2007年 03月 10日
2007年3月10日、二子山、マイライフRP
今週も、もちろん二子。あのルートを登るために。今日のメンバーは、Tomさん、M代っち。そして、FJさん、ゴン助さん、たいちくん、プラクライマさんと現地集合。久々の合計7人の大所帯となった。いよいよ、私の二子今シーズンも終わりが近づいてきて来た。今日こそは、マイライフ登りたい。だけど、ここまで登れないトライが続くと、永久に登れないような感覚に陥ってくる。ますます、強いプレッシャーを感じてしまう。ただ、来週は泊まりで二子に来る予定なので、今日登れなくても、来週があるかといった少し気が楽な面もあった。天気予報は好転し、春の太陽が降りそそぐ快適な暖かさを期待していたのだが、薄日で寒い一日となった。まだまだ、二子は寒い。岩はとても乾いていて、とても状態はよかった。ただし、当然マイライフ周辺はどのルートよりも岩が冷たい。昼過ぎても、なかなか暖かくならない。我慢して、我慢して、時間を引っ張って、引っ張ってからのトライを開始したのだった。平日BPで慣らした新しいドラゴンレースの効果を期待して、今日も二子が始まったのだった。
(1) 高く登れ(10b)、ウォーミングアップ。
(2) 高く登れ(10b)、TR
新しいドラゴンを試すように、ゆっくり登った。やはり、岩が冷たい。マイライフのトライは当分先だ。アップして、M代っちのジョーズトライのビレイをしてから、早々に昼飯を取る。
(3) マイライフ(12a)、×
ピヨピヨ分岐点からのトラバースで足をはじかれる。新しい靴なので、まだつま先が硬く、しかたがない。だが、一便目、体が軽い。すばやく持ち直し、5p目クリップの例の右手ガビホールド。冷蔵庫なみの冷たさだ。それでも、たんたんとクリップをすませ、最後の核心ムーブへ。左手カチ飛ばし、左足送って、右手カチとって、例のガストン。一瞬とまって、フォール。まだ、岩が冷たいか。右手カチ、しっかり親指かけていなかったかなぁ。龍勢トライのK原氏が、「それガストンは絶対厳しいよ!」と先週に引き続き、かなり強く指摘してくれた。左手穴ホールド使った前のムーブを試してみる。今日は、よく決まる気がした。ムーブ戻してみるか。
(4) マイライフ(12a)、RP
2便目、3時を回った。今日は、ピヨピヨ、マイライフ、私生活、龍勢、乾杯とトライ者が多い。シューズをはいて、登り出すまで、少し時間をかける。核心部分のムーブとポイントを確認する、右手カチは親指をかけること。左手穴を取りに行く時は左足に乗り込むようにすること。この短い時間で緊張が少しほぐれたのかもしれない。静かにトライ開始。ピヨピヨからの分岐点まで、ここ最近のトライで少し雑になっていたような気がする。意図的にタメを作って、初速をつけて、次の一手を出してみる。スーハースーハー、呼吸をしながら、さらに力を抜くことを意識しながら、丁寧に。だけど、速やかに。ピヨピヨからの分岐点。このレスト、あまり回復しないので、一回づつ、丁寧にシェークとチョークアップをして、右トラバースへ、流れるようにスムーズに決まった。右手例のガビホールド、今ひとつ持ち損ねているが、気にせず、すばやく4p目をクリップ。そして、左手穴ホールドでいつもより長めに右手レスト。最後の核心は右手に残っている保持力で勝負を決めるからだ。そして右手ガビホールドを持ち直す。少し手首をあげて、奥まで入れる。1便目に気づいた小さな改良だ。右足スプーンホールド、左足薄いコルネでキョン足して5p目クリップ。まだ、右手が軽いぞ。左手穴ホールド持って、右足上げて、左足上げて、左手飛ばしてカチホールド。左肘が曲がらないように気をつけて、左足送る。かきこみやすいように深く乗せる。意識して左肘伸ばしたまま、一回シェークして、右手例のカチへ。しっかり親指をかける。左足に乗り込みながら、左手を例の穴ホールドへ、余裕で奥まで指が入った。もらいかもという感触が頭の中を回る。落ち着いて落ち着いて。右足上げてキョン気味に右手サイドカチへ、とれた! 両手の前腕がピシピシ痛い。右足あげて左手終了点クリップホールドへ、落ち着いて足を運び、終了点クリップ。終わったー!
(5) ペトルーシュカ(12b)、××
マイライフの後は、本当はSVPをトライするつもりだったのだが、今シーズンの残りが少ない。それなら、もうずいぶん前になってしまったが触っているペトの方が可能性が高いかなと思って、こちらに変更する。やはり4p目クリップから核心までを根気よくムーブ最適化とレスト研究がかなり必要だ。核心ムーブ、私には、キョンが狭すぎるかも。ひねくれ者の私は、穴ホールドの右上の小さなガストンカチで左手コルネへ手を出すムーブで終了点へ抜けた。
ついに登れたマイライフ。長かった。後で数えてみるが、たぶん30便だと思う。ワンテンになってから24便? 一手伸ばすために1日を要した。そして、たどりついた最後の核心。登れない。そして、ムーブを変え、最後に元のムーブに戻して、ついにRPに至ることができた。これまでの12の平均RP便数がほぼ12便だったのに、倍以上の便数を要してしまった。ここまでかかってしまったのは、傾斜が強いからなのか。やはり、グレード以上の難しさなのか。それは、この後、12bが登れるようになったころに答えが出るのだろう。そして、たくさんの方々から本当に多くの助言と励ましを頂きました。ありがとうございました。いつもはあまり気にしていない自分の弱点を見つめなおす。苦しかったけど、とてもよい経験となりました。とにかく、登れて本当によかったです。
Tomさんは、モダンラブ、めでたくRP。たいちくんの「おいしいよ」は、最後のヌンチャククリップして、終了点前で足滑ってフォール。またまた、伝説を更新してくれました。次回こそはいけるでしょう。FJさんはペト、ほぼワンテン。プラクライマさんも、いよいよRPトライ体勢。ゴン助さん、火の鳥苦戦も、力強い登りで、今シーズン中にいけるでしょう。M代っちは、ジョーズ。何箇所かをムーブ解決。帰りに次回の対策を議論、次回こそはトップアウトできるでしょう。今日もみなさん、ありがとうございました。次回もがんばりましょう。帰りはガッテン寿司でうにたべました。次にうにを食べられるのはいつだろうか。
○ マイライフRP中の私(1)
・写真 by ゴン助さん。
・ピヨピヨとの分岐ポイント。
○ マイライフRP中の私(2)
・写真 by ゴン助さん。
・4p目クリップしてレスト。
○ マイライフで苦しめられた右手カチ
・写真 by ゴン助さん。
○ 左手穴ホールドで止まる
・写真 by ゴン助さん。
・今日は、しっかり乾いていた。
○ モダンラブ1便目のTomさん
・本日2便目であぶなげなく、RP。おめでとうございます。
○ 火の鳥トライのゴン助さん
・ペトとくらべて、どうですか?
○ ペト最初のポイント、4p目あたりのFJさん
・核心手前までノーテン。RPは早そうだ。
○ マイライフ下部のミポリン
・マイライフにかかっているのはミポリンのヌンチャク。ミポリン参戦から、ずっと、使わせてもらいました。血もつけちゃいました。ごめんなさい、そして、ありがとう。
・このルートの苦しさはよく知っている。がんばれ!ミポリン。
○ ペト核心のムーブへ入るプラクライマさん
・いよいよ、核心までのムーブは固まり、RPトライ体勢。
○ おいしいよのたいちくん
・核心といわれているところは楽勝なのに。だけど、次回こそはRPだね。エンドルフィンがまってるよ。
○ ジョーズの最初の核心部分のM代っち
・写真 by ゴン助さん。
・写真でみると、被っていないように見える。
○ ペト取り付きあたりから、火の鳥とジョーズを見上げる
・写真 by ゴン助さん。
・この傾斜。疲れるよね。
○ 今週のスコッチ
・蒸留所、HIGHLAND PARK。ウィスキーの中で、最もオールラウンドなウィスキーである。なぜならそれは、非常に多くの要素、すなわち麦芽っぽさ、スモーキーさ、ヘザーハニーの味わいやシェリーの特徴を、リッチで、まろやかな全体の中に持っている。独自のフロア・モルティング施設を持つ、この蒸留所もまたクラシックである。(文献、Scotland and its Whiskiesより)
・HIGHLAND PARK、Single Malt Scotch Whiskey、Orkney Islands、12年。
・スモーキーでハニーだ。いろいろな要素が混じっている。マイライフをウィスキーにたとえるとこんな味なのかもしれない。
きん
つぎはペトルーシュカですか。がんばって下さい。僕も今抱えている宿題が終ったら長いルートに挑戦してみようかと思っています。
ジョーズは、ジョーズの歯が遠い。。右回りも左回りもきびすぃ~。でも、ムーブ的にはあの辺が一番おもしろいかもしれないです(トップアウトしてないからなんとも言えない。。涙) またよろしくお願いします。
きん兄ぃ、今さらながらおめでとうだぜ。おれは二子からちょっと遠のいているので、兄ぃのトライをまったく見ることができなかったけど、ブログから兄ぃの気合いと根性を感じ取ったぜ。すげぇ。
いつも奮闘ぶりを見ていただけに何だかすごく嬉しいですね。
マイライフの後じゃペトが楽しく感じられることでしょう(ニャハハ)
RP街道突き進んで下さいませ!(しかし見たかったなぁ)