウスバ林道手前に10m滝
・この滝を超えるとウスバ林道の木橋がありました。
・落ち口の3mぐらい下、右側に残置ハーケンあり。
b0037220_23362692.jpg
〇 つるつる温泉
・近くの「もえぎの湯」へ行ったら、混んでいて整理券状態でした。
・とにかく、足が怠くて、温泉入りたくてしかたがありませんでした。
・ちょっと、回り道だけど、ひのでのつるつる温泉へ寄りました。ここの湯はいい湯ですねぇ。
b0037220_00191640.jpg
きん
by Climber-Kin | 2014-08-23 23:39 | 沢登り | Comments(2)

2014年8月2日、多摩川水系・水根沢谷

今年の夏も暑過ぎる。天気も不安定です。今週も甲信越の方は午後から雷雨っぽい。夏休み前なので、岩登りは一度お休みにして、涼しい、いや真夏でも寒い沢登りへ行くことになった。そして、連日の雷で増水しているだろうなぁという不安があったが、当初は、泳ぐ沢「海沢中流」の予定だった。ところが、入渓ポイントに到着すると立ち入り禁止の立札があった。7月より伐採工事が入っているようで、海沢中流部分の一部が立ち入り禁止になっていた。見た感じも、沢に樹木が覆い被さり、何だか暗そう。もともと、海沢中流登って、元気があれば上流へ繋ぐか、午後から水根沢の二本立てもいいかなと考えていた。そして、迷わず、水根沢へ向かった。

もう記憶の彼方であるが、水根沢は、20年以上前に2度ほど入ったことがある。沢の水は濁っていた。登りだしてわかったのだが、いつしかの大雨もたらした台風のせいなのだろう。沢の回りが、いたるところで、かなり崩壊していた。そして、結構増水していた。増水していたお蔭で難易度あがっていて、かなり充実できました。

入渓:08:00
半月の滝上部先:11:30(ここで打ち切り)
仕事道経由で水根沢バス停傍到着:12:30

〇 水根沢谷
・殆どの滝は、水際気味で遡行できます。ツリツリの側壁をステミングで突破する滝が三つぐらいありました。
・水が濁っていて、水の中のフットホールドとかの様子が見えず、いきなり足取られてドボンとか多数。
・昨年行った丹波川本流のへつって泳いで突破とは違って、水に逆らって登ると言う意味で、違ったおもしろさを満喫しました。
・ずっと、濡れた状態で、水につかっている時間が長くて、芯まで冷えました。
・夏は岩へ行っても、状態悪いから、この時期は沢登りの頻度を増やしてもよいかもしれない。
b0037220_23101727.jpg
b0037220_23283034.jpg

b0037220_23283948.jpg

きん

by Climber-Kin | 2014-08-02 23:25 | 沢登り | Comments(2)

2013年8月13日、丹波川、三条新橋~おいらん淵、再び

「夏休み4日目」

レスト日に沢登りへ行ってきました。どの沢へ行くか、散々迷いました。当初は一之瀬川本流を計画していたのですが、ちょっと難しそうで、水際突破できないと悪い高巻きのようで、ちょっと危険を感じて、やめにしました。かと言って、泳ぐ沢がよいと言うことで、3年前にも行った、丹波川、三条新橋~花魁淵へ再び行ってきました。3年前は丸山入道淵を泳いで突破できませんでしたが、今年はどうなることやらです。

(1) 穏やかな始まり
・三条新橋を渡り、対岸より入渓する。
・キャンパーを横目に沢に入る。
・最初の淵から泳ぎになる。
b0037220_1534519.jpg

b0037220_1542095.jpg

b0037220_1544915.jpg


(2) 犬戻り
・左岸をへつり、へつれなくなったところから、水に入り右岸へ移って、マントルで上がるが、水の中からのマントルが辛い。
b0037220_1504027.jpg

b0037220_1505810.jpg


(3) 坊主淵
・首までつかり、水の中のフットホールドを探して、上がる。へつりは簡単。
b0037220_151311.jpg

b0037220_1521548.jpg

b0037220_153487.jpg


(4) 手取淵
・ずっと、左岸をへつれた。最後に、急流に足を取られながら、水の中のフットホールドを拾う。
b0037220_1458761.jpg

b0037220_14583326.jpg

b0037220_145922.jpg


(5) 胴木滝
・大きな釜を泳ぐのだが、水に押されて、壁に押し付けられて怖い。
・滝の左に二畳ぐらいの平らな岩棚がある。
・滝は左側を登るが、コケコケでつるつるで、いつ落ちるかなぁ~と思いながらの登りだった。
b0037220_14503629.jpg

b0037220_1451230.jpg

b0037220_14513259.jpg

b0037220_1452576.jpg

b0037220_14533260.jpg


(6) 丸山入道淵
・前回は突破できなかった。
・その時は、運よく大木が淵に引っかかっており、それを登って巻くことができたが、今年はない。
・敗退すれば、戻って、青梅街道へ這いずりあがれるところを探すことになる。
・泳ぎだして、水流で進めなくなったところで、右の壁による。ここで、思いっきり、壁を蹴って、左の壁へターンする。
・必死に泳いで、ドスローパーのコケコケホールドを何とか保持する。
・流されそうなところをこらえて、次のコケコケスローパーを探るが、流されそうなところで、体を伸ばして、次のホールド?はスカッ!足を伸ばしたら、岩にヒールがかかった。助かった!
・ワントライで、もう体力を消耗してしまった。ここで戻されていたら、超えられることはなかっただろう。 
b0037220_1448473.jpg

b0037220_14483239.jpg

b0037220_14485560.jpg

b0037220_14492317.jpg

b0037220_1449526.jpg


(7) 銚子滝
・前回は、水量が多くて、ビビッてしまって、巻いたのだが、今回は足場が見えるので、登ってみた。
・傾斜はないが、コケコケで怖い。
b0037220_14461086.jpg

b0037220_14463362.jpg


(8) 遡行終了のおいらん淵
・絶望的なおいらん淵の滝を見てから、旧道へ上がる。
b0037220_14451354.jpg


(9) あらまっ!
・大常木トンネルができて、廃道になってました。
・どうりで、車で走っていて、おいらん淵が見つからないはずだ。
・何とか、下をくぐって、通りぬけられました。
b0037220_15335730.jpg


なんとか、ギリギリ、抜けられました。前回よりは、水量が30cmぐらい少なかったせいもあり、コース時間(3時間半)程度で抜けられました。前回、あとちょっとで丸山入道淵を越えられそうだったと思ったのは間違えだったようです。今回の水量でもギリギリでした。丸山入道淵の突破に力を出し切りました。ヘトヘトでした。

きん
by Climber-Kin | 2013-08-18 14:54 | 沢登り | Comments(0)

2010年8月14日、夏休み3日目、奥秩父・丹波川本流

二日登って1日レスト。初日は雨で3本しか登っていないが予定通り、レスト日を使って、10数年ぶりに沢登りへ出かけてみた。おいらん淵、20年前は大きな沢に入る前の沢慣れ練習のために毎年のように遊びに入っていた。コースタイムは3時間ぐらいだろう。それほど疲れないだろうと、この沢を選んだのだが、どうなることやら。

・犬戻りでは、左岸から泳いで右岸に渡りマントル。記憶通りだ。坊主淵の記憶はちょっと違っていて、滝の落ち口を渡ろうとしたが、凄い水流で恐くて行けず。左側の岩をトラバース気味に上がったのだが、こちらが正解で過去の記憶と一致した。
・手取淵のトラバースは、ガイドブックには「途中で左岸から右岸へ飛ぶ」とあるのだが、終始左岸をトラバースできた。
・胴木滝は迫力がある。大きな釜を泳ぐ。沈んだ「おいらん」に足を引っ張られそうで恐い。滝の左側のテラスから簡単に登れる。
・そして、いよいよ丸山入道淵だ。ガイドブックには「泳いで突破する」とあるが、今日の水流では、オリンピック選手でも突破できないではないだろうか。左岸、右側をへつる。へつるといっても流れの中で足は付かない。粘りに粘って、あと10cmでガバ。それが取れれば突破できるのではというところで、体は流されスタート地点へ逆戻り。ザックをおろして空身で、もう一度トライしたが、あきらめる。元気な1トライ目に空身で挑戦してみればよかった。甘く見ていた。昔は、突破できなかったことはなかったのに。今日は水量が多くて難しかった。推定グレード、チーウォール1級でした。途中に引っかかっている倒木を登り巻く。下りが恐かった。

10時に入渓して、14時ぐらいには車に戻るつもりだったのに、車に戻ったのは16時過ぎ。行動時間6時間を越えてしまっていた。疲れたー。けど久々の沢は楽しかった。久々にしては、刺激がちょっと強烈過ぎた。水量が多くてとにかく手強かった。前腕パンプさせちゃったし。レストのつもりだったのが、本チャン、充実、お疲れ様になってしまった。それと、過去の記憶より川底自体は高くなったような気がした。気のせいでしょうか?Verbeのライクラの古いクライミングパンツを履いてみたのだが、これが水の抵抗をもろに受けてしまって失敗だった。来年はもっと易しい沢にしよう。

〇 手取淵をトラバースする私
・このトラバースは簡単。7級ぐらい。ちょっと水流が恐いですけど。
・ところで、この写真撮っている人、全然ビレイしてないんですけど。ロープは飾り?まぁ、あまり意味のないロープで、流されても死なないとは思いますが。以前は、残置ピトンはなかった。流されたらやり直しみたいな。でも、この激流に流されたくないなぁ。もみくちゃになりそう。
b0037220_22582830.jpg


〇 犬戻りでいきなり苦戦するM代っち
・この後ろには、まだ釣り師が。いきなり流されそうになり、溺れそうになる。
b0037220_22592883.jpg


きん
by climber-kin | 2010-08-17 23:00 | 沢登り | Comments(0)