ヘビークライマー”きん”のクライミング日記

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2014年 07月 13日

RP便数について(再び)

先日の小川山で、いろいろと意見や情報を頂きました。誤解されているような気もしないではないので、完登までの日数や便数について、自分の結果や便数に対する自分の考えを整理しておきたいと思いました。

沢山のルート、いろいろなルートを登りたい。だから、トライしようとするルートは、より少ない便数(少ない日数)で登りたいと思っています。できれば、一撃(オンサイトやフラッシュ)で登れたら最高ですよね(ただ、これは自分としては不得意過ぎて殆どあきらめていますけど)。これは、クライマーならみなそう思っていると考えてよいですよね。より少ない便数で登りたいと思うのは、みんなの目標です。自分の考え方としては、より少ない便数で登りたいのは当然なのですが、その完登にかかった便数日数とは結果であって、自分の実力を示すバロメータです。その結果をもとに、季節や状況などによって、次はどのぐらいの難しさのルートをトライするとかを決めるなど、戦略のための情報にもなります。クライミングに復帰してからの約10年間に登れたルートの結果を集計して、各グレードごとの平均便数と日数をまとめています(完登ルート一覧から)。

11a : 2.0便@1.3日
11b : 3.2便@1.7日
11c : 4.3便@1.7日
11d : 5.7便@2.5日
12a : 8.9便@3.1日
12b : 13.4便@4.6日
12c : 89.4便@30.0日
12d : 14.3便@4.0日
13a : 54.3便@13.3日

12bまでは、グレード・便数係数(一つ上のグレードの完登に要する便数の増加比)が1.5ぐらいで、だいたいのRP便数期待値を推測できるし、そのぐらいにおさまります。しかし、12cから上は、統計的な傾向が全くありません。12dでは、12bの平均便数を下回っていたりしているわけです。登れている数が少ないとか、お買い得ルートばかりだから? と言うのもあるでしょう(笑)。限界グレードに近づくと、自分の得意不得意、つけられているグレードのエリア的なバラツキと設定者のグレード感覚のバラツキ、さらに所謂、お買い得、お買い損の影響がとても大きくて、まったく、予想できないということです。以前から、そのグレード帯をグレーゾーンと言っていました。便数だけの結果から見ると、13aより12cの方が苦戦していたりしているわけです。だから、私にとっては、12後半以上のルートは、完登できるまでの予想便数を全く予測できないです。だから、クライマーによっては、付けられているグレードではなく、ルートそのもので評価する人もいるでしょう。どちらかと言うと、その方が正しいような気がします。13aを何本登ったではなく、このルートを登れた。あのルートを登れたと評価した方が正しいと思います。話を戻して、そして、30便ぐらいトライしても登れないで、苦しくなった時、そのルートから逃げたくなります。ひとまず封印しようとか頭をよぎるのです。でも、もう少し頑張れば登れるかも? そんな登れそうな気配が少しでもあれば、それまで費やした時間と労力を無駄にしたくない気持ちに押されて、博打(私はやってませんよ。たとえです(笑))のように、やめられなかったりします。何故か、あと、ちょっとで登れそうってのが、ずっと続くんですよねぇ。益々、やめられないんですよね。年がら年中、同じルートをずっとトライしているような印象を持たれているようですが(ある意味そうなんですが)、難しいルートにかかる日数は当然長くなるし、さくっと登れてしまうルートは、トライしている期間は、さらっと流れてしまいますから当然でしょう。自分にとっては、どうしても登りたい、だけど、とても手強い大物と対峙した時、やるって決めた時はとことん勝負してやろう。って言う、とっても単純な戦略なんです。

そして、とことん勝負した結果、挫折したルートもあります。「穴のムジナ(二子)」はワンシーズンかけて登れず、一度挫折しました。最初に登れなかったのはとても悔しかったし、二度目のトライで、再び何十便かけても、なかなか登れなかった時はとても苦しかったです。結構な数を出している「任侠道(二子)」、これも挫折中なんです。「秋葉大権現」「ルンルンしんすけ」も登れていません。

またまた話を戻します。このようなことを書くと、お前は「便数は気にしていない」と言ったのに、一番気にしているじゃないかと思われそうな気もします。
では、もう一つ、整理しましょう。
「便数を気にする」とか「便数は気にしない」とは、我々はどういう意味で使っているのでしょうか? 少ない便数で登ることは、それは、クライマーみな同じ願いであって、わざわざ多い便数で登りたいと思う人はいないでしょう。だから、「便数を気にする」とは、少ない便数で登れたことがとっても強くうれしいと感じること、思っていること。それ自体が目標になっている傾向が強いこと。それが「便数を気にする。」と言うことのような気がします。「便数を気にしない。」と言うのは、そのルートを登れれば、うれしい。だから、何便かかっても登りたいと言う思いが強く、最後は登れたか、登れなかったかが重要と考えている。登るために200便かかったり。だけど、一撃できようが、10便かかろうが、100便かかろうが、200便かかろうが、登れたら、登れたこと自体の方がうれしい。もっと言うと、200便かけて、ようやく登れたという喜びは、よりうれしく感じたりもしたり(これは一部の人だけかもしれません(笑))。少ない便数で登れてもうれしいし、多便かかって登れたら、それはそれでうれしい。そういう思想をあらわす表現として、「便数は気にしていない」を使っているのではないでしょうか。説得力あるでしょうか? いずれにしても、この言葉、とても感情的な意味あいで、曖昧な定義で、人それぞれで違った感情を持って使っているような気がします。上記の意味で、便数を気にしても、便数を気にしなくても、どちらでもよいと思いますし、どちらがよくて、どちらがよくないと言うことはないと思います。それは感情的な人それぞれの好みですよねぇ。人それぞれのスタイルだと思います。いくら書いても、これから、まだまだ強くなったいける若者クライマーには、二百便も掛けて登るなんて理解してもらえないかもしれませんね。

おじさん&おばさんクライマー代表、ヘビークライマーきん

by Climber-Kin | 2014-07-13 11:11 | 目標と成果 | Comments(0)


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