酒とクライミング

私は、気にしないで飲みだすと一晩でボトル半分ぐらい飲んでしまう。セーブしなければ。そこで、お酒のクライミングへの影響を調べてみました。

アルコールを飲むと、ビタミンB群などの吸収が妨げられるようです。さらに、アルコールを分解するために、大量のビタミンB1が消費されるとのことです。一般的に、肉体疲労の原因は、体内でエネルギー源となるグリコーゲンが減少し、エネルギー不足がおこる一方で、筋肉への酸素の供給不足による乳酸の蓄積によっておこります。そして、糖質をエネルギーに変えるのに必要なビタミンが、これまた、ビタミンB1であり、酵素を助けるようです。ビタミンB1が十分にないと、糖質の燃焼がうまくいかず、乳酸が筋肉に蓄積して筋肉疲労をまねいてしまうようです。大量の乳酸の筋肉内での滞留は、筋肉にトラウマを作ってしまい、大幅な筋力低下と短時間での回復不可能な状況を作ってしまい、「今日は一本で終わっちゃった。」ということになってしまうようです。

即ち、アルコールを摂取すると、ビタミンB群の吸収が低下し、さらにビタミンB1を消費してしまう。ビタミンB6、B12もたんぱく質や脂肪からエネルギーを作るのに必要なようです。特にビタミンB1が不足すると、乳酸を作りやすいようです。酒を飲みすぎた次の日は登れないというのは本当で、以上のような原理があるようです。

以上のことから、私のような、酒好きなクライマーは、次のことは気をつけた方がよさそうです。
(1) お酒を飲むと、ビタミンB群の吸収が低下し、ビタミンB1を消費するので、お酒を飲む前に、ビタミンB群を摂取すること。
(2) 推測だが、飲んだ翌朝、登りに行く前に、ビタミンB群を摂取するのは有効だと思われる。
(3) やはり、登る前日は酒を控えた方がよい。RPした夜にたくさん飲みましょう。

乳酸を分解するクエン酸回路についても気になるなぁ。そのうち調べてみよう。

Heavy drinker Kin
Commented by fujifuji7777 at 2007-02-02 00:43
乳酸は疲労とあまり関係が無いという説があります。実は2/17にその辺の最近の研究の発表会があるらしいのですが、参加しようかなと考えています。行きますか?

クエン酸回路は乳酸も分解しますが、速筋で生成された乳酸を、遅筋内のミトコンドリアが酸化するらしいです。速筋も重要ですが、乳酸を酸化しエネルギーに換える遅筋もかなり重要そうですね。筋肉内のグリコーゲンは移動できない代わりに、代謝過程で速筋内で乳酸が生成された場合、乳酸は血流を通じて速筋から遅筋に移動し、酸化されるようです。
Commented by Climber-Kin at 2007-02-02 07:35
FJさんはランもやるから、このあたり、詳しそうですね。2/17は現場、二子で自分の体で臨床実験をしていると思います。TCAサイクル難しいですね。だけど、このクエン酸回路って、高校の生物でやってましたっけ。記憶ないなぁ。
Commented by こーたろー at 2007-02-02 08:10 x
きんのアニキ 知っての通りオイラも酒呑みクライマー。感覚的な事だけどよ飲んだ翌日は、「集中力の継続が短い」「あきらめが早い」というのがあるな。もちろん登る前日は呑まないように気をつけてるけどな。
もひとつ、RPした夜は体のあちこちが炎症してるから呑んじゃいけねぇぜ、こいつを守って登ってると、
月曜日:火曜日に登るため呑まない。
火曜日:ジムで登るので呑まない。
水曜日:木曜日登るので呑まない。
木曜日:ジムで登るので呑まない。
金曜日:日曜日のレッドポイントにかけ同僚の誘いを断る。
土曜日:日曜日のため呑まない。
日曜日:目標ルートをレッドポイント、でも呑まない。
というノンアルコール・サイクルができるな、、、できねぇけどな。
Commented by Climber-Kin at 2007-02-02 14:27
こーたろーの兄弟、平日のジムで成果を出そうとすると、全面禁酒になっちまうぜ。ジムはトレーニングって考えれば、ジム行った当日だけ避けて、日、月、水で飲酒OKだぜ。はっはっ。
by Climber-Kin | 2007-02-01 07:46 | クライミングの研究 | Comments(4)

 弱いわりには頑張っている、還暦を迎えた初老クライマー。体力と気力の衰えを感じながらも、13を10本!を登りたいなぁ。12以上100本も達成したいな。を目標にがんばっている日々を綴るクライミング日記。でも、最近はハイキングと沢登りばかりです。


by ヘビークライマーきん