2010年8月14日、夏休み3日目、奥秩父・丹波川本流

二日登って1日レスト。初日は雨で3本しか登っていないが予定通り、レスト日を使って、10数年ぶりに沢登りへ出かけてみた。おいらん淵、20年前は大きな沢に入る前の沢慣れ練習のために毎年のように遊びに入っていた。コースタイムは3時間ぐらいだろう。それほど疲れないだろうと、この沢を選んだのだが、どうなることやら。

・犬戻りでは、左岸から泳いで右岸に渡りマントル。記憶通りだ。坊主淵の記憶はちょっと違っていて、滝の落ち口を渡ろうとしたが、凄い水流で恐くて行けず。左側の岩をトラバース気味に上がったのだが、こちらが正解で過去の記憶と一致した。
・手取淵のトラバースは、ガイドブックには「途中で左岸から右岸へ飛ぶ」とあるのだが、終始左岸をトラバースできた。
・胴木滝は迫力がある。大きな釜を泳ぐ。沈んだ「おいらん」に足を引っ張られそうで恐い。滝の左側のテラスから簡単に登れる。
・そして、いよいよ丸山入道淵だ。ガイドブックには「泳いで突破する」とあるが、今日の水流では、オリンピック選手でも突破できないではないだろうか。左岸、右側をへつる。へつるといっても流れの中で足は付かない。粘りに粘って、あと10cmでガバ。それが取れれば突破できるのではというところで、体は流されスタート地点へ逆戻り。ザックをおろして空身で、もう一度トライしたが、あきらめる。元気な1トライ目に空身で挑戦してみればよかった。甘く見ていた。昔は、突破できなかったことはなかったのに。今日は水量が多くて難しかった。推定グレード、チーウォール1級でした。途中に引っかかっている倒木を登り巻く。下りが恐かった。

10時に入渓して、14時ぐらいには車に戻るつもりだったのに、車に戻ったのは16時過ぎ。行動時間6時間を越えてしまっていた。疲れたー。けど久々の沢は楽しかった。久々にしては、刺激がちょっと強烈過ぎた。水量が多くてとにかく手強かった。前腕パンプさせちゃったし。レストのつもりだったのが、本チャン、充実、お疲れ様になってしまった。それと、過去の記憶より川底自体は高くなったような気がした。気のせいでしょうか?Verbeのライクラの古いクライミングパンツを履いてみたのだが、これが水の抵抗をもろに受けてしまって失敗だった。来年はもっと易しい沢にしよう。

〇 手取淵をトラバースする私
・このトラバースは簡単。7級ぐらい。ちょっと水流が恐いですけど。
・ところで、この写真撮っている人、全然ビレイしてないんですけど。ロープは飾り?まぁ、あまり意味のないロープで、流されても死なないとは思いますが。以前は、残置ピトンはなかった。流されたらやり直しみたいな。でも、この激流に流されたくないなぁ。もみくちゃになりそう。
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〇 犬戻りでいきなり苦戦するM代っち
・この後ろには、まだ釣り師が。いきなり流されそうになり、溺れそうになる。
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きん
by climber-kin | 2010-08-17 23:00 | 沢登り | Comments(0)

 弱いわりには頑張っている、還暦を迎えた初老クライマー。体力と気力の衰えを感じながらも、13を10本!を登りたいなぁ。12以上100本も達成したいな。を目標にがんばっている日々を綴るクライミング日記。でも、最近はハイキングと沢登りばかりです。


by ヘビークライマーきん