ヘビークライマー”きん”のクライミング日記

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2017年 09月 19日

クライミングシューズの研究(花崗岩ルート用)

 以前にも書いたのですが、長い間ミウラ紐、ミウラベルクロ(VS)を使っていたのですが、2-3年前から同一サイズで明らかに実質サイズが1サイズ小さくなってしまったことをきっかけに、スカルパのブースティックへ履き替えたのでした。ブースティックは素晴らしい靴です。そのころトライしていた、スメアエッジ気味にフットホールドに載る、被った花崗岩には最高でした。そのルートは完登できました。しかし、その後いろいろなルートを触っているうちに、少し違和感を感じたのでした。エッジ系で靴が負けてるような感じです。
 夏休み、沢登りからクライミングへ復帰して、久々の花崗岩クライミングに翻弄されながら、課題探しに彷徨している時(今も彷徨しているのですが)に、ふとシルクロードを久々に触ってみる機会があったのです。あれっ、やっぱり!とその違和感は、確信に変わっていきました。
 違うシューズを履いてみたいなぁと思っているところに、丁度定期代が現金で支給されたのでした。それで買っちゃいました(笑)。カタキとミウラXX(アダムオンドラモデル)です。サイズはかなり慎重に選びました。ミウラ紐は、以前は38.5が勝負シューズだったのですが、最後に購入したサイズは39にもかかわらず、それでも小さすぎて辛い状況で使えていません。また、ミウラVSは長い間39が勝負靴だったのですが、今の39のVSは痛くて話になりませんでした。それで、このサイズが適しているクライマーへ譲ることにしました(「靴の酒」参照)。再度ミウラVSかとも思ったのですが、新しいシューズということで、今回はミウラXXの39.5を購入しました。カタキは健康診断後にカラファテ目白店を訪れ、弱冠の腹痛に汗をかきながらも、慎重に慎重にサイズを選び、40.0を購入しました。ちなみに今履いているブースティックは41.5です。
 この3つのシューズを砦岩・前衛壁の修行僧で履き比べてみました。感じたことは次の通りです。
(1) いきなり実践ルートで履いてみましたが、痛くはあるものの、30分程度は履いていられたので、ミウラXXもカタキもサイズ的には丁度よいぐらいでしょう。
(2) ブースティックは、固いという評判ですが、足裏感覚は薄めのソールのような感じがしていましたが、ミウラXX、カタキと同時に同じルートで履き比べると、やはり、その感覚は正しかったようです。(実際のソール厚が薄いという意味ではなくて、履いている時の足裏感覚のこと)
(3) ミウラXXとカタキは、細かいエッジに対して、靴裏全体で湾曲してストレスに耐えるような感じです。
(4) 一方、ブースティックは、靴底が母指球の部分で折れ曲がりやすい傾向があるようです。だから、細かいエッジにつま先だけで載る場合は、足に力を入れて補助する必要があるのです。この意識がいるかいらないかが大きなポイントだと思います。足指の強い人は平気なのかもしれませんが、私のような体重が重くて足指力もないクライマーには、この意識が必要なことが、とても難しいのかもしれません。ハイステップでの細かいエッジホールドへ掻き込み乗り込み時とかに、靴が負けてると感じたのは、これのせいだと確信しました。
(5) カタキは、履き心地が最高でした。しかし、少し足幅が広くて、靴がゴッついのが気になりました。ブースティックと比べると、足が二回りぐらい大きくなったような感じで、穴ホールドとかを捉えづらい印象が残りました。ミウラXXに比べると、ターンインしていないことと、ソールのゴムが土踏まず部分で切れているので剛性はやや弱いはずで、その分、エッジング性能はミウラXXより弱冠弱めになるのでしょう。しかし、カタナを悪く言うクライマーはあまり聞きませんから、逆にターンインしていないし、靴底は曲がるはずなので、ステミングしやすいはずです。また、ベタ置きスラブにはよいように思いました。
 私(あくまで、体重が重いヘビークライマー)として意見ですが、前傾壁系のスメアエッジ的な壁には、足裏感覚がよくて、ブースティックが非常に良いと思います。ブースティックは花崗岩クライマーにとって必須アイテムだと思います。現に成果をいくつも出せました。しかし、垂直系極小エッジ乗り込みにはミウラXXがよいのではないか(癖のない靴が好きな人は、ミウラXXよりカタキの方がよいでしょう)という結論になりました。特性の異なるシューズをルートごとに使いわけてトライしたいと思います。カタキは買わなくてもよかったかなぁと少し後悔していますが、これも履いてみて初めてわかったこと、勉強代です。ミウラXXで登れない花崗岩12bシリーズに挑戦です(本当か?)。

〇 Xグリップ・エッジ(XS Edge)なシューズ達
・アダムオンドラモデルは、今年だけとのことですが、アダムオンドラの名前使用料が高いから、今年だけなんですよ。きっと。来年、ミウラ紐+P3は名前を変えて、継続されると信じましょう。本当になくなっちゃったら、ミウラVSか?
・あと、ブースティックですが、ペタペタ登れる感触もあって、ステルスにリソールすれば、石灰岩もOKかも?
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きん


by Climber-Kin | 2017-09-19 00:24 | クライミングの研究 | Comments(2)
Commented by こーたろー at 2018-02-11 22:49 x
きんのアニキ ブースティックの母指球あたりのよれ、やっぱりあるよな。めおとでも1箇所あって足指がよれてくるとまったく立てねぇんだよ。極小の粒に立つ時のポイントもここかよーってところを発見したぜ。意外にスメアも踏めちまうよな。
良い靴である事は間違いねぇけどルートを選ぶかもしれねぇな。
Commented by Climber-Kin at 2018-02-13 10:46
兄弟も感じたかい。ブースティックの母指球からグニャを。垂直極小エッジには、やはり、ミウラ紐かミウラVSがいいかもな。ミウラXXは今年限りで、ミウラ紐はデザインチェンジみてぇだぜ。新ミウラ紐は3Pではないらしいが、ターンイン強めだと、さらによいのだが。どうなるかな。


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