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2005年10月30日、小川山、永遠の塔RP

10/30、小川山(10/29-30)、2日目

「永遠の塔、花崗岩2本目の11dをRP」

今日は、晴れ時々曇りの予報だ。暖かい日差しの中でのクライミングを期待する。今日のターゲットは、5峰の永遠の塔(11d)だ。これのためにキャメロット#2と#3を買っている。K野さんを野辺山駅でピックアップして小川山へ向かう。

(1) 皆サマの春(10b)、RP、再登
まだ、岩が冷たい。その上、K野さんが登った際にロープが抜けなかったので、ロープをはずしてはクリップしなおしながら登った。張っったー。

(2) 永遠の塔(11d)、×
このルートは9/18に1便出している。めちゃくちゃ暑いなか、泣きながらトップアウトしたルートだ。だが、悪すぎるホールドはなく、持久力ルートと言われ。私の苦手な細か系と持久力を向上すべく、ぜひ登りたいと思っていたルートだ。そのためにキャメロットまで買った。その後、なかなかトライする機会がなく。今シーズン最後にして、そのチャンスがめぐってきた。本日1トライ目、ヌンチャクかけがてら、ムーブを固めるべく登る。中段でキャメロットを取ってから2ピン目クリップまでは問題ない。だが、ここから右へトラバースするのだが、リーチが足りない。下で見ていたパンキンプンクンをトライしている佐久の方がそこは下から右側を登るみたいですよと助言をくれた。2ピン分ほど降ろしてもらい。右よりを登ってみる。細かい。何とか登れるのだが、厳しい。上まで3テンほどして登る。うーん。厳しいなぁ。

(3) 永遠の塔(11d)、×
キャメロットのランナーを取り、さらに2ピンクリップして、クライムダウン。そして右よりを登る。手順が1便目と違う。だが、何とか体を上げ、次のクリップポイントへ行こうとするが、クロスムーブで右手がうまく結晶ごつごつ穴に入らずテンション。上部もそこから各停になってしまった。持久力がもたないなぁ。今日の1便目の方がまだよかった。これは、GWへ持ち越しかなぁと内心思う。

遅めの昼飯を取る。少し落ち込み気味で食欲はあまりなし、コーヒーを飲みながらパンをかじる。K野さんが重いコンダラ(11c)をトライし始めた。おー。2撃。うまい。私にはこの重いコンダラ登れる気がしない。

(4) 永遠の塔(11d)、RP
殆どあきらめモードで取り付く。キャメロットを取った後、やはり、さらに2ピンほどクリップして、クライムダウン。よく見て考える。先ほどより一段中段部分を上がり、そこから右よりへ入る。本日1便目と同じムーブになった。結構楽にこなせた。クロスムーブも無難にこなし、次のクリップへ。左手をボルトすぐ上の穴ホールド。右足高め、だが、左手がやばい。もしやと思い。右手を次のホールドへ出してみる。なんと、こちらの方がぜんぜんクリップが楽だ。さらに左手を出して、さらに右手をカンテへ。そしてクリップ。これは1便目でのムーブだ。これはいけるかもしれない。アドレナリンも十分。そこから、カンテを使って、ガバアンダーへ、最後のクリップ。まだ、少し余裕がある。これはいけると確信する。一段上がって、落ち着いてカンテで両手をシェークする。終了点へ。そしてクリップ。「ウォーーーーーー、やったー!」。今年の小川山最後にして会心の一本。降りてくると、tsukaさんから握手を求められる。RPできたことをさらに実感する。ありがとうございます。

tsukaさんは、パンキンプンクン(12b)で右肩を痛めてしまった。ムーブは固まったのに、来年へ持ち越しになってしまった。残念。先週でデザートソングをRPして、今週気が抜けて登れないかもと少々心配したのだが、永遠の塔をRPできた。今年の小川山スタートはGW。あの時はFJさんが急病にかかり、小川山に居合わせたtsukaさんにお付合い頂いたのが今シーズンの始まりだった。tsukaさん、来年も小川山宜しくお願いします。指カチが苦手な私が今シーズン、花崗岩の11cと11dを2本づつ登ることができた。少しは登れるようになったのかもしれない。来シーズンは、アルパイン少女マミ。かぶとむし。そして、国師夢想にチャンレンジしたいと思う。

○ 皆サマの春(10b)を登るK野さん
・岩が冷たくて苦戦中。
・簡単そうに見えるが実はうす被りで結構パンプする。
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Kin
by climber-kin | 2005-10-31 00:02 | 小川山2005~2006 | Comments(19)

2005年10月29日、小川山

10/29、小川山(10/29-30)、1日目

河又の予定だったが、FJさんとたいちくんに小川山に誘われる。tsukaさんも巻き込み、今年最後の、そして紅葉の小川山を楽しむ。FJさんはT-Wallチームのシロクロさんとパピノコさんと小川山入り。たいちくんは、B-PUMP仲良しチームK田さんとT内さんとの小川山入り。そして私は、土日ともお付合い頂けるtsukaさんと小川山入りした。土曜日の天気予報は寒冷前線通過で昼から雨。カサメリ沢か小川山か意見がわかれるが、土曜日日帰りのT-Wallチームの意見に従い、小川山へ行くことになる。

(1) もみじ(10a)、再登
取り付きから廻り目平キャンプ場が一望できる。

(2) 兄岩森の緑の右側のルート(10b)、MS/OS
tsukaさんから難しいよと言われる。2ピン目とってからトラバース気味に3ピン目へ上がるところが核心。結構むづかしかったが、セーフ。雨がぱらつきはじめる。

(3) アルパイン少女マミ(11d)、途中棄権
いつかは触るつもりではあるが、よりによってこんな雨の日に。中段のトラバースで落ちてしまった。核心までは何とかなりそうだ。だが、核心のアンダーを取りに行くところで、指はアンダーに何とかかかるのだが、足が低すぎる。だが左手ピンチ持ちが悪すぎてこれ以上、足をあげることができない。なんだか、できる雰囲気がしない。雨がどんどんひどくなってきた。下を見ると、ヌンチャクの持ち主がにらんでいる。上まで抜けられるかどうかもあやしいので、早々に降りることにする。どうも、後から聞くと、私のピンチ持ちは、持つ場所が間違っていたらしい。もう少し下を持つとよいとのこと。またトライしよう。

兄岩東面では、T-Wallチーム対B-PUMPチームのバトルが(笑)。K田さん、T内さん雨のなか10b登れてよかったですね。シロクロさん、厳しい条件の中での11台デビュー、おめでとうございます。たいちくん、森の緑の2撃はさすがですね。FJさんらしいムーンサルト、出だしずるっでオンサイトを逃して2撃をしたのは実にFJさんらしい。

土曜日の日帰りチームは、みんなそれぞれの成果を持って満足して帰着していった。tsukaさんとT内さんと私は、tsuka小屋へ向かった。

Kin
by climber-kin | 2005-10-30 23:15 | 小川山2005~2006 | Comments(4)

2005年10月27日、B-PUMP

10/27、B-PUMP、2時間

動きは、そんなにひどくないと思うのだが、登れない。
スランプ?疲労?話にならない。どうしてしまったんだろう。
次回は他の壁をやろう。それにしても、週末の天気が気になる。寒冷前線通過が、土曜日の夕方だとよいのだが。日曜日は登れるのだろう。今年の紅葉はいまひとつというが、年に一度のこの季節。小川山しめくくりとして行っておきたい。

Kin
by climber-kin | 2005-10-27 23:43 | B-PUMP | Comments(4)

2005年10月25日、B-PUMP

10/25、B-PUMP、2時間

気分一新、たくさん登れるはずだったが、出だしに唯一登っていなかった5級でいきなりはまる。設定時はホールドががさがさで簡単だったんだろうけど、5便以上出してしまった。次の触ってなかった4級にもはまり。できていない4級も全然だめ。どういうこったい。帰りがけに、たいちくんがやってきた。ニュージーランド帰りのT内さんと3人でおしゃべりして終わる。T内さん、おみあげありがとうございます。

Heavy Climber-Kin
by climber-kin | 2005-10-26 00:10 | B-PUMP | Comments(4)

2005年10月23日、河又、デザートソングRP

10/23、河又

「ついにデザートソングをRP」

先週の雨の河又に引き続き、今週もK野さんと河又。狙いはもちろんデザートソング。今日は久々の晴天で、次から次へとパーティが上がってくる。M下さんに、K村さん。S川氏のプライベート講習でボヤッキーさんと顔見知りも多い。先週、いっしょにトライしたZCCのヤマさんは昨日、RPしたそうだ。うらやましい。人が多くて少々落ち着かなかった。

(1) いきのいい奴(10a)、ウォーミングアップとヌンチャクがけ
いきのいい奴を登った後に、大五郎とデザートソングにヌンチャクをかける。いきのいい奴の終了点からドラゴンストリートの終了点へ行き、大五郎のヌンチャクをかけ、最終ピンまで登り返して、デザートソング最終ピンへ行き、二つのルートにいっきにヌンチャクがけをすませる。

(2) デザートソング(12a)、×
もう一本ウォーミングアップしたかったが、めちゃくちゃ混んできたので、2本目でトライすることに。頭の中では既にRPしているのだが、実際にとりつくと、なんと難しいことか。また、核心の部分で足があがらず、落されてしまう。もう一度核心の指のモチ方を確認するが、なぜ下からつなげると確率が悪いのか、今ひとつ確信を持てない。また、まだ、手が冷たく、核心あたりでは指がめちゃくちゃ痛い。

(3) デザートソング(12a)、×
あぁー、いやだいやだ、この緊張感。だが、核心を今度は抜けた。中段ガバでレストするも、全然回復しない。それどころか、どんどん疲れてくる。意を決して、後半部分へ入る。例の一挙に上のガバをとるムーブから、最後のクリップへ。だが、指が開く。大フォール。またしても、先週と同じパターンで落されてしまった。やはり、今の実力では無理なのか。

(4) デザートソング(12a)、×
もう、今日登れなかったら、しばらく取り付くのはやめようと思いトライし始める。だが、また核心で簡単に落されてしまう。しかたがない、一旦封印するにしても納得してから決めたいものだ。すぐに降りて、もう一便だけ、出すことにする。

(5) デザートソング(12a)、RP
もう、対策はない。改良するとしたら、中段レストはあまり時間をかけずに行ってしまったほうがよさそうだ。それと、私の前にZCCのウッチーさんが、会心の2撃と思いきや、終了点を行き過ぎてフォールしてしまった。その際の中段ガバでのレスト方法が少し参考になった。しっかり足を決め、体をひねって体を壁につけてレストするのがよさそうだ。そして、なまこホールドからカチへ、今回は足がしっかり決まり3ピン目のクリップも少し楽だった。核心部分では、少しもたつくが、足があがり、中段ガバへ。そして、あまり時間をかけず、だが、体を壁に入れ込んで大きく2回づつレスト。そして、後半部分へ。いつもの通りいっきにガバへ手を出す。今回は少し余力がある。今度はいけるかも。最終ピンも何とかクリップ。右足を上げ、右手アンダーホールドへ。フットホールドに左足で立ちこみ。左手ガストンでクリップ。右手を終了点ガバホールドへ。うぉーーーーーー。やったー。下からも歓声があがる。それにしてもギャラリー多かったなぁ。

K野さんは、本日4便目で大五郎RP。まだ、石灰岩になれていないせいか、けっこうかかってしまったようだ。慣れてくれば、私よりうまいK野さん、すぐに完登の連続だろう。その後、K野さんはモスグレイハンドへ。ムーブ解決。あと数便でいけそうだ。デザートソングを行き過ぎてフォールしてしまったZCCウッチーさんも最終便でRPしていた。勝利のチョコレートをもらった。帰りがけに、ボヤッキーさんたちの講習をしていたS川氏がデザートソングをトライしていた。久々で殆どオンサイトトライだろう。粘る粘る。だが、ホールドがわからず、ついにフォールしてしまった。めちゃくちゃ悔しそうだった。

19便目にして、ようやくRPできた。ようやく、12aを一本登ることができた。いよいよ、第2フェーズの始まりだ。どんな方向にするか、しばらく考えよう。大フォールに何度もこらえてビレイしてくれたK野さんありがとうございました。また、いっしょに登りに行きましょう。

Heavy Climber-Kin
by Climber-Kin | 2005-10-23 19:53 | 河又 | Comments(21)

2005年10月20日、B-PUMP

10/20、B-PUMP、1時間30分

いつもより早い到着。T助さんがビギナー壁の3級をトライしていたので、便乗して、いっしょにトライする。できていなかった3級、2本含めて何本か登れる。二人で同じ課題をトライするとムーブ解決も早い。傾斜の緩い課題は、力と保持力だけで登っている感覚に陥る。力はつくんだけど、うまくなるのか、まったく疑問だ。その後、4級、5級と登ったのだが、なんだか、そのままの感覚で、力づくで登ってしまった。下手になった気分で帰る。

Heavy Climber-Kin
by climber-kin | 2005-10-21 00:21 | B-PUMP | Comments(2)

2005年10月18日、B-PUMP

10/18、B-PUMP、1時間30分

新しい壁に新しい、4級と3級が一つづつ増えていた。結局、この4級を登るのに、1時間以上かけてしまった。指パワー系でヘビークライマー泣かせだ。結局、保持力なんだよね。4級残りあと2つ。この壁の3級はムヅイし、めげるなぁ。

Heavy Climber-Kin
by climber-kin | 2005-10-18 23:56 | B-PUMP | Comments(7)

2005年10月16日、河又

10/16、河又

「また行ってしまった雨の河又、やってしまった歯ブラシクリップ」

今日は、怪我から4ヶ月ぶりの自然岩復帰のT助さん、そして先週に引き続きK野さん。夜中のうちに雨が上がり、朝から曇り。風が吹いて昼ごろには太陽も出て、午後にはコンディションがよくなる予定だった。ところが朝起きてみると、まだ、本降り状態だ。河又に着くころにはやんでくれているはずだと信じていた。だが、無情にも雨。岩を見てみて、駄目そうならジムへ行こう。そんな気持ちで長いアプローチを登っていった。岩場についてみると、微妙な具合だ。デザートソングは何とかなるかもしれない。大五郎は出だしのいきのいい奴との共通部分と最後の核心部分がびしょぬれに見える。ドラゴンストリートもだめそう。モスグレイハンドは出だしの核心ホールドが濡れている。なぜか、みやざきみどりは濡れておらず登れそうだ。まずは、登れそうなのから登ることにする。結局昼過ぎまで降ったりやんだり。一時的に雨が上がったのは3時ごろだった。

(1) みやざきみどり(9)、再登
久々に登る。10bとのうわさもあるが、やはり9+ぐらいだろう。

(2) 大五郎(11a)
最後の核心がぬめっているどころではなかった。びしょびしょヌルヌル。テンションかけた後、なんとか濡れたホールドをもって、我慢して終了点までいく。K野さんも、さすがにこの濡れ具合では難しかったようだ。乾いていれば、全然問題ないだろう。T助さんも久々の自然岩復帰といいながら、よくこのコンディションでトライすると感心する。

(3) デザートソング(12a)、×
ZCCの方がバーナーで乾かしていた。だが、出だしで足が濡れてしまい。2Pとるところから足がつるつる滑る。何とか3Pまでクリップして、核心へ、指がうまくはまらない。テンション。

(4) デザートソング(12a)、×
先ほどより状況が悪くなってしまった。先ほどよりさらに力が入る。そして、核心穴ホールドまでが染み出しでぬれてきた。今日はだめだ。上までぬけて、後半楽に登れる方法をさぐるが、みあたらなかった。もう少し状態のよい時にトライしよう。

(5) モスグレイハンド(11c)、2テン
T助さんも少しトライしたそうで、K野さんも最初のムーブを解決したいとのことでモスグレイハンドをみんなでとりつく。最初の核心ホールドが濡れているので、2P目プレクリップ。T助さんがチョークと手ぬぐいでホールドをぬぐう。私も最後にトライしてみた。3P目まではいけたが、足が滑る。穴ホールドを取りに行くところで、態勢が悪くテンションしてしまった。一度登ったルート、さっくり登りたいものだが、難しい。そして、最後のクリップでは、ヌンチャクと間違え、歯ブラシをクリップしにいってしまった。ギャラリーにめちゃくちゃうけたのだが、本人も力が抜けてさらに、もう1テンションかけてしまった。

朝の雨ざぁざぁの時点では、今日はだめかなぁと思ったが、何とか遊ぶことができた。そろそろ秋雨も終わるだろう。次回コンディションの良いときにRPを期待したい。T助さん、K野さん雨のなか、お付合いありがとうございました。これに懲りず、また行きましょう。

○ 大五郎を登るKのさん
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○ デザートソング、なまこホールドを取りにいくところ
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○ デザートソング、左手カチを取りにいくところ
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○ デザートソング核心だ
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Hevay Climber-Kin
by climber-kin | 2005-10-16 20:33 | 河又 | Comments(7)

クライミングにおけるメンタル的な要素について


私も恐くてルートが登れない時期があった。12年前に11台前半をそれなりにRPしたのだが、その後、間があいてしまった後、恐くて登れない期間が長く続いた。今はなんとか克服して、それなりのグレードが登れるようになってきた。人工壁だと登れるけど、自然岩ルートだとなかなか登れないという人が多いと思う。この現象についてメンタル的な要素を含めたクライミング能力とは何かを自分なりに考えて、まとめてみた。

”自然岩ルートの各セクションのムーブグレードについて ”の記事で、FJさんがコメントした。
「プラチナムくらいのボルト間隔だと、恐怖心もあまり無いのですが、小川山のスラブで足下2mがボルトとかなると、出来るムーブも出来なくなります・・・精神的な要素もかなり大きいと思われます。他にもレギュラー。同じホールド、傾斜が人工壁にあればすっと登れるような気もするのですが・・・」

殆どのクライマーが同じような感覚、経験を持っていることだと思う。この”精神的な要素”のクライミング能力への影響を私なりに仮説をたててみた。クライミング能力とは、

クライミング能力 = ムーブ解析能力 (*1) 
         × ムーブ実行能力 (*2)
         × ホールド保持力 (*3)
         × メンタル的な要素(*4)
         × 戦術的な要素  (*5)

と仮定をたててみる。ここで重要なのは、プラスでなく。各要素の掛け算であるところである。ここでの各能力の内容は以下の通りである。
(*1) ムーブ解析能力
最適なムーブを見つけ出す能力。体験したムーブ量に大きく依存する。既に学習しているムーブ記憶から引き出す。さらには、経験しているムーブから新たなムーブを連想する想像力を意味する。この能力が高いほど、ムーブを固めるまでのトライ回数が少なくなるし、オンサイト時は、自然にムーブが出せる、または、瞬時に連想できる必要がある。ジムでも、向上させることができるが、やはり、目的の岩質、岩場でいろいろなムーブの成功体験を積み上げることにより、記憶を多くもとことができる。またこのムーブ記憶は、自分が実行できる学習されたムーブである必要がある。学習されたムーブとは、自動化されていることを意味する。

(*2) ムーブ実行能力
直面しているプロブレムを解決するために、行おうとしているムーブを間違えず実行する能力。パワーもここに含まれる。有り余るパワーがあれば、少々最適なムーブでなくても実現できるわけである。パワーがなくても、最小の力でバランスよく登り解決することもできる。極超エッジへの乗り込みも場合によっては必要である。困難なムーブをこなすためのテクニカル要素とパワー要素、プロブレムごとに必要な要素が依存する。ムーブがわかっていても、それに必要な保持力が伴わなければ、やはり登ることができない。この能力はジム、自然岩どちらでも向上させることは可能である。特にパワーと保持力はジムボルダーの方が向上させることができる。ただし、花崗岩のスメアリングや立体的なバランスはジムではなかなか学習することができない。

(*3) 持久力
持久力とは、長時間フォールせずにトライしつづけられる能力と考えると、2つの種類があると考える。
i) 絶対的な筋肉持久力
ii) バランス、手以外の筋肉の活用など、前腕パワーをセーブするためのテクニカルな面
パンプとは筋肉中の乳酸が増えて、筋肉活動を低下させることであるから、いかに筋肉負荷率を下げて、いかに乳酸量を減らすかがポイントである。よって、最大筋肉パワーが大きいほど有利である。乳酸分解能力(筋肉内の毛細血管)も高い方が有利である。筋肉内の毛細血管は継続したトレーニングにより発達する。トレーニングをサボると毛細血管がなくなってしまい乳酸をためやすくなってしまう。また、大量な乳酸を筋肉内に長時間保持されると筋肉にトラウマを作ってしまい。短期間での回復が望めなくなってしまう。久々にクライミングをして一本で終わってしまうという経験は誰もが持っているのではないだろうか。前腕が疲れない洗練されたムーブで登れるということも持久力を向上させることでもある。また、長いクライミングルートでは、もっとも重要な要素の一つであろう。

(*4) メンタル的な要素
取る値は、0~1になる。その他の能力がいかに高くても、フォールに対する恐怖心があるとムーブを実行することができない。ビレイヤに対する不安や危険的要因に対する不安などにより、本来の能力を極めて限定してしまうことが多い。即ち、どんなにテクニカルな技術力やパワーを持っていても、メンタル的NGの場合、全く登れないということを意味している。クライミングは「精神的な要素もかなり大きい」でなく、「精神的な要素が殆どを占める」または「精神的なマイナス要素は全てをだいなしにしてしまう可能性がある」というところがポイントだと思う。もう少し具体的な表現をすると、いわゆる見切りができるかどうかで、見切りができないと怖くて何もできなくなってしまう。あのホールドを持って、足をあそこへ上げれば、このぐらいのバランスになるはずと言ったムーブ的な見切りとどのような状態になるかといった予測ができることが重要である。あそこで落ちたらこう戻ればよくて、最悪フォールしても、あそこへ落ちるから大丈夫だろうという危険要素の見切りも必要だ。そして、たくさんの成功体験がないと自分に自身が持てず、見切ることができない。また、モチベーションもこのメンタル要素に含まれる。モチベーションがないと筋動員数が減りパワーを出すことができない。

(*5) 戦術的な要素
詳細は後日。


このようにそれぞれの要素を検討していくと、クライミング能力とは、全ての要素の乗算ではないだろうか。そして、重要なことは、メンタル要素は全ての要素に対して最も大きな影響力を持ち、クライミング能力を低下させる最大の要因ということである。恐くて登れないというメンタル的な要素とクライミング能力と別に考えている人が多いと思う。そうやって考えたいのもよくわかる。「私は恐がりだから下手なのだ」とは考えたくない。しかし、実は、クライミング能力を決めてしまっている要素はメンタル的な要素なのである。何気ないムーブの中にも、メンタル要素による影響があり、それは、無意識に力が入っていたりする。バランスの悪いホールドを力づくで登ってしまい、よくないムーブを学習してしまったり、テンションばかりで、せっかくのムーブ経験をだいなしにしてしまったりと、極めて弊害が多い。それでは、それを克服するには、どうすればよいのか。やはり、それは成功経験を積み重ねていくしかないと思う。人によっては、いきなり11台の成功体験から積んでいける人もいるが、それはごく一部の人であって、殆どの人は、恐くないルートから地道にムーブ経験とともに積んでいくしかないと思う。さらに、大フォールの経験や怪我とかのトラウマは、さらにメンタル的なマイナス要因となっていく。それらの経験をリカバリするために、また、さらに多くの経験をつまなければならない。メンタル的な低下要因をいかに排除していくかというのが自然岩でのルートクライミングの大きなポイントだと思う。恐怖体験や失敗経験はさらにそのマイナス要因を大きくするので、成功経験をいかにつんでいくかが、唯一の解決方法だと思う。そして、私のRPへのプロセスの第1フェーズは、ルートに対する恐怖心を取ることに注力している。恐怖のランナウト区間はどのくらいの力があれば通過できるかを見積もる。核心ムーブの困難度など確認し未知数を減らしていく。第1フェーズの目的は、恐怖心をとり、自分の力でトップアウトすることである。そして第2フェーズが始まるわけである。過度な恐怖心があっては、絶対にRPなどできるわけがない。一番大きなボトルネックから解決していくというのが、次のステップへの第一歩だと思う。人工壁だと登れるけど、自然岩ルートだとなかなか登れないという人へのメッセージは、最大の弊害である恐怖心を排除するためにはどうすればよいか、もっと考え、そのためにもっとエネルギーを使う必要があるのではないかということである。

Heavy Climber-Kin

P.S.
大して登れもしないのに、えらそうに物申してしまいました。同じような経験を持っていて、未だにルートが怖い私からのメッセージです。
by Climber-Kin | 2005-10-15 21:34 | クライミングの研究 | Comments(4)

2005年10月13日、B-PUMP

10/13、B-PUMP、1時間半

今日は、新しい壁の残っている4級のうち1本と3級4本ほどトライするも、どれも難しい。今回の3級は難しいとのうわさもあるが、まぁ元来、3級は6bだものねぇ。このぐらいの難しさの方が普通なのだろう。最後に4級の方をしつこく、ムーブ解析。他の人のムーブでは狭くてできない。左手左足を軸にして右手出す方法がいちばん近い。次回もう一度やってみよう。足限定の課題は、リーチのない人が届かない課題があるように、でかいやつには、窮屈すぎて不可能というのが存在する。私はクライマーの平均身長、平均体重から、かなり離れている方だろうと思う。ジムでは損することもあるが、自然岩だと得することの方が多い。

Heavy Climber-Kin
by Climber-Kin | 2005-10-13 23:56 | B-PUMP | Comments(0)