2012年 04月 21日
2012年4月21日、太刀岡山、カリスマRP、夢をあきらめないでRP
(1) ハッピーバーボン(?)、再登、ヌンチャク掛け
焼石を握らずに登るのは何か月ぶりだろうか。岩はまだそれなりに冷たいのだが、湿度が高いせいだろう。それほど冷たく感じなかった。
(2) ハッピーバースディ(11a)、再登
(3) カリスマ(13a)、×、リップはたいてフォール
アップを終えた時はI丸温度計は湿度90%を差していた。少し様子を見たいところだが、今日のカリスマラインは混みそうだった。結局6人だった。M代っちのラット便の後、11時ちょっと前に1便目を出した。湿度は70%まで下がっていた。焼石なしでスタート。しっとり感は少しあるものの、いつもの通りの疲労度で5p目到着。左トラバースは左手アンダー取りの時に右手ピンチが抜けそうになった。それを何とかこらえて、6p目クリップ。もう指がヨレヨレだ。ここから動きがいきなりスローになる。そこからは無心で決めた手順をこなす。右足ヒール上がった。右手はリップをはたいてフォール。
(4) カリスマ(13a)、RP
二便目が回ってきたのは、1時過ぎだった。次のトライだからとM子様がビレイを変わってくれた。ありがとうございます。ゆっくりトライの用意をすることができた。だが、壁に日が当たりだした。湿度は50%まで下がっていたのだが、今度は気温が上がりだした。これはダメかなー。それでも全力を尽くすのみと登る前に集中力を高めていた。風が吹いてきた。行くか。1-2p間で、急に日が当たりだしたフットホールドがまぶしくて、ホールドを見失ったり。少し調子が狂った。2p目クリップしてテラスからスタート。2-3p間でフットホールドは一度で決まらないは踏み損ねているはで、力を余分に使ってしまった。こりゃダメだと内心思う。ここまで来たら、それでもトライは継続するしかない。5p目に到着した時点での疲労度はこれまでと変わらなかった。5p目で私は交互レストをしない。右手ガバ穴に入れたまま左手を下して、10秒レスト。今日は焼石を握る必要はなかった。ここからもいつもの手順。腰が離れないように気をつけるだけ。左手アンダーからのステップも失敗してしまったのだが、今日は岩が温かい。指がしびれる感覚がない。ずっと気にしていた6p目クリップは体勢を落として、左肘を伸ばした状態でできた。右手三角形ピンチも持っている感覚がある。左手サイドへ出す前にアンダー添えながらも少し力を抜くことができた。ここからは指のよれた感覚も体のよれた感覚もシャットアウト。重心右側を保ちながら、右足ステップ左足所定の場所において、右足ヒールかけて、右手リップだし。一瞬の動作だ。右手リップ止まった!我に返り、落ち着いて終了点に向かう。よっしゃー!大声で叫んだ。
(5) 夢をあきらめないで(11d)、初見、マスター、×
まだ時間があった。ゴーオンザボルトを触ってみたかったのだが、ラインが混んでいたので、こちらの端の方のラインを触ることにした。一応オンサイトトライということで、それなりにオブザベしたのだが、3手目で躓く、えぐれていなかった。そこからはラインを選択。いろいろなホールドがあって、カンテ沿いか、カンテから少し左側を登るラインがありそうだ。カンテ沿いでムーブを作った。最後は苔が生き返っていて怖くて隣の終了点へ行きそうになってしまった。
(6) 夢をあきらめないで(11d)、RP
二撃できる確率は30%ぐらいかなぁ。いきなり、2p目クリップ方法確認していないことに気づく、フットホールドがない。思い切って、腰高の右足フットホールドにあげて、腰クリップ。これでツキを引き寄せたのかもしれない。初便で組み立てたムーブがずばりとあたり、そのまま終了点へ。短いながら、かなり激しいムーブで無理やり登ったような気がするが。楽しかった。
カリスマ、ようやく登れました。昨年震災前から寒い太刀岡山へやってきて、途中中断があり、スーパーラットへ目標を切り替え、それでも、その春には登れず、次の秋にようやくスーパーラットをRP。そのままカリスマトライを継続しました。11月末から12月中旬まで、激寒の太刀岡山で寒さに震えながらトライしましたが、到達高度は下がる一方でした。そんな中でも自分用のムーブの最適化はできたのでしょう。今シーズン始まり、初日にいきなり6p目に到達することができました。しかし、それからがこのルートの本当の核心でした。6p目までは安定して到達できますが、なかなかリップ取り体勢にまでにはなれず、ここにきて停滞してしまいました。5p目まではかなりこなれていましたが、今のフィジカルな強さではこれ以上に楽にはならないと悟るようになりました。なら、このよれ具合で終了点まで行くしかない。途中で、そんな気持ちの切り替えがありました。そして、自ら落ちている自分に気づきました。そうだった。「おいしいよ」や「穴ムジ」でできた、落ちてもいいから、とにかく一手だす。あの境地が必要なのだと、ようやく、先々週気づいたのでした。先々週は、そんな悟りの境地がよかったのか、ついにリップに手を出すことができました。ところが、先週は、またまた弱い心が出てきてしまって後退してしまいました。5月になったら、夏日になってしまう。また秋へスリップかも。まー秋でもいいか。そんな弱気な気持ちも出始めていました。今日の朝の幻想的な霧と湿度がかえってよかったのかもしれません。無心な気持ちに戻れたのかもしれません。スーパーラットとカリスマ。春秋春と3シーズンかかりましたが、今日でその二本を完登することができました。
〇 今日の太刀岡山小山ロック
・いつものM下夫妻にいつものI丸夫妻。今シーズンからいつものSテーさん&ミキティさんペア。それにウッチー氏がきていました。ウッチー氏は私の初12aのデザートソングを同じ日にRPした人です。何年前だ?それと、スティングレートライされていた強い方のペア。それに、ゆかじらさんが講習を開いていました。
・チコちゃん、RPビデオ撮影ありがとう。RPビデオなんて、めったにない貴重な映像です。
・今週から焼石がいらなくなったと思ったら、来週からは夏日の予報が出ています。春も秋も太刀岡にベストシーズンはありません(笑)。
〇 カリスマ(13a)とスーパーラット(12c)、(追記)
・2p目から小悪いムーブが終了点まで、ずっと続きます。最近のジムボルダ―グレードで表現すると、私の体感だと2-4p間が3-4級。4-5p間が3級易しめぐらい。5-6p間が4級。6p-終了点間が4-5級ぐらではないでしょうか。4p目でルートを二つに分割すると11cと12aぐらい。5p目で分割すると、12bと11cぐらいの感じです。だから、12bを登れる力があれば、すぐにワンテンにすることができると思います。一方、スーパーラットは4p目で分割すると、11cと11dぐらい。5p目で分割すると12bと11a/bと言った感じです。カリスマの6p目到達ぐらいで、スーパーラットと同じぐらいに感じました。どちらのルートもムーブ核心は4-5p間になりますが、ルート核心はどちらも6p-終了点間になる短いながら典型的な持久系ルートです。リーチがある方が各ムーブは有利になると思いますが、リーチがあると5p目でのレストはサイズが合わず不可能です。私は、カリスマの2p目から終了点まで2分10秒で駆け抜けました。このラインでしか登れない。短いながらも遊びセクションが全然ない。ずっと正対登りの印象的ムーブの連続。いいルートでした。
・写真はミキティさんのブログから頂きました。貴重なRP写真ありがとうございます。
きん
そのあと登った課題の名前が泣かせるじゃねえか。
ところで、夢をあきらめないで(11d)は完全ボルダー系で楽しかったぜ。
無心の1手って限界グレードをトライのする時大事ですよね。最近そういうクライミングしてないので羨ましい限りです。
雪の中の穴ムジに続き今度は霧の中のカリスマですね。改めて岩場は行かなきゃ分からないと、脱帽するばかりです。
そして、皆様、大変長らくお待たせいたしました。カリスマライン空けました(笑)。
また岩場でお会いしましたら、よろしくです。
もうしばらく、フィジカル強化フェーズですか?そろそろ外岩モード?こちらこそ宜しくです。
決して良いとは言えないコンディションでのレッドポイント、すばらしいです。
Kinさんの執念のクライミングには、いつも感服します。
次の小川山でも、成果がありますように・・・。
中年はしつこくいかないといい女・・・い、いや、いいルートにはフラれっぱなしになるんだよな~。
おれも負けないようにがんばるぜ~。
し~っつこく・・・ふっふふ。
太刀岡、行く機会が中々ないです。
同年代で頑張っておられるきんさんにはいつも、モチをもらっています。わたしもまた頑張ってみます
見るの遅すぎ!?