2007年 02月 01日
酒とクライミング
アルコールを飲むと、ビタミンB群などの吸収が妨げられるようです。さらに、アルコールを分解するために、大量のビタミンB1が消費されるとのことです。一般的に、肉体疲労の原因は、体内でエネルギー源となるグリコーゲンが減少し、エネルギー不足がおこる一方で、筋肉への酸素の供給不足による乳酸の蓄積によっておこります。そして、糖質をエネルギーに変えるのに必要なビタミンが、これまた、ビタミンB1であり、酵素を助けるようです。ビタミンB1が十分にないと、糖質の燃焼がうまくいかず、乳酸が筋肉に蓄積して筋肉疲労をまねいてしまうようです。大量の乳酸の筋肉内での滞留は、筋肉にトラウマを作ってしまい、大幅な筋力低下と短時間での回復不可能な状況を作ってしまい、「今日は一本で終わっちゃった。」ということになってしまうようです。
即ち、アルコールを摂取すると、ビタミンB群の吸収が低下し、さらにビタミンB1を消費してしまう。ビタミンB6、B12もたんぱく質や脂肪からエネルギーを作るのに必要なようです。特にビタミンB1が不足すると、乳酸を作りやすいようです。酒を飲みすぎた次の日は登れないというのは本当で、以上のような原理があるようです。
以上のことから、私のような、酒好きなクライマーは、次のことは気をつけた方がよさそうです。
(1) お酒を飲むと、ビタミンB群の吸収が低下し、ビタミンB1を消費するので、お酒を飲む前に、ビタミンB群を摂取すること。
(2) 推測だが、飲んだ翌朝、登りに行く前に、ビタミンB群を摂取するのは有効だと思われる。
(3) やはり、登る前日は酒を控えた方がよい。RPした夜にたくさん飲みましょう。
乳酸を分解するクエン酸回路についても気になるなぁ。そのうち調べてみよう。
Heavy drinker Kin
クエン酸回路は乳酸も分解しますが、速筋で生成された乳酸を、遅筋内のミトコンドリアが酸化するらしいです。速筋も重要ですが、乳酸を酸化しエネルギーに換える遅筋もかなり重要そうですね。筋肉内のグリコーゲンは移動できない代わりに、代謝過程で速筋内で乳酸が生成された場合、乳酸は血流を通じて速筋から遅筋に移動し、酸化されるようです。
もひとつ、RPした夜は体のあちこちが炎症してるから呑んじゃいけねぇぜ、こいつを守って登ってると、
月曜日:火曜日に登るため呑まない。
火曜日:ジムで登るので呑まない。
水曜日:木曜日登るので呑まない。
木曜日:ジムで登るので呑まない。
金曜日:日曜日のレッドポイントにかけ同僚の誘いを断る。
土曜日:日曜日のため呑まない。
日曜日:目標ルートをレッドポイント、でも呑まない。
というノンアルコール・サイクルができるな、、、できねぇけどな。