2016年 08月 21日
2016年8月13日~17日、立山駅~黒部湖~奥黒部ヒュッテ~黒部川上の廊下~薬師沢小屋~赤木沢~太郎平小屋~折立
さて、遡行計画だが、これを機会に赤木沢も登ってみたい。いろいろと検討した結果、行きの運転が2時間ほど長くはなるが、立山駅からアルペンルートに入り、上の廊下~赤木沢~折立へ降りる計画を立てたのだった。結果的には、この最短のルートは、渇水気味で1日早く上の廊下を突破できたのと、下山日は大雨だったという。ぎりぎり快晴で赤木沢まで遡行ができて、とてもラッキーでした。
〇 黒部川上の廊下
・上の黒ビンガを上流から望む。
・26年前と同じ場所に立つ。この沢にとって、26年など一瞬のことなのだろう。変わらず美しい。
・ここまで、これたという安堵感と相まって、開放感が込み上げてきた。
・メンバー、まーさま、フージン、きん、計3名。
・共同装備、8mm×40mロープ、15mフローティングロープ、テープ、カラビナ、カム小さ目3個(花崗岩ゆえに役に立ちます)、ハーケン、テント、タープ、着火剤。ライフジャケット各。
・コース時間
-1日目(アプローチ)
6:00、立山駅切符購入(混雑、予約可能みたい)
7:00、立山駅出発(予定より、1時間遅れ)
8:50、黒部湖着(予定より、30分遅れ)
12:40、平の渡し着(待ち時間中に船頭さんの面白い話を聞けた)
14:00、平の渡しの出発
14:20、平の渡しから出発
16:20、東沢出合、奥黒部ヒュッテ着
-2日目
5:30、奥黒部ヒュッテ出発
16:00、金作谷先1692mの出合手前着、ビバーグ
-3日目
5:30、ビバーグ地出発
14:00、薬師沢小屋着
-4日目
5:30、薬師沢小屋発
7:00、赤木沢出合着
16:00、太郎平小屋着
-5日目
5:30、太郎平小屋発
8:30、折立着
2日目で、奥黒部ヒュッテから金作谷出合先のS字状ゴルジュを超えたあたりまで行って、ビバーグしました。夜から雨が降り出しました。
3日目は、曇り時々雨でした。初日に難しいセクションを終わらせておいてよかったと、すぐに増水し始めた沢を雨に濡れながら登っていきました。それでも、1400には薬師沢小屋に到着できました。
4日目は、午前中は快晴、午後は雨という天気で、午前中のうちに赤木沢を詰められました。しかし、稜線へ出てから、太郎平小屋までは足がいたくて辛かったです。
やはり、「黒部川・上の廊下」はすばらしい沢でした。自分の足で山の深い懐へ入って行き、北アルプスの3000m級の頂きへ詰めていく。長い年月かかって、磨き上げられてきた美しい花崗岩は、大迫力で迫ってきました。水量が多かったら、突破することだけに必死になってしまって、きっと、そんな悠長な楽しみは味わえなかったでしょう。渇水気味とはいえ、上の廊下は、どうどうと水が流れていました。金作谷出合の先のS字状ゴルジュは、やはり、この沢の核心でしょう。適度な困難さを楽しめました。
赤木沢も、すばらしかったです。まさに完成された景観でした。続くナメ底をぐいぐい登って高度をかせぐのは楽しかったです。
(1) アプローチ(初日)、立山駅~黒部湖~奥黒部ヒュッテ
・東京から遠く、前日21:00に出発して、到着は26:00でした。
・5時半に切符売り場へ向かったのですが、甘かったです。
・往復なら予約ができるようです。
・しばらく、河原歩きが続きます。
・口元のタルは、泳いでへつり、水の中を突破できました。
・砂地で平らで心地よかったです。1692mの出合のちょっと手前です。
・最後の最後まで、水に浸かります。
・ガイドブックにある、スラブのトラバースは、ゴム底だと簡単です。後続のためのランナーに小さ目カムが便利です。
・立石の奇岩帯。これ右側にあると思ったら、左側にありました。
・薬師沢小屋が見えてきました。
・この直前の、ガイドブックにある、増水時は右側巻きとあるところを水際をへつったのですが、ムズイ!ここが一番難しかったかも(笑)。
(4) 薬師沢小屋~赤木沢~中俣乗越~赤木岳~太郎山~太郎平小屋
・上の廊下を突破してきた達成感。今日は楽しい赤木沢! 天気も快晴。みな表情が明るいです。
・しかし、赤木沢は下調べ不足でした。アプローチ部分の奥の廊下で、ちょっとしょっぱい登りが。これ多分巻きだよ~!って後の祭り。時間を使ってしまいました。
・赤木沢最初の巻きは右側?藪漕ぎ状態になってしまった。間違えたのかも?
・黒部川上の廊下の唯一の滝?その手前に赤木沢出合があります。
・赤木沢出合です。
・赤木沢へ入るとすぐに滝が出迎えてくれます。
・殆ど直登できます。
・ぐいぐい、気持ちよ~く登れます。
・25mの大滝です。これは、登れません。右側にしっかりした巻き道があります。
・天国へ続くようなナメの廊下が続きます。
・中俣乗越へ詰めたのですが、詰めはちょっと藪漕ぎで登山道まで、少しあります。尾根上が結構広いです。
・ここから、4時間?結局、結構な行動時間になりました。
・ようやくついた。ビールが待ってる~!
・生ビールありました。2杯飲んじゃいました。
・BSデジタルが見れます。オリンピック見ました。ネパール人シェルパがいたり。ネパールの上映会見ました。あー、山小屋は快適でした。
きん
その後、天候不順で、八ヶ岳近辺をうろちょろしてました(笑)。M香さんちに、ニアミスしてます。
お天気のことが少し心配でしたが、美しい所が晴れてよかったですね。5年前の私たちは、2日で口元のタル上の赤石沢出合までしか進めませんでした。