ヘビークライマー”きん”のクライミング日記

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2018年 07月 16日

2018年7月14~16日、只見川・恋ノ岐川〜平ヶ岳

「恋ノ岐橋~恋ノ岐川~池ノ岳~(平ヶ岳ピストン(時間切れ断念))~玉子石~中ノ岐林道~雨宮橋~恋ノ岐橋」

 好天が見込まれる三連休でした。しかも、めちゃくちゃ暑くなる天気予報でした。こんな状況で沢登りへ行かないわけにはいきません。しかし、どこへ行くか、なかなか良い案が生まれませんでした。どこか記憶の奥にあった、あの沢。難しくなく、ただ、行くまでの距離が遠い。1泊2日は難しそうな。今回は3連休だし、行ってみますかと決めたのが、平ヶ岳・恋ノ岐(こいのまた)川でした。
 しかし、この沢は中途半端な長さでした。かつ、鷹ノ巣登山口まで下山するには結構な時間があり、その途中にある水場は夏は殆ど涸れているようでした。それに、鷹ノ巣登山口から入渓ポイントの恋ノ岐橋までは10kmあります。会社にある折り畳み自転車を持って帰り、これを鷹ノ巣登山口にデポするかとも検討したのですが、そのチャリを電車で運ぶにはケースがない。こいで自宅まで持って帰るには、あまりに暑すぎるし、凄い労力です。2日目に池ノ岳から時間があれば平ヶ岳往復して、中ノ岐林道入り口へ降りれば、平ヶ岳沢渡渉ポイントで水がありそうです。よくよく調べてみると、平ヶ岳渡渉ポイントのすぐ先が中ノ岐林道登山口で、水もトイレもあるらしいという情報を得たのでした。
 金曜日は、2030に前夜発したのでした。恋ノ岐橋に到着したのは、25時過ぎでした。いつもの通り、1日目は寝不足でスタートです。毎度のことながら、どうなることやらです。

〇 装備とコースタイム
・メンバー、パートナーさま、きん、計2名。
・共同装備、8mm×20mロープ(使わず)、テープ、補助ロープ12m、カラビナ、ハーケン5枚(使わず)、ツェルト、タープ、EPIヘッド1、EPI缶1。
・コース時間
◇ 1日目
7:50、恋ノ岐橋
16:00、オホコ沢出合
16:30、BP(ビバーグポイント)着
◇ 2日目
6:50、幕場出発
14:30、稜線
15:00、池ノ岳
17:00、中ノ岐登山口
◇ 3日目
6:50、中の岐登山口出発
10:00、雨宮橋(荷物デポ)
11:30、恋ノ岐橋着

◇ 7/14(1日目)
 出発時に雨がパラパラと降ってきて心配しましたが、午前中早めの時間は曇り気味ながらも10時ごろからは炎天下となりました。釣り屋さんが先行していましたが、追い抜かせてもらいました。先行パーティはいないと思っていたのですが、先行パーティが一組いてオホコ沢出合で幕営していました。我々はその先のあるともないとも、わからないビバーグ地を探すことになったのでした。かなり焦りました。その30分後になんとか止まれそうなBPを見つけて、ホットしました。しかし、焚き木もなければ、狭くて焚火ができるスペースではなかったです。やることもなく、疲れ切っていて暗くなる前には就寝したのでした。しかし、簡易ツェルトテントの下には岩があって、エビぞり状態で一晩を過ごすこととなりました。夜中に何度も目が覚めては、声を出して寝返るという苦しい夜になりました。

〇 恋ノ岐橋手前の駐車スペース
・10台ぐらい停められそうですが、釣り師も沢山はいるので、前夜のうちに入っておいた方が無難そうです。
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〇 入渓直後の様子
・沢幅は狭くて、結構水は多いです。
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〇 ヘツリで超える
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〇 一見悪そうなトラバース
・見た目ほど難しくありません。
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〇 2段10mの美滝
・右側を登れます。
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〇 美しい平ナメ
・デコボコしてますが、長いナメを気持ちよく進みます。
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〇 ポットホール、ナメ滝8m
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〇 幅広2条6m滝
・陽に照らされて眩しい滝
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◇ 7/15(2日目)
 前日、オホコ沢を超えてから30分ほどで、唯一見つけたBP(ビバーグポイント)でした。オホコ沢手前には何カ所もビバーグ適地があったのですが、オホコ沢から先は全く見当たりませんでした。「奥利根・谷川連峰の沢」の遡行図に記載されている1個目のBPとC2(キャンプポイント)は見当たりませんでした。我々がビバーグしたのは、2つ目のBPと記載されているところだった思われます。
 出発する前、最後の最後にテンカラ持っていくか迷ったのですが、多分余裕がないからと持っていかなかったのです。しかし、BPの少し高台からイワナの影が沢山見えました。しまった!竿持ってくるなら今回だったか!と思いながらも、ここ狭すぎて、焚木も見当たらないし、焚火するスペースもないじゃん。釣りを楽しむなら、オホコ沢にテントを張り、上流で釣りを楽しみ、テントへ戻り、翌日オホコ沢を登って帰るってのがよいのかもしれませんね。魚留の滝の上でも魚影が沢山ありました。どれも30cm未満ぐらいだったでしょうか。一匹だけ30cm越えぐらいのを見かけました。
 2日目はすぐに稜線へ出られるものと思っていたのですが、攀じって登る小滝がこれでもかって現れて、途中でお助けロープを出すこと数回でした。50mの大滝を超えても、お助けロープを出すところが2回も出てきました。ヌメヌメ登りたくない黄色い滝がでてきて、その巻き道っぽい水溝を上がったのですが、パートナーさまがこのまま左へ上がれば10分で稜線へ出られると言いだしたのでした。そう? 行ってみますか。としばらく登ると、激しい藪漕ぎになりました。すぐにやめればよかったのですが、あと10分というなら頑張ろうと猛烈な藪漕ぎを泳ぎ続けました。笹は竹のように立派に育ち、蔓のような切れない草に足を取られ、10分の藪漕ぎのはずが1時間20分の猛烈な藪漕ぎの末、ようやく稜線にたどり着くことができたのでした。これで、平ヶ岳往復はなくなりました。私は25年前に利根川本流遡行した時に平ヶ岳は踏んでます。パートナーさまも登っているとのことで、池ノ岳から中ノ岐登山口へ降りていきました。

〇 オホコ沢出合30分先のBP
・この沢は多勢のパーティで入るとビバーグ地に困りそうです。
・多勢の場合は、オホコ沢出合手前でビバーグした方が良いかもしれません。よい場所がありました。しかし、その場合翌日長くなります。
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〇 続く攀じる小滝たち
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〇 幻想的な光景
・源頭が近くなってきました。まだ、イワナの魚影があります。
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〇 青空に稜線
・今日も10時を過ぎると、雲一つない青空になりました。
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〇 50m大滝手前の3段10m滝
・50m大滝は意外と悪い。ヌルヌルのツルツルでした。まけば簡単なのか?水際登るなら、ロープ持って行った方がよいように思いました。
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〇 猛烈な藪漕ぎの後稜線へ
・稜線へ向かって早めに左上したら、とんでもないことになりました。
・きんブログ誌上、かつてないほどに酷い藪漕ぎでした。竹のような熊笹に体中傷だらけです。
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〇 池ノ岳・姫ノ池
・山頂に、こんな池があるとは、癒されます。
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〇 平ヶ岳
・すでに、15:00を過ぎていました。ここから平ヶ岳往復は1時間半か。今回は無理だね。
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〇 玉子石
・本当は来る気なかったのですけど、中ノ岐林道への分岐を通りすぎてしまって、玉子石まで来てしまいました。
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〇 中ノ岐登山口到着
・ウォッカが50ccぐらいしか残っていなくて寂しかったところでした。
・平ヶ岳沢を登ってきて、これから下山するという4人パーティさまから余りもののジムビームを頂いちゃいました。ありがとうございます。
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◇ 7/16(3日目)
 昨日1700に到着した中ノ岐登山口は、水も引かれていて、トイレも3器もある平な快適なテント場でした。しかし、それはテン場ではなくて、マイクロバスの停留所でした。朝4:50に目覚めて、ゆっくり朝ごはんを食べようとしていたところにエンジン音がしてきました。マイクロバスが5:00に上がってきました。「バス4台来るから、すぐにテント撤収してください。」と言われました。どけとは言われなかったので、テント(ツェルト)たたんで、脇の方に移動しました。停まったバスの横でご飯食べてました。バス4台とワゴン2台でした。ワゴン2台はガイドさんつきで、バス4台は送迎のみのようでした。バス運転手さん達に挨拶して林道を降りていきました。銀山平に泊まって、ここまでバスで来て、平ヶ岳を登山するツアーみたいです。たまに来る沢登りへ横柄な口をきく人たちではなかったです。沢登りかいって聞かれました。熊に気をつけてなと。声をかけられました。
 中ノ岐林道はいったい何時間で雨宮橋まで到達できるのか、推測できませんでしたが、我々の遅い足で3時間でした。雨宮橋から恋ノ岐橋までは、行きの車で測ってみて、6kmぐらいかなぁとおもっていたのですが、6.5kmありました。空身で歩いて、1時間20分でした。恋ノ岐川遡行下山ルートとしては、中ノ岐林道経由で正解だったような気がします。ご参考までです。

〇 中ノ岐林道
・途中、凄い、平ヶ岳沢の磨かれた沢底が見れます。
・登れそうな、ルート作れそうな岩壁が沢山あります。
・凄い勢いで落ちてくる滝沢とかが沢山見られるので、あきることはありませんでした。
・ただ、疲れた足は最初の1時間しかもたず、2時間目以降はつらかったです。
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〇 滝の沢
・中ノ岐林道ゲートのちょっと手前。花崗岩の、このえぐれ具合は、なかなかすごい。
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〇 恋ノ岐乗越
・ここまで来たら、あとは下り。
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 昨シーズンは、徐々に高度を上げていったのですが、今年は2回目の沢で、いきなり、体力的にハードは2泊3日の沢を決行しました。疲れ切りましたが、まー、何とかなるものです。夏休みまで、一か月切ってしまいました。間髪いれずに、また沢登りで体をつくっていなかいといけません。頑張ります。

きん


by Climber-Kin | 2018-07-16 21:55 | 沢登り | Comments(0)


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