ヘビークライマー”きん”のクライミング日記

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2013年 07月 25日

骨盤の傾き

先日、久々に違う人達と登りました。GAIDAさんとフー人です。帰りの車でフー人から根堀歯堀、いろいろと難しいことを質問されました。GAIDAさんは終始、後ろのシートで気持ちよさそうに爆睡していました。その一番難しい質問が、どうすれば12台を登れるのか?でした。この「クライミングの研究シリーズ」、最近はあまり書いていません。クライミング理論に関しては最近フェースブックやブログで著名な方々が書いているし、私のようなヘボクライマーがクライミング理論を述べても説得力がないしと思って、あまり書かなくなっています。それに変わって、クライマーのブログとは思えない、「酒」や「食べログ」の記事ばっかり増えているのです(笑)。まー、12台は私でも何とか登れているので、フー人へのメッセージとして、彼女の登りを見て、少し思い出したことがあるので、書いてみようと思ったのでした。

12台と言っても、前半と後半では、それを登るのに必要な能力が違ってくるとは思います。12後半からの情け容赦ないルートはとっても難しいです。とりあえず11台と12前半との違いでまとめてみようと思います。おおざっぱに言って、12台を登るには、体幹や足とかの大きな筋肉の力を使って登れるかどうかだと思います。11台ぐらいをベースに登っているクライマーと12台を登っているクライマーとの違いは、登っている時の背骨の傾きが違います。11台の人は常に体は地面に対して垂直な位置でムーブを起こしていて、下半身の力はまっすぐ立つ方向にしか使われていません。だから、腕の力だけに頼っています。それでも登れるのが11台なのだと思います。12台からはそうはいきません。ホールドを効かせるために背骨が水平になるぐらいに足を上げたり。体幹が大きく傾くぐらいに足でかきこんだり。年頭に肉離れして下半身がかなり弱くなりました。それで、わかったことは、クライミングは下半身をとっても使っていると言うことです。最近は下半身がとっても疲れています。クライミングって下半身の力をとっても使うんだなぁと、つくづく思いました。そして、一番大きな力を持っているのが体幹でその体幹を使うには下半身にも軸を作ると言う意識と筋力が必要というわけです。さらに、下半身の力を上半身に伝えるには「骨盤の傾斜」が大切ということです。他のスポーツでは、骨盤の傾きが熱く議論されたりするのですが、クライミングではあまり聞かない言葉です。普通は無意識にできているからかもしれません。登る時に骨盤は立てます。これは、殆どのスポーツの基本です。骨盤を立てないと足の力が上半身、即ち体幹に伝わりません。骨盤が寝てるとどうなるか。それは、お尻が落ちていると、よく表現します。クライマーのシルエットで、お尻が落ちている時、それは骨盤が寝ている時です。スキーも昔はテールをずらしやすくするために、骨盤を寝かせて滑りました。カービングスキーになった今は雪面からの力をダイレクトに受けるため、骨盤を立てます。自転車もペダルを楽にこぐためには、骨盤を立てます。相撲のしこは、しっかりと骨盤を立てることです。殆どのスポーツで共通することが骨盤を立てることです。クライミングも同じです。骨盤を立てないと片足で立ち込めません。下半身の力が上半身へ伝わらないので腕登りになってしまいます。クライミングでは、たまに懐を深くして、ステップするために、たまにわざと骨盤を寝かせることがありますが、基本は骨盤を立てることです。キョンムーブやバックステップとかでうまく決まらない時も、殆どは骨盤の向きや傾きが適切でない時です。キョンムーブで骨盤が寝ていると、後ろ側の足に力が伝わらないので決まらないのです。あまりに基本的なことですが、たまに骨盤を寝かせて登っているクライマーを見かけるので、ちょっと書いてみました。クライミングしているけど、足が疲れないと思っている方は、気にしてみてください。骨盤を立てて、下半身の力を上半身に伝えることができれば、足も鍛えられ、体幹も鍛えられ、体全体の筋力で登れるようになり、それぞれの筋肉が刺激され、ますます強くなれると思います。骨盤を立てて、背骨はS字カーブ。肩は胸を張り広背筋を使う。いかに体幹を使うか。そのためにはどうすべきか、強くなるためのヒントだと思います。ボルダーメインにトレーニングしている人には当たり前の話なので、聞き流してください。

きん

by Climber-Kin | 2013-07-25 20:27 | クライミングの研究 | Comments(4)
Commented by こーたろー at 2013-07-28 06:54 x
きんのアニキ 骨盤立てる、股関節の柔軟性とも関連してそうだな。じっくり改善していかなきゃなんねぇな。また割り、出来るようになりてぇぜ。
Commented by Climber-Kin at 2013-07-29 01:06
こーたろーの兄弟、その通りで、股関節の柔軟性が高いほど、下半身の力をうまく使えるわけだぜ。もちろん上半身の力も必要。下半身の力も必要。それを繋ぐ股関節の役割は大きいぜ。
Commented by さち at 2013-07-29 01:50 x
きんさん、これを読んでいて、自分のことがすごくよくわかります。
数年前から腰椎の椎間板がつぶれて変形性腰椎症になり、骨盤が後傾しています。スラブにさえ鉛直に立てなくなってきたような感じです。腹筋を鍛えて姿勢を改善するように努力しているんですが、進行を遅らせる程度で変形を治すことはできないみたいですね。(泣)
Commented by Climber-Kin at 2013-07-29 08:38
さちさん、おはようございます。書いている本人も、股関節は柔らかくありません。柔軟性と筋力は努力以外得られないですよね。向上することを信じて、お互い、がんばりましょう。ただ、知っているだけ。意識するだけでも、違うと思います。今度登る時に気にしてみてください。


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